名馬の記憶を、
再生する。

年表ICHINEN-ISSO — 2400m

BOKUJŌ-CHŌ — HOKKAIDO

牧場帖

一年ずつ、顔ぶれをたどる。引退した名馬たちの繋養・在籍と映像を綴る帳面。
HORSES

名馬録

この世代(生まれ年)

スライダーを動かすと、その世代に生まれた馬を獲得賞金の多い順で表示します。

名馬録
◀ 名馬録へ
ユーバーレーベンのイメージビジュアル
ユーバーレーベンUberleben
Uberleben

ユーバーレーベン

通算成績15戦2勝

獲得賞金23,940万円

生年月日 2018.01.27(平成30年)毛色 青鹿毛

全成績

主要戦績(抜粋)・新しい順
ユーバーレーベンの成績一覧
年月日着順レースコース人気騎手タイム上り3F映像
3 GIIアメリカジョッキークラブカップ 中山 芝2200 3人気 M.デムーロ 2:13.7 上り34.9映像
10 GIジャパンカップ 東京 芝2400 10人気 M.デムーロ 2:24.7 上り34.8映像
8 GI天皇賞(秋) 東京 芝2000 10人気 M.デムーロ 1:58.3 上り33.3映像
11 GII札幌記念 札幌 芝2000 6人気 M.デムーロ 2:02.6 上り36.8映像
5 GIドバイシーマクラシック メイダン 芝2410 7人気 D.レーン 映像
5 GII京都記念 阪神 芝2200 1人気 M.デムーロ 2:12.3 上り34.5映像
6 GIジャパンカップ 東京 芝2400 5人気 M.デムーロ 2:25.5 上り34.2映像
13 GI秋華賞 阪神 芝2000 5人気 M.デムーロ 2:02.7 上り36.3映像
1 GI優駿牝馬 東京 芝2400 3人気 M.デムーロ 2:24.5 上り34.4映像
3 GIIサンスポ賞フローラS 東京 芝2000 2人気 M.デムーロ 1:59.6 上り33.2映像
3 GIIIフラワーカップ 中山 芝1800 1人気 丹内祐次 1:49.4 上り35.1映像
3 GI阪神ジュベナイルフィリーズ 阪神 芝1600 6人気 M.デムーロ 1:33.2 上り33.6映像
9 GIIIアルテミスS 東京 芝1600 4人気 柴田大知 1:35.7 上り33.7映像
2 GIII札幌2歳S 札幌 芝1800 5人気 戸崎圭太 1:48.2 上り36.6映像
1 2歳新馬 東京 芝1800 4人気 戸崎圭太 1:52.6 上り35.3

血統

金色の名は 名馬ジャーニー に掲載 — その馬のページへ
ユーバーレーベンの血統表(左から親・祖父母・曽祖父母)
ゴールドシップGold ShipステイゴールドStay GoldサンデーサイレンスSunday Silence
ゴールデンサッシュ
ポイントフラッグメジロマックイーンMejiro McQueen
パストラリズム
マイネテレジアロージズインメイRoses in MayDevil His Due
Tell a Secret
マイネヌーヴェルブライアンズタイムBrian's Time
マイネプリテンダー
STORY

旅程 — この馬の物語

2018年生まれの青鹿毛の牝馬。父ゴールドシップ、母マイネテレジア。主な勝ち鞍は優駿牝馬。

「生き残る」という名 ― マイネの血に生まれて

ユーバーレーベン。ドイツ語で「生き残る」を意味する名を、この青鹿毛の牝馬は背負って生まれた。 父はゴールドシップ。あの気性難で愛された芦毛の個性派が、種牡馬として初めて世に問うたクラシック級の一頭である。母マイネテレジアは、北海道のビッグレッドファームが長く守ってきたマイネ牝系の一頭。派手な血ではないが、粘り強く走る馬を代々送り出してきた一族で、半兄マイネルファンロンはのちに新潟記念を制している。 2020年6月14日、東京・芝1800mの新馬戦。戸崎圭太を背に4番人気で送り出され、危なげなく勝ち上がった。名の通り、旅はここから始まる。この新馬勝ちの次に彼女が掲げる白星が、クラシックの大輪になるとは、このときは誰も思っていない。

