名馬の記憶を、
再生する。

年表ICHINEN-ISSO — 2400m

BOKUJŌ-CHŌ — HOKKAIDO

牧場帖

一年ずつ、顔ぶれをたどる。引退した名馬たちの繋養・在籍と映像を綴る帳面。
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名馬録

この世代(生まれ年)

スライダーを動かすと、その世代に生まれた馬を獲得賞金の多い順で表示します。

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ストレイトガールのイメージビジュアル
ストレイトガールStraight Girl
Straight Girl

ストレイトガール

通算成績31戦11勝

獲得賞金57,036万円

生年月日 2009.03.12(平成21年)毛色 鹿毛

全成績

主要戦績(抜粋)・新しい順
ストレイトガールの成績一覧
年月日着順レースコース人気騎手タイム上り3F映像
1 GIヴィクトリアマイル 東京 芝1600 7人気 戸崎圭太 1:31.5 上り33.4映像
9 GIIサンスポ杯阪神牝馬S 阪神 芝1600 3人気 戸崎圭太 1:33.9 上り34.8映像
9 GI香港スプリント 香港 芝1200 3人気 戸崎圭太 1:09.7 映像
1 GIスプリンターズS 中山 芝1200 1人気 戸崎圭太 1:08.1 上り33.1映像
4 GIIセントウルS 阪神 芝1200 3人気 戸崎圭太 1:07.8 上り33.2
1 GIヴィクトリアマイル 東京 芝1600 5人気 戸崎圭太 1:31.9 上り33.0映像
13 GI高松宮記念 中京 芝1200 1人気 岩田康誠 1:09.7 上り34.7映像
3 GI香港スプリント 香港 芝1200 7人気 岩田康誠 1:08.7 映像
2 GIスプリンターズS 新潟 芝1200 2人気 岩田康誠 1:08.9 上り34.2映像
11 GIII函館スプリントS 函館 芝1200 1人気 岩田康誠 1:09.1 上り34.9
3 GIヴィクトリアマイル 東京 芝1600 6人気 岩田康誠 1:32.4 上り33.2映像
3 GI高松宮記念 中京 芝1200 1人気 岩田康誠 1:12.9 上り37.0映像
1 GIIIシルクロードS 京都 芝1200 2人気 岩田康誠 1:07.4 上り33.0
1 OP尾張S 中京 芝1200 1人気 吉田隼人 1:08.6 上り33.5
2 GIIIキーンランドカップ 函館 芝1200 1人気 田中勝春 1:11.7 上り36.0
1 OPUHB賞 函館 芝1200 2人気 吉田隼人 1:10.4 上り34.7
1 函館日刊スポーツ杯 函館 芝1200 2人気 岩田康誠 1:08.1 上り34.5
1 函館スポニチ賞 函館 芝1200 1人気 岩田康誠 1:09.3 上り34.2
1 3歳以上500万下 函館 芝1200 1人気 田中勝春 1:08.4 上り34.5
2 3歳以上500万下 函館 芝1200 1人気 岩田康誠 1:08.1 上り34.2
2 摩周湖特別 札幌 芝1500 6人気 岩田康誠 1:29.4 上り33.9
6 羊ヶ丘特別 札幌 芝1200 3人気 三浦皇成 1:09.0 上り34.5
5 道新スポーツ杯 函館 芝1200 6人気 三浦皇成 1:09.2 上り34.3
1 3歳以上500万下 函館 芝1200 2人気 岩田康誠 1:10.3 上り35.3
6 OPエルフィンS 京都 芝1600 11人気 武幸四郎 1:37.3 上り34.1
8 OP紅梅S 京都 芝1400 11人気 浜中俊 1:23.3 上り34.1
7 2歳500万下 阪神 芝1400 7人気 川田将雅 1:23.3 上り36.0
4 OPすずらん賞 札幌 芝1200 14人気 宮崎北斗 1:11.3 上り36.0
7 2歳500万下 札幌 芝1200 8人気 宮崎北斗 1:11.4 上り36.4
1 2歳未勝利 札幌 芝1200 6人気 宮崎北斗 1:10.9 上り35.4
11 2歳新馬 札幌 芝1500 10人気 宮崎北斗 1:32.8 上り37.2

