名馬の記憶を、
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年表ICHINEN-ISSO — 2400m

BOKUJŌ-CHŌ — HOKKAIDO

牧場帖

一年ずつ、顔ぶれをたどる。引退した名馬たちの繋養・在籍と映像を綴る帳面。
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ショウナンザナドゥのイメージビジュアル
ショウナンザナドゥShonan Xanadu
Shonan Xanadu

ショウナンザナドゥ

通算成績15戦2勝

獲得賞金9,580万円

生年月日 2022.02.18(令和4年)毛色 鹿毛

全成績

主要戦績(抜粋)・新しい順
ショウナンザナドゥの成績一覧
年月日着順レースコース人気騎手タイム上り3F映像
2 LパラダイスS 東京 芝1400 10人気 木幡巧也 1:20.3 上り34.0
13 L都大路S 京都 芝1800 10人気 池添謙一 1:46.1 上り36.4
7 L六甲S 阪神 芝1600 8人気 田口貫太 1:32.7 上り34.5
15 GII阪神カップ 阪神 芝1400 11人気 松若風馬 1:20.9 上り35.0映像
15 GIII京阪杯 京都 芝1200 14人気 菱田裕二 1:08.9 上り33.7映像
10 GIIMBS賞スワンS 京都 芝1400 10人気 池添謙一 1:19.4 上り33.8映像
5 GII産経賞セントウルS 阪神 芝1200 7人気 池添謙一 1:07.8 上り33.7映像
16 GINHKマイルカップ 東京 芝1600 15人気 池添謙一 1:33.5 上り36.1映像
10 GI桜花賞 阪神 芝1600 6人気 池添謙一 1:34.9 上り36.1映像
1 GIIフィリーズレビュー 阪神 芝1400 3人気 池添謙一 1:20.7 上り34.8映像
9 GIIIデイリー杯クイーンカップ 東京 芝1600 2人気 池添謙一 1:33.4 上り35.6映像
4 GI阪神ジュベナイルフィリーズ 京都 芝1600 2人気 池添謙一 1:33.9 上り35.2映像
3 GIIIアルテミスS 東京 芝1600 2人気 池添謙一 1:34.0 上り33.2映像
1 2歳未勝利 京都 芝1600 1人気 池添謙一 1:33.5 上り35.1
2 2歳新馬 京都 芝1600 2人気 池添謙一 1:33.9 上り33.8

血統

金色の名は 名馬ジャーニー に掲載 — その馬のページへ
ショウナンザナドゥの血統表(左から親・祖父母・曽祖父母)
キズナKizunaディープインパクトDeep ImpactサンデーサイレンスSunday Silence
ウインドインハーヘアWind in Her Hair
キャットクイルCatequilStorm Cat
Pacific Princess
ミスエーニョMi SuenoPulpitA.P. Indy
Preach
Madcap EscapadeヘネシーHennessy
Sassy Pants
STORY

旅程 — この馬の物語

2022年生まれの鹿毛の牝馬。父キズナ、母ミスエーニョ。主な勝ち鞍はフィリーズレビュー。

桃源郷の娘 — 血と名の由来

ショウナンザナドゥ。冠名のあとに続くのは、英語で「Xanadu」——詩人コールリッジが1797年に書いた夢幻の詩に出てくる理想郷の名だ。海を渡ってきた母の名も、スペイン語で「私の夢」を意味するミスエーニョ。桃源郷への夢を紡ぐ母と娘の二代目、という読み方もできる。 その母ミスエーニョ(Mi Sueno)は、米国産の牝馬。父Pulpit、母Madcap Escapadeという血を持つ。日本に渡ってからは繁殖として実績を重ね、2014年生まれの半姉ミスエルテは2016年のファンタジーステークスを制した。2021年生まれの半姉ミアネーロは、父ドゥラメンテを持ち2024年のフラワーカップを勝った。三者ともに国本哲秀オーナーの冠名「ショウナン」を持ち、一頭ずつ重賞の扉を開いてきた牝系がある。 ショウナンザナドゥは、そのミスエーニョに父キズナを配した2022年生まれの鹿毛。キズナディープインパクト産駒で、自身も2013年のダービー馬。スピードと末脚の柔らかさを伝える種牡馬として、日本中の牧場に良駒を送り出している。ノーザンファームで生を受けたショウナンザナドゥは、2022年のセレクトセールで落札された。姉たちが証明してきた牝系への期待と、キズナの血への信頼が込められていた。

