名馬の記憶を、
再生する。
サイトの出馬表
このサイトの、すべての入口。- 今週の競馬WEEKLY重賞日程・観戦コラム・展開シミュレーション
- 名馬録HORSES馬柱と映像で辿る、一頭の全成績と引退後
- 遊ぶPLAY走らせる、当てる、重ねる — 触って遊ぶ出し物
- データコラムDATA COLUMN検証済みの成績データから立ち上げた読み物
- 牧場帖BOKUJŌ-CHŌ北海道 — 引退馬たちの「いま」を訪ねる帳面
- レースRACES重賞ごとの歴代優勝馬と、その映像
- 年表TIMELINE一年一走 — 1950年から、年ごとの紙面で
- このサイトについてABOUT方針・映像と画像の扱い・お問い合わせ
遊ぶ・データコラム
このサイトが作った出し物年表ICHINEN-ISSO — 2400m
牧場帖
一年ずつ、顔ぶれをたどる。引退した名馬たちの繋養・在籍と映像を綴る帳面。名馬録
スライダーを動かすと、その世代に生まれた馬を獲得賞金の多い順で表示します。
タイセイボーグ
通算成績7戦2勝
獲得賞金1億264万円
生年月日 2023.04.05(令和5年)毛色 鹿毛性 牝
全成績
主要戦績(抜粋)・新しい順| 年月日 | 着順 | レース | コース | 人気 | 騎手 | タイム | 上り3F | 映像 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 12 | GIIローズS | 阪神 芝1800 | 4人気 | 西村淳也 | 1:47.1 | 上り36.5 | ![]() | |
| 1 | GIIチューリップ賞 | 阪神 芝1600 | 2人気 | 西村淳也 | 1:34.3 | 上り33.1 | ![]() | |
| 3 | GI阪神ジュベナイルフィリーズ | 阪神 芝1600 | 6人気 | 西村淳也 | 1:32.9 | 上り35.0 | ![]() | |
| 3 | GIIIアルテミスS | 東京 芝1600 | 3人気 | 佐々木大輔 | 1:34.2 | 上り33.7 | ![]() | |
| 2 | GIII新潟2歳S | 新潟 芝1600 | 6人気 | 田口貫太 | 1:34.1 | 上り33.1 | ![]() | |
| 2 | OPダリア賞 | 新潟 芝1400 | 2人気 | 田口貫太 | 1:21.8 | 上り33.4 | ||
| 1 | 2歳新馬 | 阪神 芝1400 | 2人気 | 田口貫太 | 1:22.6 | 上り35.5 |
血統
金色の名は掲載馬 — その馬のページへ/点線の名は押すと一言解説| 父インディチャンプIndy Champ | ステイゴールドStay Gold | |
| キングカメハメハKing Kamehameha | ||
| Asmara | ||
| Visor | ||
| Look |
旅程 — この馬の物語
2023年生まれの鹿毛の牝馬。父インディチャンプ、母ヴィヤダーナ。主な勝ち鞍はチューリップ賞。
流行(ボーグ)と呼ばれた仔 ― 名前と血
タイセイボーグ。冠名のあとに続くのは、フランス語で流行、人気を意味する〈ボーグ〉。華やかな響きを持つ名を授けられた鹿毛の牝馬は、2023年4月5日、北海道の大地に生まれた。 父はインディチャンプ。ステイゴールドの血を引き、マイル界の頂点を二度制した馬が、初めて種牡馬として世に送り出した最初の世代がこの仔たちだ。母ヴィヤダーナはフランス生まれ。父アザムール、母ヴィゾールという欧州の血脈を持ち、海を越えて日本の牧場で繁殖に入った。その仔であるタイセイボーグには、父のスピードと、ヨーロッパから持ち込まれた底力が混ざり合った。 管理するのは栗東の松下武士調教師。育てたのはノーザンファームだ。鹿毛の牝馬に込められた名の意味は、これから自分の足で証明してみせろ、という無言の期待だったかもしれない。
新種牡馬の申し子 ― デビューから重賞へ
