名馬の記憶を、
再生する。

年表ICHINEN-ISSO — 2400m

BOKUJŌ-CHŌ — HOKKAIDO

牧場帖

一年ずつ、顔ぶれをたどる。引退した名馬たちの繋養・在籍と映像を綴る帳面。
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名馬録

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THIS WEEK

今週の競馬

今週末のJRA重賞(阪神ジャンプS・オールカマー・神戸新聞杯)の展開&レースシミュレーション・見どころ・歴代優勝馬。今週の競馬予想・今日の競馬の参考に
COLUMN

今週の競馬予想と見どころ

過去の傾向と今年の見どころ — 編集部の自前コラム。展開はシミュレーションで確かめる
JGⅢ阪神ジャンプステークス阪神 障3140・9/19(土)
これまで

1999年に阪神競馬場の障害・芝3170メートルで創設されたJ・GIII。1968年創設の阪神障害ステークスを前身とし、2007年から距離は障害・芝3140メートルになった。阪神を離れた年も少なくない。2006年は馬場改修で中京の旧コース、2020年から2022年は京都競馬場の改修にともなう日割変更で中京の新コース、2024年も阪神のリフレッシュ工事で中京での施行だった。 本サイトが持つ2000年以降26回の記録をならべて、まず目につくのは序列の堅さである。1番人気の優勝が13回、ちょうど半分。5番人気以下で勝ったのは2000年のテイエムダイオー(8番人気)、2001年のアイディンサマー(7番人気)、2011年のクランエンブレム(6番人気)の3頭だけで、二桁人気の戴冠は一度もない。平地の重賞ではまず見ない偏りで、障害を跳べる馬の数がそもそも限られていることの裏返しでもある。 同じ名前が何度も出てくるのも、この競走の顔だ。コウエイトライは2006年から2008年まで三連覇し、一年おいた2010年にも勝って通算4勝。4回とも鞍上は小坂忠士だった。オースミムーンが2013年と2015年、アップトゥデイトが2017年と2018年に勝っている。騎手では高田潤の5勝が最多で、白浜雄造と小坂忠士が4勝で続く。 着差は両極に割れる。クビ差が4回、半馬身差が5回——合わせて9回が半馬身以内の決着である。その一方で4馬身以上離れた年も5回あり、2020年タガノエスプレッソの8馬身、2002年ミレニアムスズカの7馬身、2017年アップトゥデイトの6馬身、2008年コウエイトライと2024年サペラヴィの4馬身がそれにあたる。飛越が噛み合えば独走になり、噛み合わなければ最後までもつれる。芝3140メートルになって以降の最速は、2013年オースミムーンの3分24秒8である。

今年

2026年は9月19日(土)、阪神競馬場の障害・芝3140メートルで第28回。サラ系障害3歳以上(混合)で、負担重量は別定——3歳58.0キロ、4歳以上60.0キロ、牝馬2キロ減。これにJ・GI競走の1着馬は2キロ増、J・GII競走の1着馬は1キロ増が乗る。1着賞金は3000万円。2025年から暑熱対策のため、午前中に施行される重賞になった。 見どころは、その別定の組み方そのものである。障害のGIを勝った実績が2キロという形で跳ね返ってくる条件でありながら、26回で1番人気が13勝、二桁人気の勝ち馬はゼロ。加増を背負った実績馬が、それでも順当に勝ちきってきた競走だ。裏を返せば、その序列がいったん崩れる年には4馬身、6馬身と離れる。飛越の巧拙が着差にそのまま出るのが障害戦である。 出走馬は開催週に確定する。

