いまの府中牝馬ステークス(6月・東京芝1800のGIIIハンデ)は2025年に生まれた新しい初夏の一戦で、その前身は阪神芝2000で長く親しまれた牝馬限定ハンデ重賞「マーメイドステークス」だ(本サイトはこの系譜を一本の通史として束ねている)。ハンデ戦ゆえ実績馬に重い斤量がのり、夏の牝馬路線は堅く収まらない——2020年サマーセント(7番人気)、2021年シャムロックヒル(10番人気)、2022年ウインマイティー(10番人気)と、三年続けて二桁・一桁人気の伏兵が制したのがこのレースの地金である。2025年に舞台を東京芝1800へ移した初年度は、浜中俊騎乗のセキトバイースト(5番人気)が新生・府中牝馬Sの初代女王となった。
2026年は東京芝1800に移って2回目の施行、16頭が出走を確定した。最高負担重量56.5kgを背負うのがコガネノソラ(前走・福島牝馬S9番人気1着)。前年覇者のセキトバイースト(前走・新潟大賞典7着)と福島記念制覇のニシノティアモ(前走・ヴィクトリアマイル6着)がともに56.0kgで上位人気を形成しそうだ。エピファネイア産駒・ヴァルキリーバース(C.ルメール騎乗・55.5kg)は東風S勝ちから参戦し、フローラS2着の実績でマイル〜中距離をこなす。昨年エリザベス杯2着のパラディレーヌ(56.0kg)、2024年エリザベス杯3着のホールネス(55.0kg)も前走敗戦から巻き返しを狙う。軽ハンデ勢では最軽量50.0kgのマカナ、52.0kgのセントメモリーズが浮上の鍵。ハンデ差6.5kgが長い直線で逆転を呼ぶかどうか——過去傾向が示す「紛れ」が今年も出るかが焦点だ。
- ヴァルキリーバースC.ルメール騎乗、東風S(芝1600)勝ちから距離延長。エピファネイア産駒でフローラS2着(芝2000)実績があり中距離もこなす。55.5kgは今回メンバー中間ハンデで、府中の長い直線で末脚を活かしやすい条件が整う。
- コガネノソラ前走・福島牝馬S(芝1800)を9番人気で差し切った勢いが鮮烈。最高負担重量56.5kgは不利だが、ゴールドシップ産駒らしいロングスパートは府中の直線との相性も良く、斤量を嫌われた分だけ馬券的な妙味もある。
- ニシノティアモ2025年福島記念(芝2000)1着の実力馬。前走ヴィクトリアマイルでも6着に踏みとどまった底力があり、56.0kgを背負っても1800m芝の実績は十分。
- セキトバイースト前年覇者。56.0kgは同斤で昨年と変わらず、実績は一番。ただし前走新潟大賞典7着と本来の好調期より一歩引いた状態に見え、連覇には上積みが必要。
ハンデ差が大きい牝馬限定戦。過去傾向から上位人気の取りこぼしが多く、軽ハンデの台頭に注意が必要。本命はルメール鞍上で条件が整うヴァルキリーバース。
※AIによる予想です。馬券は自己責任で。