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スライダーを動かすと、その世代に生まれた馬を獲得賞金の多い順で表示します。
ウインカーネリアン
通算成績35戦9勝
獲得賞金5億6,328万円
生年月日 2017.04.16(平成29年)毛色 栗毛性 牡
全成績
主要戦績(抜粋)・新しい順| 年月日 | 着順 | レース | コース | 人気 | 騎手 | タイム | 上り3F | 映像 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 3 | GI高松宮記念 | 中京 芝1200 | 7人気 | 三浦皇成 | 1:06.6 | 上り33.2 | 映像 | |
| 11 | GI香港スプリント | シャティン 芝1200 | 3人気 | 三浦皇成 | — | 映像 | ||
| 1 | GIスプリンターズS | 中山 芝1200 | 11人気 | 三浦皇成 | 1:06.9 | 上り33.0 | 映像 | |
| 5 | GIIIキーンランドカップ | 札幌 芝1200 | 1人気 | 三浦皇成 | 1:08.4 | 上り34.8 | 映像 | |
| 2 | GIアルクオーツスプリント | メイダン 芝1200 | 10人気 | 三浦皇成 | — | — | ||
| 3 | GIIIシルクロードS | 京都 芝1200 | 4人気 | 三浦皇成 | 1:08.6 | 上り35.0 | 映像 | |
| 2 | GIII京阪杯 | 京都 芝1200 | 3人気 | 三浦皇成 | 1:07.8 | 上り34.1 | 映像 | |
| 6 | GIIMBS賞スワンS | 京都 芝1400 | 4人気 | 三浦皇成 | 1:20.8 | 上り35.3 | 映像 | |
| 14 | GI安田記念 | 東京 芝1600 | 9人気 | 三浦皇成 | 1:33.3 | 上り34.8 | 映像 | |
| 4 | GI高松宮記念 | 中京 芝1200 | 11人気 | 三浦皇成 | 1:09.6 | 上り34.6 | 映像 | |
| 2 | GIII東京新聞杯 | 東京 芝1600 | 4人気 | 三浦皇成 | 1:32.3 | 上り34.5 | 映像 | |
| 11 | GIBCマイル | サンタアニタパー 芝1600 | 5人気 | 三浦皇成 | — | 映像 | ||
| 5 | GII毎日王冠 | 東京 芝1800 | 5人気 | 三浦皇成 | 1:45.6 | 上り34.4 | 映像 | |
| 8 | GI安田記念 | 東京 芝1600 | 13人気 | 三浦皇成 | 1:32.1 | 上り34.5 | 映像 | |
| 6 | GIIゴドルフィンマイル | メイダン ダ1600 | 7人気 | 三浦皇成 | — | 映像 | ||
| 1 | GIII東京新聞杯 | 東京 芝1600 | 4人気 | 三浦皇成 | 1:31.8 | 上り34.7 | 映像 | |
| 12 | GIマイルチャンピオンS | 阪神 芝1600 | 9人気 | 三浦皇成 | 1:33.4 | 上り34.3 | 映像 | |
| 1 | GIII関屋記念 | 新潟 芝1600 | 1人気 | 三浦皇成 | 1:33.3 | 上り32.9 | 映像 | |
| 1 | L米子S | 阪神 芝1600 | 1人気 | 三浦皇成 | 1:32.9 | 上り34.7 | — | |
| 1 | L谷川岳S | 新潟 芝1600 | 1人気 | 三浦皇成 | 1:33.6 | 上り33.0 | — | |
| 6 | L六甲S | 阪神 芝1600 | 7人気 | 国分優作 | 1:34.3 | 上り35.3 | — | |
| 取 | GIIIダービー卿チャレンジトロフィー | 中山 芝1600 | 三浦皇成 | — | 映像 | |||
| 1 | 幕張S | 中山 芝1600 | 3人気 | 三浦皇成 | 1:31.8 | 上り34.5 | — | |