GIIオールカマー中山 芝2200・9/20(日)
これまで

1955年、「すべての挑戦者」という意味をこめて中山競馬場の芝2000メートルに創設された。当初は4歳(現3歳)以上のハンデ戦で、距離が芝2200メートルに定着したのは1984年、同じ年のグレード制施行でGIII。1986年から1994年までは「地方競馬招待」として行われ、中央では数少ない地方所属馬の走れる競走だった。1995年にGIIへ格上げされ、負担重量は別定に、外国調教馬も出走できる国際競走になっている。2014年からは1着馬に天皇賞(秋)の優先出走権が与えられ、2025年に出走可能頭数が18頭へ拡大された。番組表での名称は産経賞オールカマーである。 本サイトが持つ2000年以降26回の記録で真っ先に目を引くのは、着差の近さだ。26回すべてが2馬身以内に収まっている。ハナ差が2回、クビ差が7回で、首の差以内の決着が9回。中山の芝・外回り2200メートルを走り終えて、先頭が後続を突き放して帰ってきた年が一度もない。 人気は堅すぎず、荒れきりもしない。1番人気の優勝が9回。二桁人気の戴冠はゼロで、最も人気薄の勝ち馬は2004年トーセンダンディと2013年ヴェルデグリーンの9番人気だった。5番人気の勝利も4回ある(2010年シンゲン、2017年ルージュバック、2020年センテリュオ、2022年ジェラルディーナ)。三連覇した馬も一頭いる。マツリダゴッホが2007年から2009年まで、2007・2008年は蛯名正義、2009年は横山典弘を背に勝った。騎手では戸崎圭太、C.ルメール、蛯名正義が各3勝。中山を離れたのは2002年と2014年の2回で、いずれも新潟の芝2200メートルだった。 そして、ここは秋の扉である。2007年にこの競走を勝ったマツリダゴッホはその年の有馬記念を制し、2015年のショウナンパンドラは同じ秋のジャパンカップを、2018年のレイデオロは優先出走権を得た天皇賞(秋)を、そのまま勝った。2000年のメイショウドトウは続く天皇賞(秋)・ジャパンカップ・有馬記念をすべて2着で駆け抜け、翌年の宝塚記念で頂点に立っている。

今年

2026年は9月20日(日)、中山競馬場の芝・外回り2200メートルで第72回。サラ系3歳以上(国際)(指定)で、負担重量は別定——3歳54.0キロ、4歳以上57.0キロ、牝馬2キロ減を基準に、実績への加増が乗る。直近1年のGI(牝馬限定を除く)1着馬は2キロ増、牝馬限定のGIまたはGII(牝馬限定を除く)の1着馬は1キロ増、それより前のGI(牝馬限定を除く)1着馬は1キロ増という組み方である。1着賞金は6700万円。1着馬には11月1日の天皇賞(秋)への優先出走権が与えられる。 見どころは、この競走がどこへつながっているかだ。天皇賞(秋)は東京の芝2000メートル、こちらは中山の外回り2200メートル。コースも距離も違う。それでも2018年のレイデオロのように、ここで得た切符をそのまま使い切る馬が出る。 もうひとつは、26回すべてが2馬身以内という決着の近さである。夏を越した古馬が秋にはじめて顔を合わせる場でありながら、力の差が大きく開いた年がない。優先出走権のかかる1着を、最後の直線で横に並んで争う競走だと思っておいていい。 出走馬は開催週に確定する。