2025年6月21日、阪神の芝1400メートル。タイセイボーグは田口貫太を背に、2番人気でゲートを出た。スタートは無難。キックバックを気にすることもなく、末脚を溜めながら追走した。直線、一完歩ずつ差を詰める走りでクビ差をものにした。 インディチャンプ産駒のJRAにおける初勝利——父の最初の世代がデビューした年、その名誉を手にしたのがこの牝馬だった。田口はゲートを出てからいい位置で運べたことを挙げたうえで、少し浮いて走るようなところがあり、成長の余地はあると思う、と付け加えた。まだ荒削りな、それでも確かな才能の片鱗だった。 続く8月のダリア賞(OP)は2着。15日後の新潟2歳ステークス(GIII)に田口と再び臨み、リアライズシリウスに4馬身届かず2着に終わった。直線では勝ち馬より速い上がり3ハロン33秒1を使い、それでも4馬身が詰まらなかった。届かないなりに、この馬の鋭さは確かに光っていた。
届かない、それでも ― GIへの挑戦
秋、東京の芝1600メートル。アルテミスステークス(GIII)で、タイセイボーグは今度、別の騎手を背にした。手綱を取ったのは佐々木大輔。3番人気に推されて最内から末脚を伸ばしたが、フィロステファニを捉えきれず3着に終わった。 12月、阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)。6番人気。17番という外枠からスタートを切ったタイセイボーグは、締まった流れを先団を見る位置で追走した。鞍上は西村淳也。この馬との初コンビだった。直線で外に持ち出し、力強く脚を伸ばす。先頭をうかがうところまで来たが、後方から伸びたスターアニスに交わされ、2着ギャラボーグにもクビ差及ばず3着。 本当にいい状態で弾んでいた、と西村は言った。いい結果を出せなくて申し訳ない、とも。悔しさを声に滲ませながら、騎手はこの馬への手応えを胸に刻んだ。連続で届かない3着が続いても、タイセイボーグは一度として崩れなかった。
信じて待った末の切れ味 ― チューリップ賞の日
2026年3月1日、阪神芝1600メートル。チューリップ賞(GII)。 前半3ハロン36秒0というゆったりとした流れ。スロースターターの舞台で、西村淳也は動じなかった。「チューリップ賞は毎年スローペースになりがちですが、この子も切れ味は凄くありますし、それを信じて直線まで待っていました」[^1]。中団の外を9番手、8番手と進み、脚を溜めたまま4コーナーを回る。 直線、5頭が横一線に並んだ。タイセイボーグが抜け出した。2番人気という期待に応えるように、クビ差でゴールを制した。タイム1分34秒3。インディチャンプ産駒にとって、JRA重賞初勝利だった。父が現役時代にそうしたように、マイルの芝で首位に立つ。血は、その脚先で受け継がれた。 だが、喜びは長く続かなかった。レースから4日後、タイセイボーグの左前肢第一指骨に剥離骨折が見つかったと発表された。桜花賞はおろか、春の全日程が消えた。「程度としては軽いもの」と松下武士調教師は語り、「秋に元気な姿を見せられたら」[^2]と続けた。 勝利と骨折を同じ週に受け取った3歳の春。タイセイボーグが競馬場に戻ってきたのは、そこから半年後だった。 休養は栗東近郊のノーザンファームしがらきで過ごし、帰厩は復帰戦の三週間前。厩舎からは、心配するほどの骨折ではなかった、休ませたぶん体が成長して帰ってきた、という声が出ていた。2026年9月13日、阪神の芝1800メートル、ローズステークス。4番人気。だが復帰戦は12着に終わる。西村淳也は、いいスタートを切れたが内に入れられなかったと振り返り、最後は休み明けのぶんかと思う、と続けた。 半年の空白は、3歳牝馬にとって短いものではない。チューリップ賞で見せた、待って解き放つ切れ味は、まだ一度しか世に出ていない。〈ボーグ〉が再び轍を刻む日は、これからだ。
出典:東京スポーツ「チューリップ賞結果&コメント タイセイボーグ待望の重賞初V 西村淳也『信じて直線まで待っていました』」2026年3月1日配信、https://tospo-keiba.jp/breaking_news/69012、閲覧日:2026年6月25日。/デイリースポーツ「タイセイボーグ 左前肢第一指骨の剥離骨折 チューリップ賞Vも春全休へ 松下師『秋に元気な姿を見せられたら』」2026年3月5日配信、閲覧日:2026年6月25日。
このサイトについて
名馬ジャーニーとは
名馬ジャーニーは、競馬の名レースと、引退した馬たちのその後を記録する、個人運営のアーカイブサイトです。数分のレースだけでなく、馬がターフを去ってからの時間まで辿れることを大切にしています。JRAなどの競馬主催者・関連団体とは関係のない、一人の競馬好きが続けている場所です。
情報について