| 2 | 若潮S | 中山 芝1600 | 2人気 | 三浦皇成 | 1:33.4 | 上り35.6 | — | |
| 4 | 常総S | 中山 芝1800 | 1人気 | 三浦皇成 | 1:49.3 | 上り35.2 | — | |
| 1 | 茨城新聞杯 | 中山 芝1800 | 3人気 | 三浦皇成 | 1:47.6 | 上り35.1 | — | |
| 5 | 3歳以上2勝クラス | 札幌 芝2000 | 1人気 | 横山武史 | 2:00.9 | 上り35.5 | — | |
| 17 | GI東京優駿 | 東京 芝2400 | 15人気 | 田辺裕信 | 2:26.2 | 上り36.1 | 映像 | |
| 4 | GI皐月賞 | 中山 芝2000 | 17人気 | 田辺裕信 | 2:01.6 | 上り36.5 | 映像 | |
| 1 | 3歳1勝クラス | 中山 芝1800 | 2人気 | 三浦皇成 | 1:50.0 | 上り34.8 | — | |
| 8 | GII報知弥生ディープ記念 | 中山 芝2000 | 7人気 | F.ミナリク | 2:04.0 | 上り37.6 | 映像 | |
| 6 | セントポーリア賞 | 東京 芝1800 | 5人気 | 松岡正海 | 1:47.6 | 上り34.6 | — | |
| 2 | OP芙蓉S | 中山 芝2000 | 3人気 | 松岡正海 | 2:03.3 | 上り34.5 | — | |
| 7 | GIII新潟2歳S | 新潟 芝1600 | 6人気 | 松岡正海 | 1:36.4 | 上り33.9 | 映像 | |
| 1 | 2歳未勝利 | 福島 芝1800 | 1人気 | 三浦皇成 | 1:49.5 | 上り35.7 | — | |
| 2 | 2歳新馬 | 東京 芝1800 | 3人気 | 松岡正海 | 1:51.4 | 上り33.9 | — |
血統
金色の名は 名馬ジャーニー に掲載 — その馬のページへ| 父スクリーンヒーローScreen Hero | グラスワンダーGrass Wonder | Silver Hawk |
| Ameriflora | ||
| ランニングヒロイン | サンデーサイレンスSunday Silence | |
| ダイナアクトレス | ||
| 母コスモクリスタル | マイネルラヴ | Seeking the Gold |
| Heart of Joy | ||
| クリスチャンネーム | Cadeaux Genereux | |
| Colorvista |
旅程 — この馬の物語
2017年生まれの栗毛の牡馬。父スクリーンヒーロー、母コスモクリスタル。主な勝ち鞍はスプリンターズS・関屋記念・東京新聞杯。
紅玉髄という名
カーネリアンとは、赤みを帯びた宝石――紅玉髄のこと。栗毛の馬体は、その石の色によく似合った。「水晶」の名を持つ母コスモクリスタルに、また石の名を負った子が生まれた。 血には、二つの伏兵の記憶があった。父スクリーンヒーローは2008年のジャパンカップを単勝41倍の9番人気で制した伏兵。母の父マイネルラヴは1998年、タイキシャトルらを退けてスプリンターズステークスを勝った快速馬。2400mと1200m――正反対の距離で頂点を取った血が、この一頭に同居していた。 2019年6月、東京の新馬戦は松岡正海を背に2着。次走、福島の未勝利戦で三浦皇成に乗り替わって勝ち上がる。三浦は2008年、武豊の新人年間最多勝記録を塗り替える91勝でデビューした天才でありながら、このときなおJRAのGIを一度も勝てずにいた。その男とこの馬の、最初の勝利だった。
世代の壁
陣営が最初に夢見たのは、クラシックだった。新潟2歳ステークス7着、秋の芙蓉ステークス2着。明けて2020年、セントポーリア賞、弥生賞と重賞級の舞台を試すが、勝ち切るには一枚足りない。 それでも、素質の煌めきは確かにあった。皐月賞。無敗で駆け上がっていく怪物コントレイルの世代である。17番人気という最低に近い評価で送り出されたこの馬は、しかし4着に食い込んだ。人気を裏切ったのではなく、人気のなさを裏切った一戦だった。 続く日本ダービーは17着。2400mの頂点は、遠かった。中距離のクラシックホースとしては、ここが限界に見えた。誰もが、そう思いかけていた。
