名馬の記憶を、
再生する。
サイトの出馬表
このサイトの、すべての入口。- 今週の競馬WEEKLY重賞日程・観戦コラム・展開シミュレーション
- 名馬録HORSES馬柱と映像で辿る、一頭の全成績と引退後
- レースRACES重賞ごとの歴代優勝馬と、その映像
- 年表TIMELINE一年一走 — 1950年から、年ごとの紙面で
- 物語STORIES三冠馬の系譜、芦毛の怪物たち — 連載読み物
- 牧場帖BOKUJŌ-CHŌ北海道 — 引退馬たちの「いま」を訪ねる帳面
- ドリームレースDREAM時代を越えた夢の一戦を、千回走らせる
- このサイトについてABOUT方針・映像と画像の扱い・お問い合わせ
物語で辿る
テーマ別に名馬の歴史を読む・観る年表ICHINEN-ISSO — 2400m
牧場帖
一年ずつ、顔ぶれをたどる。引退した名馬たちの繋養・在籍と映像を綴る帳面。名馬録
スライダーを動かすと、その世代に生まれた馬を獲得賞金の多い順で表示します。
ヴェラアズール
通算成績27戦6勝
獲得賞金5億4,968万円
生年月日 2017.01.19(平成29年)毛色 青毛性 牡
全成績
主要戦績(抜粋)・新しい順| 年月日 | 着順 | レース | コース | 人気 | 騎手 | タイム | 上り3F | 映像 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 7 | GIジャパンカップ | 東京 芝2400 | 9人気 | H.ドイル | 2:23.3 | 上り33.8 | 映像 | |
| 7 | GII京都大賞典 | 京都 芝2400 | 6人気 | 松山弘平 | 2:25.7 | 上り35.0 | 映像 | |
| 8 | GI宝塚記念 | 阪神 芝2200 | 9人気 | 松山弘平 | 2:11.9 | 上り35.2 | 映像 | |
| 13 | GIドバイワールドカップ | メイダン ダ2000 | 7人気 | C.デムーロ | — | 映像 | ||
| 10 | GI有馬記念 | 中山 芝2500 | 4人気 | 松山弘平 | 2:34.1 | 上り36.8 | 映像 | |
| 1 | GIジャパンカップ | 東京 芝2400 | 3人気 | R.ムーア | 2:23.7 | 上り33.7 | 映像 | |
| 1 | GII京都大賞典 | 阪神 芝2400 | 2人気 | 松山弘平 | 2:24.3 | 上り33.2 | 映像 | |
| 1 | ジューンS | 東京 芝2400 | 1人気 | C.ルメール | 2:25.7 | 上り33.9 | — | |
| 3 | 緑風S | 東京 芝2400 | 4人気 | 戸崎圭太 | 2:24.4 | 上り33.8 | — | |
| 3 | サンシャインS | 中山 芝2500 | 3人気 | 岩田望来 | 2:33.2 | 上り34.0 | — | |
| 1 | 淡路特別 | 阪神 芝2600 | 4人気 | 岩田望来 | 2:38.4 | 上り34.8 | — | |
| 7 | 濃尾特別 | 中京 ダ1800 | 7人気 | 松若風馬 | 1:54.3 | 上り36.6 | — | |
| 3 | 赤穂特別 | 阪神 ダ1800 | 4人気 | 松若風馬 | 1:52.2 | 上り36.4 | — | |
| 6 | 3歳以上2勝クラス | 阪神 ダ1800 | 8人気 | 鮫島克駿 | 1:54.3 | 上り38.6 | — | |
| 9 | 伊勢佐木特別 | 東京 ダ2100 | 3人気 | C.ルメール | 2:12.7 | 上り38.7 | — | |
| 4 | リボン賞 | 阪神 ダ1800 | 2人気 | C.ルメール | 1:52.4 | 上り37.6 | — | |
| 3 | 八王子特別 | 東京 ダ2100 | 6人気 | C.ルメール | 2:11.4 | 上り37.5 | — | |
| 13 | 福島中央テレビ杯 | 新潟 ダ1800 | 3人気 | 鮫島克駿 | 1:54.4 | 上り39.6 | — | |
| 10 | 矢作川特別 | 中京 ダ1800 | 1人気 | 福永祐一 | 1:55.0 | 上り39.2 | — | |
| 1 | 4歳以上1勝クラス | 中京 ダ1900 | 2人気 | 福永祐一 | 2:01.3 | 上り37.2 | — | |