GII神戸新聞杯阪神 芝2400・9/21(月)
これまで

1953年に「神戸盃」の名で創設された3歳(当時の表記では4歳)馬の重賞で、1972年から神戸新聞杯。1984年のグレード制施行でGIII、1987年にGIIへ上がった。菊花賞との結びつきができたのは1991年で、以来3着までに優先出走権が与えられている。1995年に正式なトライアルとなり、2000年に京都新聞杯が5月へ移ったことで、関西で唯一の菊花賞トライアルになった。距離が芝・外回り2400メートルになったのは2007年から。それ以前は芝2000メートルで行われており、本サイトの記録でも2006年までの勝ちタイムだけが2分前後にならんでいる。 2000年以降26回の勝ち馬の顔ぶれは、そのまま日本競馬の一時代の名簿に見える。シンボリクリスエス(2002年)、ゼンノロブロイ(2003年)、キングカメハメハ(2004年)、ディープインパクト(2005年)、オルフェーヴル(2011年)、ゴールドシップ(2012年)、エピファネイア(2013年)、サトノダイヤモンド(2016年)、サートゥルナーリア(2019年)、コントレイル(2020年)。このうちディープインパクト、オルフェーヴル、ゴールドシップ、エピファネイア、サトノダイヤモンド、コントレイルの6頭は、そのまま同じ秋の菊花賞も勝った。 一方で、勝っておきながら本番へ向かわなかった馬も少なくない。シンボリクリスエス、キングカメハメハ、ディープスカイレイデオロワグネリアン、サートゥルナーリアは、ここを勝って菊花賞には出ていない。トライアルでありながら、この一戦は路線の分岐点でもある。 人気は素直に出る。1番人気の優勝が13回、3番人気以内が24回、二桁人気の戴冠はゼロ。5番人気以下で勝ったのは2009年イコピコ(7番人気)と2022年ジャスティンパレス(5番人気)の2頭だけだ。着差のほうは割れている。アタマ・クビ差の決着が8回ある一方、2馬身半以上突き放した年も8回。力が拮抗すれば際どく、抜けた馬がいれば離れる。騎手はC.ルメールの4勝が最多で、武豊と四位洋文が3勝で続く。阪神を離れた年もあり、2006年と2020年から2022年、そして2024年は中京での施行だった。

今年

2026年は9月21日(祝日・月曜)、阪神競馬場の芝・外回り2400メートルで第74回。サラ系3歳牡馬・牝馬(国際)(指定)で、負担重量は馬齢——牡馬57.0キロ、牝馬55.0キロ。1着賞金は5400万円。上位3着までに、10月25日の菊花賞(京都・芝3000メートル)への優先出走権が与えられる。地方競馬所属馬は菊花賞の出走候補として3頭まで優先出走が認められ、春のクラシックとNHKマイルカップで2着以内に入った馬にも出走資格がある。 今年いちばんの変則は、曜日である。開催日程の都合でセントライト記念と施行日が入れ替わり、3日間開催の最終日、祝日の月曜に組まれた。1953年の第1回から昨年の第73回まで、この競走はすべて日曜日に行われてきた。月曜の神戸新聞杯は、これが初めてになる。 見どころは、菊花賞までの一か月をどう見るかだ。ここは阪神の外回り2400メートル、本番は京都の3000メートル。600メートルの差がある。26回で1番人気が13勝、3番人気以内が24回と、前哨戦としては序列の出る競走でありながら、勝った馬がそのまま京都へ向かうとは限らない——キングカメハメハもサートゥルナーリアも、ここを勝って菊花賞には出なかった。切符を取るための一戦なのか、別の路線への足がかりなのか。それが走り終えてから分かるのも、この競走の性格である。 出走馬は開催週に確定する。

今週の競馬・今日の競馬の歩き方

このページは、今週のJRA重賞をひとつの紙面に束ねた週末競馬の入口です。展開&レースシミュレーション(競馬の展開予想ツール)で確定した枠順から展開シナリオを何度でも走らせ、編集部コラムで過去の傾向を確かめ、歴代優勝馬と公式レース映像で記憶をたどる——今週の競馬予想・今日の競馬の参考になる材料を、予想印や買い目ではなく「自分で確かめられる道具と検証済みデータ」の形で置いています。

今週の展開&レースシミュレーションは、枠順が確定してから公開します(土曜レース=木曜夜ごろ、日曜レース=金曜夜ごろ)。2歳戦など推定の根拠が足りないレースの週は見送ることがあります。

レースの歴史そのものはレース別の歴代優勝馬へ、一頭ずつの全成績・血統・物語は名馬録へ。

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