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テーオーエルビス
通算成績9戦6勝
獲得賞金1億7,748万円
生年月日 2022.02.14(令和4年)毛色 黒鹿毛性 牡
全成績
主要戦績(抜粋)・新しい順| 年月日 | 着順 | レース | コース | 人気 | 騎手 | タイム | 上り3F | 映像 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | GIチャーチルダウンズS | チャーチルダウン ダ1400 | 3人気 | 坂井瑠星 | 1:20 | — | — | |
| 1 | GIIIカペラS | 中山 ダ1200 | 1人気 | 鮫島克駿 | 1:08.6 | 上り34.8 | 映像 | |
| 1 | オークランドTRT | 阪神 ダ1200 | 1人気 | 坂井瑠星 | 1:10.5 | 上り35.1 | — | |
| 1 | 浜松特別 | 中京 ダ1200 | 1人気 | 坂井瑠星 | 1:11.2 | 上り36.0 | — | |
| 1 | 3歳1勝クラス | 阪神 ダ1200 | 1人気 | 鮫島克駿 | 1:12.0 | 上り36.4 | — | |
| 3 | 3歳1勝クラス | 中京 ダ1400 | 1人気 | 鮫島克駿 | 1:24.2 | 上り36.4 | — | |
| 3 | OPカトレアS | 東京 ダ1600 | 7人気 | 鮫島克駿 | 1:36.8 | 上り36.9 | — | |
| 1 | 2歳未勝利 | 京都 ダ1200 | 1人気 | 鮫島克駿 | 1:11.6 | 上り36.8 | — | |
| 3 | 2歳新馬 | 中京 芝1200 | 4人気 | 鮫島克駿 | 1:09.8 | 上り34.1 | — |
血統
金色の名は 名馬ジャーニー に掲載 — その馬のページへ| 父Volatile | Violence | Medaglia d'Oro |
| Violent Beauty | ||
| Melody Lady | Unbridled's Song | |
| Lady Tak | ||
| 母Stopshoppingdebbie | Curlin | Smart Strike |
| Sherriff's Deputy | ||
| Taste the Passion | Wild Again | |
| Bisbee |
旅程 — この馬の物語
2022年生まれの黒鹿毛の牡馬。父Volatile、母Stopshoppingdebbie。主な勝ち鞍はチャーチルダウンズS・カペラS。
ケンタッキーに生まれた黒鹿毛
2022年2月14日、バレンタインデーのケンタッキーで、一頭の黒鹿毛が産声を上げた。 父はVolatile――Violence(ヴァイオレンス)の仔で、Medaglia d'Oro(メダリア・ドーロ)の孫にあたる米国産スプリンターの俊血。Volatileは現役時代わずか6戦5勝2着1回という圧縮されたキャリアで、2020年のヴァンダービルトH(米GI)を制してそのまま種牡馬入りした、才気と凄みを兼ね備えた父だ。母Stopshoppingdebbie(ストップショッピングデビー)もまた非凡だった。Curlin(カーリン)に野性的なスピードを授かり、9連勝を重ねた米国のステークスウイナー。その母Taste the Passionの父がWild Again(ワイルドアゲイン)と、牝系にも勢いが宿る。 生産者のジェフ・プランジックとメリッサ・プランジックが名付けた「Elvis」は、言うまでもなくエルビス・プレスリーへのオマージュ。冠名「テーオー」とともに、日本の馬主・小笹公也のもとへ渡ったこの黒鹿毛は、テーオーエルビスとなった。ケインズ(テーオーケインズ)、ロイヤル(テーオーロイヤル)と名を馳せた「テーオー」一族の新たな一頭として。生年を同じくするケンタッキーの大地に、まだ誰も知らない韻が刻まれていた。
芝から砂へ ― 形になるまでの遠回り