血統

金色の名は 名馬ジャーニー に掲載 — その馬のページへ
ストレイトガールの血統表(左から親・祖父母・曽祖父母)
フジキセキFuji KisekiサンデーサイレンスSunday SilenceHalo
Wishing Well
ミルレーサーMillracerLe Fabuleux
Marston's Mill
ネヴァーピリオドタイキシャトルTaiki ShuttleDevil's Bag
ウェルシュマフィンWelsh Muffin
フューチャハッピーデインヒルDanehill
タイセイカグラ
STORY

旅程 — この馬の物語

2009年生まれの鹿毛の牝馬。父フジキセキ、母ネヴァーピリオド。主な勝ち鞍はヴィクトリアマイル・スプリンターズS・シルクロードS。

まっすぐな少女 ― 浦河の小さな牝馬

2009年3月12日、北海道浦河町の岡本牧場に鹿毛の牝馬が生まれた。父フジキセキ、母ネヴァーピリオド。体は小さかったが健康だった、と生産者の岡本章は話している。牧場と縁の深かった調教師の伊藤雄二が仲介して、廣崎利洋が馬主になった。名は「まっすぐな少女」の意味で付けられている。 母ネヴァーピリオドは若菜賞などを勝った三勝馬で、この牝馬はその二番仔である。祖母フューチャハッピーの半兄には、1999年の京成杯と神戸新聞杯を勝ったオースミブライトがいる。3代母タイセイカグラは、1989年の桜花賞を勝ったシャダイカグラの半妹だった。そのタイセイカグラの娘にはもう一頭、ストレイトガールと同じフジキセキを父に持ち、関屋記念・中山牝馬ステークス・福島牝馬ステークスと重賞を三つ勝ったオースミコスモがいる。牝馬が代を重ねて実績を積み上げてきた一族である。 一歳上に、同じ父と同じ母から生まれた全姉ゴールデンアスクがいた。九戦して勝ち星はなかった。 預けられたのは栗東の藤原英昭厩舎。この馬を担当したのは、田中博司という調教助手だった。父は元調教師の田中耕太郎で、小学生のころから互いを知っていた藤原のもとへ移り、名門の躍進を支えてきた男である。 2011年8月21日、札幌の芝1500メートル。宮崎北斗を背に10番人気で出て、勝ったラシンティランテから1秒5離された11着。馬体重は428キロだった。六日後の8月27日、同じ鞍上で札幌の1200メートル。今度は6番人気に応え、2着に0秒2差をつけて初めて勝った。

運ばれると減る ― 三歳の秋に止まる

10月2日の札幌、すずらん賞は14番人気で4着。暮れに阪神へ運ばれて7着。年が明けて京都の紅梅ステークスが11番人気の8着、エルフィンステークスも11番人気で6着。桜の季節には縁がなく、三歳の春は関西の芝で終わった。阪神で434キロあった体は、京都で424キロ、422キロと目減りしていた。 夏、北海道に戻ると走った。6月17日の函館、500万下を2番人気で勝つ。446キロ、前走から24キロ増えていた。だが7月8日の道新スポーツ杯は5着、7月29日の羊ヶ丘特別は6着。9月1日、札幌の1500メートル、摩周湖特別で6番人気の2着に入ったところで、この馬は休みに入った。 輸送を苦手にしていた。北海道の開催でこそ走り、関西へ運べば体が減る。そのこともあって藤原が長期の休養に踏み切ったと、岡本は話している。復帰は翌年の6月。九か月半、この馬はゲートに入らなかった。