| 2 | 3歳以上1勝クラス | 阪神 ダ2000 | 1人気 | 福永祐一 | 2:08.4 | 上り37.0 | — | |
| 4 | 3歳以上1勝クラス | 阪神 ダ2000 | 2人気 | 福永祐一 | 2:08.7 | 上り37.5 | — | |
| 1 | 3歳未勝利 | 阪神 ダ1800 | 1人気 | D.レーン | 1:53.8 | 上り38.2 | — | |
| 3 | 3歳未勝利 | 阪神 ダ1800 | 2人気 | 福永祐一 | 1:52.1 | 上り37.7 | — | |
| 2 | 3歳未勝利 | 京都 ダ1800 | 1人気 | 幸英明 | 1:54.1 | 上り39.0 | — | |
| 2 | 3歳未勝利 | 阪神 ダ1800 | 1人気 | 福永祐一 | 1:54.7 | 上り39.3 | — | |
| 2 | 3歳新馬 | 阪神 ダ1800 | 5人気 | 福永祐一 | 1:56.1 | 上り37.7 | — |
血統
金色の名は 名馬ジャーニー に掲載 — その馬のページへ| 父エイシンフラッシュEishin Flash | キングズベストKing's Best | Kingmambo |
| Allegretta | ||
| ムーンレディMoonlady | Platini | |
| Midnight Fever | ||
| 母ヴェラブランカ | クロフネKurofune | フレンチデピュティFrench Deputy |
| ブルーアヴェニューBlue Avenue | ||
| アドマイヤサンデー | サンデーサイレンスSunday Silence | |
| ムーンインディゴMoon Indigo |
引退後・牧場での映像
ゴール板の先の時間旅程 — この馬の物語
2017年生まれの青毛の牡馬。父エイシンフラッシュ、母ヴェラブランカ。主な勝ち鞍はジャパンC・京都大賞典。
青い帆 ― 白い帆の娘に
母の名を、ヴェラブランカという。スペイン語で「白い帆」。その娘が産んだ青毛の牡馬に与えられたのは、青い帆という名だった。ヴェラアズール。母の名から連想された、一語だけ色の違う名前である。 2017年1月19日、白老ファームの生まれ。父エイシンフラッシュは2010年の日本ダービーと2012年の天皇賞・秋を勝った黒鹿毛で、母の父はクロフネ。母ヴェラブランカは七戦二勝で競走生活を終えた馬だが、一族は華やかだった。母の半姉には阪神ジュベナイルフィリーズとオークスを勝ったトールポピー、半妹には秋華賞を勝ったアヴェンチュラ、半兄には共同通信杯など重賞三勝のフサイチホウオーがいる。GIを勝った姉妹に囲まれながら、自らは無冠で繁殖に上がった母にとって、この青毛が初めての大物になる。 帆は、風がなければ動かない。ヴェラアズールが自分の風を掴むまでには、まだ長い時間がかかる。
砂の二年
一歳のときに左のトモの球節から骨片を摘出し、二歳では左前脚に骨瘤ができた。脚元はいつも不安を抱え、馬体は放っておけば600キロ近くまで膨らむ。デビューは三歳の春までずれ込んだ。 2020年3月20日、阪神のダート1800m。鞍上は福永祐一。5番人気の新馬戦を2着で終え、未勝利戦を三度使って、四度目となる6月28日にようやく勝ち上がる。この一戦だけ手綱を取ったのはレーンだった。 砂を走ったのは、この大きな馬を長く走らせるための選択である。2021年1月、中京のダート1900mで二勝目。だが、そこから先が長かった。1番人気に推された矢作川特別で10着、新潟で13着、東京で9着。掲示板に載る日はあっても、勝ち切れない。2勝クラスの壁の前で、ヴェラアズールは一年以上も足踏みを続けた。十六戦して二勝。馬はもう五歳になっていた。
芝という、もうひとつの海
きっかけは、ほとんど偶然だった。次走に予定していたダート戦は登録が三十頭を超え、除外はほぼ確実。同じ週、登録十頭で組まれていたのが芝2600mの淡路特別である。陣営はかねてオーナーサイドに芝を使いたいと打診していたが、ダートでもそれなりに走ってしまうために切り替える機会を掴めずにいた。除外を避けるための一頭ぶんの空席が、二年越しの転向を後押しした。 2022年3月19日、阪神。通算十七戦目にして、ヴェラアズールが初めて芝に立った日である。岩田望来を背にした4番人気の青毛は、一年二か月ぶりの勝利を、その芝で挙げた。 続く中山芝2500mのサンシャインSで3着、東京芝2400mの緑風Sでも3着。そして6月11日のジューンS、1番人気に応え、ルメールを背に抜け出す。砂で二年を費やした馬は、芝に替わって四戦のうちに、まるで別の馬になっていた。