2024年9月8日、中京の芝1200m。鮫島克駿を背にデビューしたテーオーエルビスは、4番人気で3着に終わった。好スタートから4番手を追走しながら、最後の直線で先頭には届かなかった。 初戦の手応えは見えた。続く2歳未勝利は10月5日、京都のダート1200m。舞台をダートに替えると、今度は1番人気に応えて勝ち上がった。時計は1分11秒6。鮫島との縁は、ここから始まる。 11月の東京・カトレアS(OP、ダート1600m)は7番人気での3着。1200mを逃げてきた馬がダート1600mで控える難解なローテーションの中、ハイペースの好位馬群から懸命に伸びた内容は、むしろ次を予感させるものだった。 翌2025年1月の3歳1勝クラス(中京、ダート1400m)は1番人気で3着。この一戦だけ距離が1400mに延び、勝ちきれなかった。形が定まりかけている、でもまだ途中だ、というレースが続いた。
四連勝 ― ダート短距離の頂へ
2025年3月30日、阪神ダート1200m。3歳1勝クラスを1番人気で制すと、そこからのテーオーエルビスはもう止まらなかった。 8月の浜松特別(中京、ダート1200m)、9月のオークランドTRT(阪神、ダート1200m)と1番人気を守りながら連勝を重ね、12月14日、中山のカペラS(GIII)を迎えた。 稍重の中山ダート1200m、前半3ハロン32秒9のハイラップ。テーオーエルビスは中団の内めを好位で追走すると、絶好の手応えのまま4コーナーを回り、直線では独走した。2着のヤマニンチェルキに5馬身差をつけ、勝ち時計1分08秒6。重賞初制覇。 鮫島克駿は言った。「強いのひと言」。「最後しっかり切れてくれるし、砂をかぶることや馬群にもひるまず、進路をつくりやすい。レースが上手ですが、今日乗ってそのあたりがさらに備わってきた感じです。今日はどんな展開でも突き抜けていたと思います。ダート短距離のトップクラスの一頭」[^1]。 五か月越しの四連勝で、テーオーエルビスはダート短距離戦線の頂点に立った。
出典:東スポ競馬「【カペラS】圧勝の勢いでサウジ参戦へ!テーオーエルビス鮫島克駿が強さを解説『トップクラスの一頭』」2025年12月14日配信、https://tospo-keiba.jp/breaking_news/66331、閲覧日:2026年6月28日。
故郷への凱旋 ― チャーチルダウンズの春
2026年5月2日(日本時間3日)、ケンタッキーダービーの前日を飾るチャーチルダウンズS(米GI、ダート1400m)。テーオーエルビスはこの大舞台を、GI初挑戦の舞台に選んだ。 鞍上は坂井瑠星。8番ゲートからスタートを切ると、前進気勢をなだめながら好位の5番手付近でレースを進めた。コーナーを回ってからは外に出し、直線で一頭だけ違う脚色で弾けた。後続を3馬身1/4引き離しての圧勝。勝ち時計は1分20秒49――ステークスレコードに0.05秒と迫る時計だった。 日本調教馬による米ダートGI制覇は、これが史上3頭目の快挙。しかもGI初挑戦で、いきなり勝った。 坂井瑠星は「非常に強かった」と絞り出すように言った。「調教を担当してくれた方が『ピーク状態、あとは騎手次第』とプレッシャーをかけてきましたが、本当に強かったです」[^1]。 厩舎を預かる高柳大輔調教師は「この馬を信じてやってきたので、本当にうれしいです。アメリカはテンが速いので、このエルビスにとってはテンが速いレースになると思って選択しました。コーナーを回ってからは距離がもつかどうか心配でしたが、抜け出したところで他も追っていたので、ここで勝てると思いました」[^2]と語った。 ケンタッキーに生まれた黒鹿毛は、4年の時を経て、その地の王者となって戻ってきた。次なる目標は秋の米GI・ブリーダーズカップスプリント――エルビスの物語は、まだ続く。
出典:スポーツ報知(Yahoo!ニュース配信)「【チャーチルダウンズS】坂井瑠星『強かった』テーオーエルビス3馬身1/4差ぶっちぎりV」2026年5月3日配信、https://news.yahoo.co.jp/articles/2963b9d7ca403ce2bd1bb6a7e79aec4d286b45a6、閲覧日:2026年6月28日。/馬トク報知(Yahoo!ニュース配信)「【チャーチルダウンズS】テーオーエルビスが米国G1で圧勝!高柳大輔調教師『抜け出した所で他は追っていたので…』」2026年5月3日配信、https://news.yahoo.co.jp/articles/22032b7ff9aca906ac96b0e50364dfeb6b125ea2、閲覧日:2026年6月28日。
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