函館の夏 ― 四連勝

2013年6月16日、函館の500万下。九か月半ぶりの一戦は460キロ、22キロ増えた体だった。1番人気に推され、ユールフェストとタイム差なしの2着。中6日の連闘で6月23日、体は14キロ絞れて446キロ。今度は0秒4差をつけて勝った。 7月13日の函館スポニチ賞では、一か月前に自分を負かしたユールフェストを2着に置いた。7月20日の函館日刊スポーツ杯、8月11日のUHB賞。夏の函館で四つ続けて勝ち、オープン馬になった。 8月25日、その年は函館で行われたキーンランドカップ。稍重の芝で1番人気に推されたが、フォーエバーマークとクビ差の2着。重賞は届かない。それでも暮れの中京、尾張ステークスを1番人気で勝ち、七戦して五勝、二着二回で四歳の一年を終えた。

マイルまで持つ ― 二〇一四年の春

2014年2月2日、京都のシルクロードステークス。鞍上は岩田康誠。前年12月、この騎手は主戦を務めたロードカナロアで香港スプリントを勝ち、その引退の花道を飾ったばかりだった。 1番人気のレディオブオペラが先手を取り、ストレイトガールは好位の内でその背中をマークした。直線でレディオブオペラが粘るところへ早めに動き、半ばでかわして2馬身半突き放す。重賞初制覇。苦手だった輸送を、この馬はようやく越えていた。 3月30日、中京の高松宮記念。初めてのGIで1番人気に推された。当日は激しい雨で馬場は不良。岩田は同じ日の7レースを同厩舎のトーホウスマートで走り、その馬場を確かめてから、ゲート裏で外を回ると決めていた。大外から追い上げて、勝ったコパノリチャードから0秒7差の3着。勝ち時計は1分12秒2、この馬の時計は1分12秒9まで掛かっている。 このとき厩舎が見ていたのは、1200メートルの先だった。スプリントの専門家は坂路中心に仕上げる馬が多いが、田中はこの馬にコースを一周半乗せ、道中で我慢することを覚えさせていた。前年の夏から、マイルまでは持つ馬だという前提で調整してきたのである。小柄な馬体は、歩数を増やして走る。同厩舎のマイラー、ウリウリと比べてどうかと問われて、田中はこう答えている。「ウリウリが10歩で行くところを、12、3歩はかかっているでしょうね」[^1]

出典:競馬ラボ「【田中博司調教助手】青写真通りのマイル参戦ストレイトガール」2014年5月11日配信、https://www.keibalab.jp/column/interview/1136/ 、閲覧日:2026年7月30日。

二着の年 ― 手入れの賞

5月18日、東京のヴィクトリアマイル。1枠1番、6番人気。勝ったのは11番人気のヴィルシーナで、2着メイショウマンボから半馬身、3着のストレイトガールはさらにアタマ差だった。岩田は、進路が開かなかったと敗因を語っている。 6月22日の函館スプリントステークスは1番人気。直線で前がふさがって11着。 10月5日、スプリンターズステークス。中山競馬場の改修工事のため、12年ぶりに新潟で行われた秋の短距離王決定戦である。2番人気。内を突いて伸びたが、中団の後方から3コーナー過ぎに外へ持ち出した13番人気のスノードラゴンに、半馬身届かなかった。3着はさらにアタマ差のレッドオーヴァル。 この日、出走馬の手入れの美しさを競うベストターンドアウト賞を、この馬を担当する田中博司調教助手が受けている。半馬身足りなかった一日に、厩舎の手仕事のほうは表彰されていた。 12月14日、シャティンの香港スプリント。直線に向いて先頭との差を詰めて3着。勝ったのはエアロヴェロシティだった。GIで二着一回、三着三回。頂の一つ下に、この馬はずっといた。

