源流は1905年の「エンペラーズカップ」に遡り、1937年秋に東京の帝室御賞典として年2回施行の形が始まった。春と秋は同じ競走として数え、回次は施行順に重ねていく。長く芝3200メートルで行われてきたが、1984年のグレード制導入とともに芝2000メートルへ短縮され、中距離の頂点を決める一戦になった。1981年に一度勝った馬は出走できない「勝ち抜き制」が廃止され、1987年からは3歳馬も出走できる。2000年に外国産馬、2005年に外国調教馬へ門戸が開かれ、2002年だけは東京競馬場の改修工事で中山の芝2000メートルで行われた。負担重量は定量で、3歳56キロ、4歳以上58キロ(牝馬2キロ減)。 芝2000メートルになった1984年から2025年までの42回で、1番人気の優勝は16回、3番人気までで29回。とりわけ2004年以降の22回では1番人気が12勝と堅さが増している。2桁人気の勝利は1985年ギャロップダイナ(13番人気)、1992年レッツゴーターキン(11番人気)、2005年ヘヴンリーロマンス(14番人気)の3回。走破タイムの最速は2023年イクイノックスの1分55秒2で、芝2000メートルのJRAレコードでもある。2017年は不良馬場で、キタサンブラックの勝ち時計は2分08秒3だった。1991年には1位で入線したメジロマックイーンが進路妨害で18着に降着となり、プレクラスニーが繰り上がって優勝している。 連覇はシンボリクリスエス(2002年、2003年)、アーモンドアイ(2019年、2020年)、イクイノックス(2022年、2023年)の3頭。3歳での優勝は1996年バブルガムフェロー、2002年シンボリクリスエス、2021年エフフォーリア、2022年イクイノックス、2025年マスカレードボールの5回で、近年は5年で3回と若い世代の台頭が目立つ。牝馬も1997年エアグルーヴ、2005年ヘヴンリーロマンス、2008年ウオッカ、2010年ブエナビスタ、アーモンドアイの5頭で6勝を挙げた。騎手では武豊が7勝で最多、C.ルメールが6勝で追い、2018年からの8回のうち6回を勝っている。
2026年は11月1日(日)、4回東京11日の第11競走として行われる。第174回。舞台は東京競馬場の芝2000メートル(左回り)で、サラ系3歳以上のオープン(国際)(指定)による定量戦。3歳は56キロ、4歳以上は58キロで、牝馬は2キロ減になる。枠順が確定し、17頭が出走する。 昨年の覇者マスカレードボール(C.ルメール)が4枠7番から連覇に挑む。勝てばシンボリクリスエス、アーモンドアイ、イクイノックスに続く4頭目。昨秋はジャパンカップでも2着に入り、今年は香港のクイーンエリザベス2世カップ2着、英国のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス7着と海外を回ってきた。迎え撃つのは1枠1番のクロワデュノール(C.デムーロ)。2025年の日本ダービー馬で、今春は大阪杯と天皇賞(春)を続けて勝ち、宝塚記念も2着。勝てば同じ年の天皇賞春秋連覇になる。 GI馬はほかに、2024年の有馬記念と2025年のエリザベス女王杯を勝った牝馬レガレイラ(56キロ)、2024年の日本ダービーと2025年のドバイシーマクラシックを制したダノンデサイル、2023年のNHKマイルカップ馬シャンパンカラーがいる。ダノンデサイルは昨秋からジャパンカップ、有馬記念、大阪杯、宝塚記念と4戦続けて3着。重賞の勝ち馬では、今年の金鯱賞と札幌記念を勝ったシェイクユアハート、前哨戦の毎日王冠を勝ったセイウンハーデスも名を連ねる。3歳は皐月賞2着のリアライズシリウス(56キロ)ただ1頭で、マスカレードボールと同じ手塚貴久厩舎。昨年3歳で勝った同厩の先輩に続けるかも見どころになる。
確定した枠順・全17頭の脚質とテンの速さをAIが読み、レース展開を再現します。逃げ・先行・差し・追込はあなたの読みに変えて何度でも走らせられ、1000回施行の番手分布・勝率の統計も見られます。