三つの三着 ― 勝ちきれない秋と春

才能は、早くから見えていた。だが勝利は、なかなか手に届かなかった。 札幌2歳ステークスで2着。アルテミスステークスは9着に沈んだが、暮れの阪神ジュベナイルフィリーズでは、この日から手綱を握ったミルコ・デムーロを背に3着に好走する。明けて3歳、1番人気のフラワーカップは丹内祐次で3着、オークストライアルのフローラステークスもデムーロで3着。重賞の入着を並べながら、あと半馬身、あと一列が、どうしても越えられない。 世代の頂点にはアカイトリノムスメがいた。ユーバーレーベンは、三つの三着を手土産に、勝ち鞍を新馬戦一つだけ抱えたまま、樫の大舞台へと向かう。

総帥、逝く ― 二〇二一年三月十九日

オークスの二か月前、一人の男が世を去った。 岡田繁幸。ビッグレッドファームとサラブレッドクラブ・ラフィアンを興し、「マイネル軍団の総帥」と呼ばれた馬づくりの巨人である。多くの重賞馬を世に出しながら、東京優駿――ダービーだけは、生涯の目標に掲げつづけて、ついに手が届かなかった。 2021年3月19日、その岡田が急逝する。71歳。誕生日と命日が、同じ一日に重なった。彼が半生をかけて育てたマイネの血が、府中の2400mへ向かおうとしていた、まさにその春のことだった。

樫の女王 ― 天へ捧げた優駿牝馬

2021年5月23日、第82回優駿牝馬。東京・芝2400m、単勝8.9倍の3番人気。 スタートで後手を踏み、ユーバーレーベンは後方からの競馬になった。デムーロは慌てず、向正面でリズムを取り戻す。直線、外へ持ち出されると青鹿毛は力強く伸び、内から食い下がるアカイトリノムスメを1馬身差でねじ伏せた。勝ち時計2分24秒5。ゴールドシップ産駒にとって、これが初のGI制覇だった。そして勝ち鞍は新馬戦ただ一つ――1勝馬でのオークス制覇は、1995年のダンスパートナー以来、実に26年ぶりの椿事である。 デムーロは「感動しました。少しずつ調子が良くなっていて、今日パドックで見て、この馬に乗って良かったと思った」と声を詰まらせた。[^1] 手塚貴久調教師は、岡田の競馬への情熱を尊敬していたと語り、その急逝の直後にGIを勝てたことに、不思議な巡り合わせを感じたと振り返った。 総帥が生涯追いつづけ、ついに届かなかった府中の2400m。その同じ地で、同じ「優駿」の名を冠したレースを、彼の牧場のマイネの血が制した。天へ捧げる一冠だった。

出典:中日スポーツ「【オークス】デムーロ「感動しました」ユーバーレーベンG1初制覇を称える「この馬に乗って良かった」」2021年5月23日配信、https://www.chunichi.co.jp/article/259130 、閲覧日:2026年7月21日。

生き残る ― 勝てぬ日々を走り抜いて

戴冠のあと、勝利の女神は長く微笑まなかった。 秋華賞は13着に大敗。ジャパンカップ6着、1番人気で臨んだ京都記念は5着。デムーロに代わってレーンを迎えたドバイシーマクラシックで海を渡り5着、札幌記念11着、天皇賞(秋)8着、再びのジャパンカップは10着。オークスから引退まで、ユーバーレーベンは8戦して一度も勝てなかった。それでも彼女は逃げなかった。牡馬混じりのGIの舞台に立ちつづけ、最後のアメリカジョッキークラブカップでも3着に踏ん張ってみせた。勝てずとも一線で走り抜く――それは名の通り、「生き残る」という生き方そのものだった。 2023年3月、左前脚の浅屈腱炎により、ユーバーレーベンは競走生活を終えた。故郷ビッグレッドファームで繁殖牝馬となる。やがて全弟マイネルエンペラーが2025年の日経賞を勝ち、マイネの血はなお重賞の舞台で脈を打ちつづけている。 総帥が最後まで夢見た府中の栄冠は、その娘たちが受け継いでいく。生き延びた一頭の牝馬が、いま北の牧場で、次の生命を育てている。