六歳、五番人気 ― 五月の府中

2015年3月29日、高松宮記念。前年の香港での走りが評価されて1番人気に推された。雨が降り、馬場は稍重。18番から13着。勝ったのは、その香港で自分の前にいたエアロヴェロシティだった。岩田は、馬場が良くなかったと敗因を挙げている。 5月17日、ヴィクトリアマイル。岩田はこのレースの1番人気ヌーヴォレコルトに騎乗し、手綱は戸崎圭太に渡った。この馬に乗るのは初めてだった。 発走前、藤原と戸崎はレースの絵を口に出して確かめ合っている。いい枠を引いた、そのラインのまま走る。内へ潜らせず、外も回さない。藤原の頭には、同じフジキセキ産駒のエイジアンウインズウオッカを退けた2008年があった。二人の絵は一致した。 スタートを決めて五番手。前に馬を置いて我慢させ、直線で追い出す。上がり33秒0。前で粘る12番人気のケイアイエレガントをアタマ差で捉えたところがゴールだった。1分31秒9はレースレコードのタイ記録。二十六戦目、九勝目、そしてGIの初制覇である。1番人気のヌーヴォレコルトは6着だった。 JRAのGIを六歳の牝馬が勝ったのは、1989年のジャパンカップを勝ったニュージーランドのホーリックス以来で、日本の調教馬では初めてだった。年を一つ取ってこちらはナーバスになっていたが、馬は平気で若々しかった――藤原はそう振り返っている。

中山の直線 ― 短距離の頂

9月13日、阪神のセントウルステークス。3番人気で4着、勝ったアクティブミノルとはタイム差なし。ひと叩きして中山へ向かう。 このとき、この馬の引退は決まっていた。10月4日のスプリンターズステークスを国内の最後の一戦とし、暮れの香港で現役を終える――そう表明されていた。厩舎が長く欲しがっていた短距離のタイトルを取る機会は、これで最後だった。 1番人気、2番枠。返し馬でキャンターに下ろした瞬間、戸崎は前走から一変したと感じている。だが発走で横の馬に接触して勢いを失い、後手を踏んだ。想定より後ろの中団。あの位置で内にいては終わると見て、早めに外へ出しておいた。ハクサンムーンは何が何でも行くと聞いていた、周りがそれを見て控えれば流れは落ち着きうる――戸崎は発走前からそう読んでいて、実際、ペースは速くならなかった。 直線、窮屈になりかけた内から外へ導かれて前が開くと、一気に伸びた。3/4馬身差、2着は11番人気のサクラゴスペル、3着はクビ差のウキヨノカゼ。1分8秒1。六歳の牝馬が中央のGIを二つ勝ったのは初めてで、藤原にも戸崎にも、このレースは初めての優勝だった。 戸崎は自分の手柄にしなかった。馬のおかげ、厩舎の仕上げだと言い、こういうメンバーだから運があることも大事だったという藤原の言葉を伝えたうえで、こう付け足している。「僕はストレイトガールが大好きですよ」[^1] 12月13日、香港スプリントは9着。国内の最後と決めたレースを勝ち、海の向こうで一度負けて、それで終わるはずだった。

出典:競馬ラボ「お見事!ストレイトガールとスプリンターズSを制覇!」(週刊!戸崎圭太)2015年10月配信、https://www.keibalab.jp/column/keita_weekly/161/ 、閲覧日:2026年7月30日。

もう一年 ― 七歳のレースレコード

終わらなかったのは、オーナーが望んだからである。廣崎利洋は、もう一年走らせてくれと言った。 2016年4月9日、阪神牝馬ステークス。3番人気で9着、勝ったスマートレイアーから0秒8。見せ場のない敗戦に、終わったという声が出た。七歳の牝馬がGIをもう一つ勝てると考える根拠は、この時点の成績表にはない。 5月15日、東京。18頭立ての13番、単勝7番人気。中団で運んで、直線で伸びた。1番人気のミッキークイーンに2馬身半、3着の2番人気ショウナンパンドラはさらに鼻差。1分31秒5。前年に自分が並んだレースレコードを、0秒4更新していた。 七歳の牝馬が中央のGIを勝ったのは、これが初めてである。ヴィクトリアマイルの連覇は、2013年と2014年のヴィルシーナに続く二頭目だった。二年前、そのヴィルシーナの連覇でアタマ差の三着にいた馬が、二年続けて同じ府中を勝っている。 レース後に安田記念の回避が発表され、夏を越しても調子は上がってこなかった。8月31日、引退が発表された。 藤原は後に、この一年をこう振り返っている。去年いったんは引退という形をとった、それをオーナーの決断がもう一年に変えた――「その声がなかったらヴィクトリアマイルを勝つこともできなかったと思います」[^1]