生死の淵
2021年、災いは前触れもなく訪れた。蹄葉炎。蹄の内側が壊れていくこの病は、ときに馬の命そのものを奪う。2月に幕張ステークスを勝ち、いよいよ重賞へという矢先だった。4月のダービー卿チャレンジトロフィーは出走取消。そこから約1年、ターフから姿を消した。一度は引退も覚悟したほどの重症だった、と後に陣営は振り返っている。 石は砕けたかに見えた。だが紅玉髄は、砕けなかった。
距離を捨てて、世界へ
2022年春、復帰。出した答えは「距離を短くする」ことだった。2400mを夢見た馬は、マイルへ矛先を変える。谷川岳ステークス、米子ステークスを連勝し、8月の関屋記念では1番人気に応えて重賞を初制覇。上がり3ハロン32秒9――病を越えた脚は、以前より鋭かった。 翌2023年、東京新聞杯も制して重賞2勝目。そして旅は、ここから文字通り世界へ延びる。ドバイのゴドルフィンマイル、そしてアメリカ・サンタアニタのブリーダーズカップマイル。日本のマイル戦線を走りながら、砂漠と新大陸のGIにも挑んだ。掲示板に届かぬ遠征もあったが、6歳を過ぎてなお海を渡り続けたこと自体が、この馬の非凡さだった。まだ、GIのタイトルはない。
二人の傷
鞍上・三浦皇成にも、消えない傷があった。2016年8月、札幌でのレース中の落馬。肋骨9本と骨盤を折り、肺と副腎まで損傷する重傷だった。約1年の休養を経て2017年に復帰したが、GIの女神はなおも微笑まない。挑戦は積み重なり、やがて100回を超えていく。 病から還った馬と、事故から還った男。二人はさらに距離を詰めることを選ぶ。2024年、初めてのスプリント戦・高松宮記念で4着。翌2025年はシルクロードステークス3着、ドバイのアルクオーツスプリントで2着。夏の札幌・キーンランドカップでは1番人気に支持されるまでになった。1200mという最短の距離で、歯車がようやく噛み合い始める。舞台は、秋の中山に整いつつあった。
六十六秒九
2025年9月28日、スプリンターズステークス。8歳、11番人気。伏兵の評価のまま、大外16番枠に置かれた。 武豊のジューンブレアが飛ばす。三浦は好スタートから、その逃げを内に見ながら2番手につけた。直線、前をゆくジューンブレアに馬体を並べ、そこからは一完歩ずつの削り合いになる。1分6秒9。二頭は並んでゴール板へ飛び込み、わずかに前に出ていたのはウインカーネリアンだった。アタマ差。 三浦皇成、デビュー18年目、GI127回目の騎乗での初制覇だった。「いやあ、長かったなと……本当に長かったです」[^1]。破れた武豊が歩み寄り、長い年月をねぎらった。 8歳での平地GI制覇――JRAでこの歳の勝利に届いた馬は、カンパニーやキンシャサノキセキなど、片手で数えるほどしかいない。単勝41倍でジャパンカップを奪った父の伏兵の血が、母の父が勝ったのと同じスプリンターズステークスで、四半世紀余りの時を越えて花になった。
出典:スポーツナビ「【スプリンターズS】「諦めたら終わり」苦難乗り越えた人馬の初頂点、三浦皇成騎手とウインカーネリアン」2025年9月29日、https://sports.yahoo.co.jp/official/detail/2025092900014-spnaviow、閲覧日:2026年7月22日。
まだ、磨かれている
栄光の後も、旅は続いた。年末には香港・シャティンのスプリントGIへ遠征。明けて2026年の高松宮記念では、9歳にして3着に好走してみせる。最短の距離のGIで、この馬はまだ掲示板の内側にいる。 紅玉髄は、時間をかけて磨かれる石だという。クラシックに敗れ、病に生死をさまよい、距離を二度も詰め替えて、8歳でようやく光を放った栗毛は、その名の通りの生き方をした。人馬がもう一度、あの中山の直線を並んで駆ける日を――静かに待てばいい。
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