本サイトの競走馬プロフィールやレース記録は、報道記事やWikipediaなど、一般に公開されている情報をもとに、当サイトの言葉で整理・編集しています。各馬の歩みをたどる読み物には、参考にした記事の出典を末尾に記載し、引用は必要な範囲にとどめています。
競走成績などのデータは、Wikipediaを主として一般に公開されている情報を参考に、当サイトが独自に整理・編集したものです。JRAの公式サイトやJRA-VAN、netkeibaといった競馬情報サービスのデータベースを転載・複製したものではありません。個人が公開情報をもとにまとめたものであり、内容の正確性を保証するものではありません。
文章の制作には生成AIを活用し、運営者が確認のうえ公開しています。ただし個人による運営で、一部は自動的に更新されるため、誤りや古くなった情報が含まれている場合があります。誤りにお気づきの際は、お知らせいただけると幸いです。馬券の購入その他の判断は、JRA・各主催者の公式発表にもとづき、ご自身の責任で行ってください。
画像について
本サイトに掲載している競走馬のイラストなどの画像は、AIで生成したオリジナルのものです。実在する写真を複製・加工したものではありません。競走馬の毛色や特徴を完全に再現できるものではない点は、あらかじめご了承ください。なお、映像のサムネイルは、YouTube上の各動画のサムネイル画像を表示しています。
映像について
本サイトのレース映像は、競馬主催者などの公式チャンネルが公開し、埋め込みを許可している動画だけを、YouTubeの標準的な埋め込み機能でご紹介しています。権利者に無断で転載された映像は扱いません。牧場の映像も同じ仕組みで、牧場や、牧場を訪ねた方々が自身のチャンネルで公開している動画をご紹介しています。
動画は埋め込み先でもYouTube上で再生され、再生数・広告収益はすべて各チャンネルに帰属します。あわせて各チャンネルの登録ボタンを設け、ご覧になった方が配信元のチャンネルへ辿り着けるようにしています。本サイトが動画ファイルを保存・配信することはありません。
名レースの記憶を残し、馬たちの引退後まで辿るこのサイトが、その映像を遺してくださった各チャンネルと、新しい競馬ファンとの出会いに少しでも役立てば幸いです。
広告について
本サイトは、運営を続けるための費用にあてるため、競走馬プロフィールや成績表など、当サイトが制作したコンテンツが主体のページに広告を掲載することがあります。動画の視聴が主となる場面には広告を置きません。アフィリエイトリンクなどを掲載する場合は、広告であることがわかる表示を行います。
アクセス解析について
本サイトは、閲覧状況の把握と改善のため、Googleアナリティクス(Google LLC)とMicrosoft Clarity(Microsoft Corporation)を利用しています。いずれもCookieなどを用いてアクセス情報を収集し、収集した情報は各社へ送信されますが、個人を特定する情報は含まれません。仕組みの詳細はGoogleのポリシーと規約およびMicrosoftのプライバシーステートメントをご確認ください。Cookieは、お使いのブラウザの設定で無効にすることもできます。
Microsoft Clarityでは、ページのどこがよく読まれ、どこが押されているか(ヒートマップ)と、スクロールやクリックといった画面操作の記録を収集しています。対象は本サイト上の操作にかぎられ、検索窓などに入力された文字は伏せた状態で扱う設定にしています。成績表や物語がどこまで読まれているかを確かめ、紙面と導線を直すための材料として利用します。
免責事項
掲載内容には正確を期していますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。本サイトの利用、およびリンク先の外部サイトの利用によって生じた損害について、運営者は責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。
お問い合わせ・権利者の方へ
掲載内容についてのお問い合わせ、誤りのご指摘、掲載をご希望されない場合の削除・修正のご依頼を、下記のメールアドレスで承ります。権利者やご関係者の方からのお申し出には、内容を確認のうえ、速やかに対応いたします。映像については、各チャンネル側の設定でも表示を停止いただけます。
個人で運営しているため、お返事までにお時間をいただくことがあります。あらかじめご了承ください。