菊の記憶 ― 京都大賞典
この馬を管理する渡辺薫彦は、かつて騎手だった。1994年に栗東・沖芳夫厩舎からデビューし、主戦を務めたのがナリタトップロードである。1999年、皐月賞3着、日本ダービー2着。三度目のクラシックとなった菊花賞で、京都の3000mをテイエムオペラオーにクビ差先着して勝った。渡辺がJRAのGIを制したのは、生涯でこの一度きりである。 クラシックで幾度も前に立ちはだかった同世代について、渡辺はのちにこう語っている。「あの2頭さえいなければ……と考えたこともあったけど、彼らがいたからこそ頑張れた面もありました」[^1]。2012年の暮れに鞭を置き、調教助手を経て、2016年3月、師の厩舎を引き継ぐ形で自分の看板を掲げた。 2022年10月10日、京都大賞典。京都競馬場が改修中で、この年の舞台は阪神の芝2400mだった。稍重の馬場、2番人気。松山弘平を背にしたヴェラアズールは、直線で上がり3ハロン33秒2の脚を使い、二着に2馬身半をつけて先頭でゴールする。重賞は初挑戦、そして初制覇。芝に替わって五戦目、五歳の秋のことだった。
出典:Number Web「[主戦騎手が語る]渡辺薫彦「ナリタトップロードがすべての礎です」」2022年10月22日配信、https://number.bunshun.jp/articles/-/855039、閲覧日:2026年7月24日。
府中の隙間 ― ジャパンカップ
2022年11月27日、東京競馬場、芝2400m。ヴェラアズールは3番人気で、手綱はムーアに託された。芝を走り始めて、まだ六戦目。GIは、これが初出走である。 ユニコーンライオンが逃げ、隊列は一団のまま最後の直線を迎えた。ヴェラアズールは馬群の中で我慢を強いられていた。前は壁、行き場がない。残り200mを過ぎたあたりで、わずかに開いた隙間へムーアが馬を送り込む。そこから先は一完歩ごとだった。先に抜け出していた各馬をまとめて飲み込み、1番人気のダービー馬シャフリヤールを4分の3馬身抑えて、先頭でゴールする。2分23秒7、上がり33秒7。芝に転じてからの六戦は、そのすべてでメンバー最速の上がりを記録していた。 父エイシンフラッシュにとっては、産駒が初めて手にしたGI。渡辺薫彦にとっては、開業七年目で掴んだ調教師としての初GIだった。二十三年前に菊花賞を勝った男は、二十一年前、この同じ府中の2400mをナリタトップロードで走り、3着に敗れている。その符合について問われて、渡辺はこう答えた。「騎手と調教師は全く違いますからね。意識はしていなかったです。すいません」[^1]。
出典:デイリースポーツ「【ジャパンC】ヴェラアズール 国内外の強豪撃破 ムーア馬群こじ開け末脚一閃」2022年11月28日配信、https://www.daily.co.jp/horse/2022/11/28/0015845366.shtml、閲覧日:2026年7月24日。
世界の壁
一か月後の有馬記念は、松山を背に4番人気で10着。年が明けるとドバイへ渡った。3月25日、メイダンのダート2000m、ドバイワールドカップ。二年を過ごした砂へ一年二か月ぶりに戻って、13着に終わる。 帰国後は宝塚記念で8着。改修を終えた京都に戻った10月の京都大賞典は、一年前に自分が勝ったレースを7着で終えた。11月26日、二度目のジャパンカップ。再びムーアと組む予定だったが、直前の落馬で負傷したムーアが治療のため帰国し、鞍上はドイルに替わった。府中の直線をもう一度上って、7着。 レース後、ノーザンファームしがらきで放牧に出された左前脚に、腫れが見つかる。屈腱炎だった。復帰までに最低でも一年を要すると診断され、12月6日、六歳での引退が発表された。二十七戦六勝。青い帆がいちばん強く風を孕んだのは、2022年の秋の、二か月足らずの出来事だった。
苫小牧の草の上で
引退したヴェラアズールは、北海道新冠の優駿スタリオンステーションで種牡馬になった。二年のあいだ繋養され、2025年11月に用途変更。翌2026年、苫小牧のノーザンホースパークへ移り、いまは乗馬として日々を過ごしている。 白老に生まれ、砂で二年を耐え、芝に移って八か月で日本のいちばん高い場所に立った青毛は、生まれた土地からそう遠くない草の上に帰ってきた。 帆は、風がなければ動かない。あの秋、府中の直線でほんの一瞬だけ隙間が開いたとき、この馬は確かに満帆だった。風を待ちつづけた長い時間まで含めて、ヴェラアズールという名前なのだと思う。