出典:競馬ラボ「ストレイトガールの引退式が行われる 史上初の7歳牝馬によるG1制覇などG1・3勝」2016年10月30日配信、https://www.keibalab.jp/topics/31712/ 、閲覧日:2026年7月30日。

十月三十日 ― 引退式

天皇賞・秋の日の東京競馬場。最終レースが終わってもスタンドに残った客の前へ、戸崎を背にしたストレイトガールが出てきた。五月に連覇を決めたときのゼッケンを着けて、直線から1コーナーの半ばまで駆ける。それから特製の馬服に着替え、コースを回った。寒い日だった。 馬主になって約三十年、ファンとしては五十年になるという廣崎は、そんな大きな馬主ではないのだがと言いながら、この馬が自分の夢を実現してくれたと言った。藤原は生産牧場と育成に携わった人たちに礼を述べた。戸崎はこの馬と挙げたGI三勝が自分の成長であり財産だと言い、馬場に出たら走る気満々で元気いっぱいだったと笑った。生産者の岡本章も来ていて、当歳と一歳の間しか関わっていないのですがと前置きしてから、これから繁殖として長く活躍すると思うと言った。 六年この馬に付いた田中博司の言葉は短い。GIを勝つ難しさと勝ったときの喜びをもらった、この仕事をしていてよかった、と言ってから――「人生の中で一生忘れることのできない馬です」[^1] 11月13日付で競走馬登録を抹消。31戦11勝、二着四回、三着三回、獲得賞金5億7036万円。

出典:競馬ラボ「ストレイトガールの引退式が行われる 史上初の7歳牝馬によるG1制覇などG1・3勝」2016年10月30日配信、https://www.keibalab.jp/topics/31712/ 、閲覧日:2026年7月30日。

平取の牧場 ― 最高の娘

12月、イギリスへ渡った。ニューマーケット近郊のナショナルスタッド。2018年2月11日、そこでフランケルとの初仔が生まれた。二番仔を腹に入れて日本へ帰り、以後は北海道平取町のASK STUDで産み続けた。フランケルが二頭、ロードカナロアが二頭、エピファネイアコントレイル、そしてイクイノックスが二頭。八頭になった。 2026年3月11日、二年続けてイクイノックスの牡馬を産み、その後キタサンブラックと交配を済ませた。だが体調不良が続き、検査で腸捻転が見つかる。手術は成功していったんは良くなったものの、今度は腸閉塞を起こし、5月28日に安楽死の処置が取られた。十七歳だった。 三日後の東京優駿に、半妹ハニートリップの仔アスクエジンバラが出走している。鞍上は、六歳の春までこの馬の手綱を取っていた岩田康誠だった。勝ったロブチェンから0秒5差の10着。皐月賞では四着まで来た馬である。伯母は、その一日を見ていない。 廣崎はこう言った。「僕にとっては最高の娘でしたよ」[^1] 感謝しかない、思い出はたくさんある、夢も見せてもらった――そう続けて、年を重ねてから強くなっていったこの馬の強さを、仔たちが受け継いでくれればと言った。 まっすぐな少女、という名だった。浦河で生まれたときは小さく、一歳上の全姉は九戦して勝てず、三歳の春は運ばれるたびに体を減らした。それから函館の夏に四つ勝ち、五歳で重賞を取り、六歳と七歳で1200メートルと1600メートルのGIを三つ勝った。府中のマイルは二度、まっすぐに差し切っている。名前のとおりに走った馬である。

出典:サンケイスポーツ「GⅠ3勝ストレイトガールが旅立つ 17歳 3月にイクイノックスの牡馬を出産」2026年5月29日配信、https://www.sanspo.com/race/article/general/20260529-XS2DYKAGT5FQVMTDQTSH3LI4WY/ 、閲覧日:2026年7月30日。

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