ABOUT

このサイトについて

名馬ジャーニーとは

名馬ジャーニーは、競馬の名レースと、引退した馬たちのその後を記録する、個人運営のアーカイブサイトです。数分のレースだけでなく、馬がターフを去ってからの時間まで辿れることを大切にしています。JRAなどの競馬主催者・関連団体とは関係のない、一人の競馬好きが続けている場所です。

情報について

本サイトの競走馬プロフィールやレース記録は、報道記事やWikipediaなど、一般に公開されている情報をもとに、当サイトの言葉で整理・編集しています。各馬の歩みをたどる読み物には、参考にした記事の出典を末尾に記載し、引用は必要な範囲にとどめています。

競走成績などのデータは、Wikipediaを主として一般に公開されている情報を参考に、当サイトが独自に整理・編集したものです。JRAの公式サイトやJRA-VAN、netkeibaといった競馬情報サービスのデータベースを転載・複製したものではありません。個人が公開情報をもとにまとめたものであり、内容の正確性を保証するものではありません。

文章の制作には生成AIを活用し、運営者が確認のうえ公開しています。ただし個人による運営で、一部は自動的に更新されるため、誤りや古くなった情報が含まれている場合があります。誤りにお気づきの際は、お知らせいただけると幸いです。馬券の購入その他の判断は、JRA・各主催者の公式発表にもとづき、ご自身の責任で行ってください。

画像について

本サイトに掲載している競走馬のイラストなどの画像は、AIで生成したオリジナルのものです。実在する写真を複製・加工したものではありません。競走馬の毛色や特徴を完全に再現できるものではない点は、あらかじめご了承ください。なお、映像のサムネイルは、YouTube上の各動画のサムネイル画像を表示しています。

映像について

本サイトのレース映像は、競馬主催者などの公式チャンネルが公開し、埋め込みを許可している動画だけを、YouTubeの標準的な埋め込み機能でご紹介しています。権利者に無断で転載された映像は扱いません。牧場の映像も同じ仕組みで、牧場や、牧場を訪ねた方々が自身のチャンネルで公開している動画をご紹介しています。

動画は埋め込み先でもYouTube上で再生され、再生数・広告収益はすべて各チャンネルに帰属します。あわせて各チャンネルの登録ボタンを設け、ご覧になった方が配信元のチャンネルへ辿り着けるようにしています。本サイトが動画ファイルを保存・配信することはありません。

名レースの記憶を残し、馬たちの引退後まで辿るこのサイトが、その映像を遺してくださった各チャンネルと、新しい競馬ファンとの出会いに少しでも役立てば幸いです。

広告について

本サイトは、運営を続けるための費用にあてるため、競走馬プロフィールや成績表など、当サイトが制作したコンテンツが主体のページに広告を掲載することがあります。動画の視聴が主となる場面には広告を置きません。アフィリエイトリンクなどを掲載する場合は、広告であることがわかる表示を行います。

アクセス解析について

本サイトは、閲覧状況の把握と改善のため、Googleアナリティクスを利用しています。GoogleアナリティクスはCookieを用いてアクセス情報を収集しますが、個人を特定する情報は含まれません。仕組みの詳細はGoogleのポリシーと規約をご確認ください。Cookieは、お使いのブラウザの設定で無効にすることもできます。

免責事項

掲載内容には正確を期していますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。本サイトの利用、およびリンク先の外部サイトの利用によって生じた損害について、運営者は責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。

お問い合わせ・権利者の方へ

掲載内容についてのお問い合わせ、誤りのご指摘、掲載をご希望されない場合の削除・修正のご依頼を承ります。権利者やご関係者の方からのお申し出には、内容を確認のうえ、速やかに対応いたします。お問い合わせ先は、準備が整い次第このページに掲載いたします。映像については、各チャンネル側の設定でも表示を停止いただけます。

DREAM

ドリームレース

歴代名馬のオールスターを、選んだ舞台で走らせる夢想レース