このサイトについて
名馬ジャーニーとは
名馬ジャーニーは、競馬の名レースと、引退した馬たちのその後を記録する、個人運営のアーカイブサイトです。数分のレースだけでなく、馬がターフを去ってからの時間まで辿れることを大切にしています。JRAなどの競馬主催者・関連団体とは関係のない、一人の競馬好きが続けている場所です。
情報について
本サイトの競走馬プロフィールやレース記録は、報道記事やWikipediaなど、一般に公開されている情報をもとに、当サイトの言葉で整理・編集しています。各馬の歩みをたどる読み物には、参考にした記事の出典を末尾に記載し、引用は必要な範囲にとどめています。
競走成績などのデータは、Wikipediaを主として一般に公開されている情報を参考に、当サイトが独自に整理・編集したものです。JRAの公式サイトやJRA-VAN、netkeibaといった競馬情報サービスのデータベースを転載・複製したものではありません。個人が公開情報をもとにまとめたものであり、内容の正確性を保証するものではありません。
文章の制作には生成AIを活用し、運営者が確認のうえ公開しています。ただし個人による運営で、一部は自動的に更新されるため、誤りや古くなった情報が含まれている場合があります。誤りにお気づきの際は、お知らせいただけると幸いです。馬券の購入その他の判断は、JRA・各主催者の公式発表にもとづき、ご自身の責任で行ってください。
画像について
本サイトに掲載している競走馬のイラストなどの画像は、AIで生成したオリジナルのものです。実在する写真を複製・加工したものではありません。競走馬の毛色や特徴を完全に再現できるものではない点は、あらかじめご了承ください。なお、映像のサムネイルは、YouTube上の各動画のサムネイル画像を表示しています。
映像について
本サイトのレース映像は、競馬主催者などの公式チャンネルが公開し、埋め込みを許可している動画だけを、YouTubeの標準的な埋め込み機能でご紹介しています。権利者に無断で転載された映像は扱いません。牧場の映像も同じ仕組みで、牧場や、牧場を訪ねた方々が自身のチャンネルで公開している動画をご紹介しています。
動画は埋め込み先でもYouTube上で再生され、再生数・広告収益はすべて各チャンネルに帰属します。あわせて各チャンネルの登録ボタンを設け、ご覧になった方が配信元のチャンネルへ辿り着けるようにしています。本サイトが動画ファイルを保存・配信することはありません。
名レースの記憶を残し、馬たちの引退後まで辿るこのサイトが、その映像を遺してくださった各チャンネルと、新しい競馬ファンとの出会いに少しでも役立てば幸いです。
広告について
本サイトは、運営を続けるための費用にあてるため、競走馬プロフィールや成績表など、当サイトが制作したコンテンツが主体のページに広告を掲載することがあります。動画の視聴が主となる場面には広告を置きません。アフィリエイトリンクなどを掲載する場合は、広告であることがわかる表示を行います。
アクセス解析について
本サイトは、閲覧状況の把握と改善のため、Googleアナリティクスを利用しています。GoogleアナリティクスはCookieを用いてアクセス情報を収集しますが、個人を特定する情報は含まれません。仕組みの詳細はGoogleのポリシーと規約をご確認ください。Cookieは、お使いのブラウザの設定で無効にすることもできます。
免責事項
掲載内容には正確を期していますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。本サイトの利用、およびリンク先の外部サイトの利用によって生じた損害について、運営者は責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。
お問い合わせ・権利者の方へ
掲載内容についてのお問い合わせ、誤りのご指摘、掲載をご希望されない場合の削除・修正のご依頼を承ります。権利者やご関係者の方からのお申し出には、内容を確認のうえ、速やかに対応いたします。お問い合わせ先は、準備が整い次第このページに掲載いたします。映像については、各チャンネル側の設定でも表示を停止いただけます。