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年表ICHINEN-ISSO — 2400m

BOKUJŌ-CHŌ — HOKKAIDO

牧場帖

一年ずつ、顔ぶれをたどる。引退した名馬たちの繋養・在籍と映像を綴る帳面。
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名馬録

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ヤマニンアルリフラのイメージビジュアル
ヤマニンアルリフラYamanin al Rihla
Yamanin al Rihla

ヤマニンアルリフラ

通算成績20戦4勝

獲得賞金12,008万円

生年月日 2021.05.27(令和3年)毛色 芦毛

全成績

主要戦績(抜粋)・新しい順
ヤマニンアルリフラの成績一覧
年月日着順レースコース人気騎手タイム上り3F映像
9 GIII北九州記念 小倉 芝1200 5人気 団野大成 1:09.0 上り34.7映像
3 JpnⅢ東京スプリント 大井 ダ1200 6人気 團野大成 1:11.4 上り36.3
14 GI高松宮記念 中京 芝1200 12人気 団野大成 1:07.7 上り33.2映像
3 GIIIシルクロードS 京都 芝1200 9人気 団野大成 1:08.1 上り33.1映像
7 GIII京阪杯 京都 芝1200 12人気 団野大成 1:08.1 上り33.8映像
15 GIスプリンターズS 中山 芝1200 15人気 団野大成 1:08.2 上り33.4映像
12 GIIICBC賞 中京 芝1200 2人気 団野大成 1:08.0 上り33.3映像
1 GIII北九州記念 小倉 芝1200 1人気 団野大成 1:07.8 上り34.7映像
1 淀S 京都 芝1200 2人気 団野大成 1:08.2 上り33.6
1 伊良湖特別 中京 ダ1200 1人気 鮫島克駿 1:12.3 上り36.3
3 4歳以上2勝クラス 阪神 ダ1200 3人気 森田誠也 1:12.0 上り37.3
1 ジングルベル賞 京都 芝1400 4人気 M.デムーロ 1:21.2 上り33.7
3 3歳以上1勝クラス 新潟 ダ1200 2人気 菅原明良 1:11.7 上り36.6
11 3歳未勝利 新潟 芝2000 3人気 幸英明 2:01.4 上り37.3
3 3歳未勝利 小倉 芝1800 2人気 幸英明 1:47.7 上り37.0
3 3歳未勝利 京都 芝1400 5人気 幸英明 1:20.2 上り33.6
3 3歳未勝利 阪神 ダ1400 2人気 団野大成 1:25.5 上り37.3
2 3歳未勝利 阪神 芝1600 4人気 角田大河 1:35.1 上り35.9
4 3歳未勝利 京都 芝1800 4人気 団野大成 1:48.3 上り36.5
7 3歳新馬 京都 芝1600 1人気 A.ルメートル 1:36.5 上り36.0

血統

金色の名は 名馬ジャーニー に掲載 — その馬のページへ
ヤマニンアルリフラの血統表(左から親・祖父母・曽祖父母)
イスラボニータIsla BonitaフジキセキFuji Kisekiサンデーサイレンス
ミルレーサー
イスラコジーンCozzene
Isla Mujeres
ヤマニンパピオネスウェプトオーヴァーボードエンドスウィープ
Sheer Ice
ヤマニンメルティジェイドロバリー
ワンオブアクライン
STORY

旅程 — この馬の物語

2021年生まれの芦毛の牡馬。父イスラボニータ、母ヤマニンパピオネ。主な勝ち鞍は北九州記念。

旅の名と血 ― 北海道の芦毛

「アルリフラ」とはアラビア語で「旅」を意味する。冠名ヤマニンに旅路を重ねた名を持つ芦毛の牡馬は、2021年5月27日、北海道新冠町の錦岡牧場に生まれた。 父はイスラボニータフジキセキの血を引き、自らは皐月賞を制し日本ダービーで2着、マイラーとして最上位の実績を残した馬だ。母ヤマニンパピオネの父スウェプトオーヴァーボードは、レッドファルクスやパドトロワを輩出した生粋のスプリント血統——1200mで爆発する遺伝子を豊かに持つ。その組み合わせから、素直なスピードと底力が引き出された。 母ヤマニンパピオネはきょうだいに恵まれた繁殖牝馬だった。同じ母から生まれた半兄ヤマニンウルス(父ジャスタウェイ)は2024年のプロキオンステークス、2025年の東海ステークスとダート重賞を2勝。半兄ヤマニンサンパ(父ディープインパクト)も芝のオープンで戦い、半姉ヤマニンアンフィル(父ダイワメジャー)も中央で4勝を挙げてオープン入りした。父の異なる産駒が四代続けてオープンクラスに届いた——一頭の繁殖牝馬が育てた、静かな奇跡だった。