デビュー — 池添謙一との縁

2024年6月1日、京都の芝1600m。2歳新馬戦で、池添謙一が初めてショウナンザナドゥの背に跨った。2番人気に支持されたが、初戦は2着に終わった。 三週間後の6月22日、同じ京都の芝1600m未勝利戦。今度は1番人気に応え、2着に5馬身差をつけて圧勝した。デビュー戦から鞍上に座り続けた池添は、走りの質に一線級の予感を感じ取っていた。

秋の手応え — アルテミスSから阪神JFへ

夏の休養を経て、秋は東京芝1600mのアルテミスステークス(GIII)から始動した。2番人気。道中は中団で折り合い、直線で外から差を詰めたが、もうひと伸びが届かず3着。池添は「力は十分に見せたと思います」と語り、「これからの馬」と前を向いた。[^1] 12月8日、阪神ジュベナイルフィリーズ(GI・京都芝1600m)。同世代の牝馬頂点を決める舞台に2番人気で挑んだ。積極的な位置取りで流れに乗り、直線では一時先頭に立つシーンを演じた。しかし残り100mで2頭にかわされ、さらに内からも差されて4着。池添は、想定より流れた展開でこのポジションがしんどくなった、と振り返った。[^2] GIの速い流れが、2歳の肉体を試した一戦だった。

出典:ウマニティ「【アルテミスS】ショウナンザナドゥはもうひと伸び欠き3着 池添謙一騎手『力は十分に見せたと思います』」2024年10月26日配信、https://umanity.jp/racedata/race_newsdet.php?nid=11835088、閲覧日:2026年6月28日。/東スポ競馬「【阪神JF・人気馬の敗因】2番人気ショウナンザナドゥは直線競り負けて4着 池添謙一が語った〝想定外〟」2024年12月8日配信、https://news.yahoo.co.jp/articles/004b34a86c0e88c2598cc18ebb87753e444e9466、閲覧日:2026年6月28日。

「ようやくですね」— フィリーズレビュー制覇

3歳の春、デイリー杯クイーンカップ(GIII・東京芝1600m)で9着に沈んだ。重賞の壁は厚く、突破口が見えない。松下武士調教師は馬体重を増やすことに注力し、プラス10キロで迎えた2025年3月8日のフィリーズレビュー(GII・阪神芝1400m)に臨んだ。 前半600mを33.2秒のハイペースが刻まれるなか、ショウナンザナドゥは中団後方で折り合いよく待機した。直線に向くと外に持ち出し、上がり3ハロン34.8秒のメンバー最速タイの末脚を繰り出す。差し切った先に2着チェルビアットが3/4馬身差。勝ちタイム1分20秒7。重賞初制覇だった。 ゴール後、池添はこう言った。「ようやくですね。走りのフォームや身のこなしから、自分が今まで乗せてもらった一流馬と通じるものがあったので、楽しみにしていたのですが、なかなか重賞戦線で結果を出すことができなくて……。しっかり勝ち切ることができて、ホッとしています。体がもっと増えてくれれば、GIを狙えるんじゃないかなと思います」[^1]。一流馬の気配は感じていた。だからこそ、結果が出ない間の焦りも深かったのだろう。

出典:サンケイスポーツ「【フィリーズレビュー】ショウナンザナドゥが鮮やかに差し切り重賞初制覇! 池添謙一騎手「ようやくですね」」2025年3月8日配信、https://news.yahoo.co.jp/articles/2156fd09a94256ecc974535449beeb30048cec8d、閲覧日:2026年6月28日。

桃源郷への道は続く

フィリーズレビューを制して桜花賞の優先出走権を手にしたショウナンザナドゥは、2025年春のクラシックに挑んだ。桜花賞は6番人気で10着、NHKマイルカップは15番人気で16着——春のGIは、ともに力を発揮できぬまま終わった。夏明けの秋、産経賞セントウルS(GII・阪神芝1200m)でスプリント路線に活路を求めた。松下調教師は「対応できると思います」と初の1200mに前向きで[^1]、7番人気ながら5着に踏みとどまった。 2026年6月、東京芝1400mのパラダイスS(L)では10番人気でクビ差の2着に食い込んだ。スプリントと中距離のあいだで自分の形を探しながら、4歳のショウナンザナドゥは走り続けている。桃源郷という名を持つ馬が、ターフの上で描く旅は、まだ途中だ。

出典:スポーツ報知(馬トク報知)「【セントウルS】ショウナンザナドゥ初の6ハロン戦で輝き取り戻す!松下調教師「対応できると思います」」2025年9月2日配信、https://news.yahoo.co.jp/articles/b804cd8dd946e03c7eaf99b9b876aa5aabf48531、閲覧日:2026年6月29日。

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