九度目の正直 ― 格上挑戦の先に

2024年1月14日、京都競馬場。ヤマニンアルリフラは単勝1番人気を背負って芝1600mの新馬戦に臨んだ。しかし7着。続く未勝利戦もことごとく手が届かなかった。芝マイル、芝1800m、ダート1400m——距離を変え、コースを変え、合計7戦。着差の出ない接戦を繰り返しながら、勝ち名乗りを上げられない日々が続いた。 3歳の秋、未勝利クラスでの時間が尽きた。だがこの馬は異なる扉を開いた——格上挑戦。10月の1勝クラス(新潟・ダート1200m)に挑んで僅差の3着、力のあるところは見せていた。そして2024年12月22日、京都競馬場で行われた2勝クラスのジングルベル賞(芝1400m)に未勝利のまま出走した。4番人気、鞍上はM.デムーロ。4番手好位からコーナーで息を入れ、直線で外目に持ち出すと最速の上がり33.7秒で差し切り2馬身半差の快勝。9戦目にして、ようやくの初勝利だった。デムーロは「レースはとても上手です。スタートも上手です。3、4コーナーで息を入れて直線に向いたらよく伸びてくれました」と語った。[^1]

出典:ラジオNIKKEI「ジングルベル賞(京都)未勝利馬ヤマニンアルリフラが念願の初V」2024年12月22日配信、https://www.radionikkei.jp/keiba_article/news/post_33899.html、閲覧日:2026年6月29日。

1200mの発見 ― 3連勝と重賞制覇

年が明けた2025年、この馬は本当の距離を見つけた。3月15日の伊良湖特別(ダート1200m・中京)を1番人気で快勝すると、5月4日の淀ステークス(芝1200m・京都)も2番人気で制し、一気に3勝クラスを突破してオープン入りを果たした。 7月6日、小倉競馬場。TV西日本北九州記念(GIII・芝1200m)。1番人気で重賞初挑戦を迎えたヤマニンアルリフラは、中団好位からリズムを崩さずに運び、直線で馬場の外に持ち出すと半馬身差で差し切った。14kgの馬体増でもキャリア最高の仕上がりだと確信していた騎手・団野大成のコメントが「直線でスペースがあいた時には突き抜けるだろうという手応えでした」と語り、続けた——「この馬の年末からの成長力には驚かされます」。[^1] 3連勝で重賞タイトルを手にした。半兄ウルスの軌跡に並ぶように、パピオネの末息子がスプリント路線で頭角を現した瞬間だった。

出典:ウマニティ「【北九州記念】芦毛の新星ヤマニンアルリフラ、3連勝で決めた重賞初挑戦V 団野大成騎手『成長力には驚かされます』」2025年7月6日配信、https://umanity.jp/racedata/race_newsdet.php?nid=11850331、閲覧日:2026年6月29日。

旅の途中 ― GIへの挑戦と次の一歩

夏の重賞制覇から一転、秋のCBC賞(GIII・中京)は2番人気で12着の大敗。続く9月28日のスプリンターズステークス(GI・中山)——初のGIへの挑戦は、思わぬ形で阻まれた。発馬機内で突進した際に前扉の開扉動作に影響が出るトラブルが発生。大きく出遅れ15着に終わった。JRAの裁決レポートは、発走合図そのものは真正だったが馬の突進が開扉動作に影響したと説明した。[^1] 力でなく不運が邪魔をした一戦だった。 年明け2026年、シルクロードステークス(GIII)では9番人気の低評価を覆して3着と復調を示し、高松宮記念(GI・中京)にコマを進めた。ブリンカーを装着し、自厩舎の管理馬として斉藤崇史調教師が「やるごとに反応が良くなっている」と語った状態でGIの舞台に立った。[^2] 結果は14着。頂点には届かなかった。4月には大井の東京スプリント(JpnIII)で3着。団野大成は「久々のダートでしたが、内容良く、いい形でフィニッシュできました。今日の競馬が今後につながれば」と前を向いた。[^3] アラビア語で「旅」を意味する名は、まだ途中にある。

出典:東京スポーツ「【スプリンターズS】ヤマニンアルリフラの出遅れは『開扉が遅れる事象』 団野大成には戒告の制裁」2025年9月28日配信、https://tospo-keiba.jp/breaking_news/63168、閲覧日:2026年6月29日。/中日スポーツ「【高松宮記念・枠順確定】ヤマニンアルリフラは3枠5番 斉藤崇師『先週から今週にかけてグッと体は引き締まってきました』」2026年3月配信、https://www.chunichi.co.jp/article/1228944、閲覧日:2026年6月29日。/ウマニティ「【大井・東京スプリント2026】2番人気ドラゴンウェルズが逃げ切りで重賞初制覇」2026年4月15日配信、https://umanity.jp/racedata/race_newsdet.php?nid=11868110、閲覧日:2026年6月29日。

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