名馬の記憶を、
再生する。
サイトの出馬表
このサイトの、すべての入口。- 今週の競馬WEEKLY重賞日程・観戦コラム・展開シミュレーション
- 名馬録HORSES馬柱と映像で辿る、一頭の全成績と引退後
- レースRACES重賞ごとの歴代優勝馬と、その映像
- 年表TIMELINE一年一走 — 1950年から、年ごとの紙面で
- 物語STORIES三冠馬の系譜、芦毛の怪物たち — 連載読み物
- 牧場帖BOKUJŌ-CHŌ北海道 — 引退馬たちの「いま」を訪ねる帳面
- ドリームレースDREAM時代を越えた夢の一戦を、千回走らせる
- このサイトについてABOUT方針・映像と画像の扱い・お問い合わせ
物語で辿る
テーマ別に名馬の歴史を読む・観る年表ICHINEN-ISSO — 2400m
牧場帖
一年ずつ、顔ぶれをたどる。引退した名馬たちの繋養・在籍と映像を綴る帳面。名馬録
スライダーを動かすと、その世代に生まれた馬を獲得賞金の多い順で表示します。
シランケド
通算成績13戦6勝
獲得賞金2億3,977万円
生年月日 2020.02.07(令和2年)毛色 鹿毛性 牝
全成績
主要戦績(抜粋)・新しい順| 年月日 | 着順 | レース | コース | 人気 | 騎手 | タイム | 上り3F | 映像 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 4 | GI天皇賞(秋) | 東京 芝2000 | 6人気 | 横山武史 | 1:58.8 | 上り31.7 | 映像 | |
| 1 | GIII新潟記念 | 新潟 芝2000 | 2人気 | 坂井瑠星 | 1:58.0 | 上り32.4 | 映像 | |
| 3 | GIヴィクトリアマイル | 東京 芝1600 | 7人気 | M.デムーロ | 1:32.1 | 上り33.2 | 映像 | |
| 1 | GIII中山牝馬S | 中山 芝1800 | 3人気 | M.デムーロ | 1:47.1 | 上り34.7 | 映像 | |
| 1 | 魚沼S | 新潟 芝2000 | 1人気 | M.デムーロ | 1:59.5 | 上り33.0 | — | |
| 1 | 猪苗代特別 | 福島 芝2000 | 1人気 | M.デムーロ | 1:59.4 | 上り34.9 | — | |
| 2 | 野島崎特別 | 中山 芝2000 | 1人気 | M.デムーロ | 1:58.2 | 上り34.8 | — | |
| 2 | 別府特別 | 小倉 芝1800 | 1人気 | 国分恭介 | 1:49.9 | 上り34.6 | — | |
| 1 | 戸畑特別 | 小倉 芝2000 | 1人気 | 国分恭介 | 2:01.6 | 上り35.7 | — | |
| 3 | GII紫苑S | 中山 芝2000 | 9人気 | 国分恭介 | 1:58.3 | 上り35.0 | — | |
| 3 | 3歳以上1勝クラス | 小倉 芝1800 | 6人気 | 国分恭介 | 1:47.5 | 上り34.9 | — | |
| 1 | 3歳未勝利 | 中京 芝1400 | 12人気 | 国分恭介 | 1:20.5 | 上り34.2 | — | |
| 取 | 2歳未勝利 | 阪神 芝1400 | 柴山雄一 | — | — | |||
| 9 | 2歳新馬 | 新潟 芝1400 | 6人気 | 藤田菜七子 | 1:25.2 | 上り35.6 | — |
血統
金色の名は 名馬ジャーニー に掲載 — その馬のページへ| 父デクラレーションオブウォー | War Front | Danzig |
| Starry Dreamer | ||
| Tempo West | Rahy | |
| Tempo | ||
| 母フェアブルーム | ディープインパクトDeep Impact | サンデーサイレンスSunday Silence |
| ウインドインハーヘアWind in Her Hair | ||
| ビーフェアーBe Fair | Fast Gold | |
| Misty Moon |
旅程 — この馬の物語
2020年生まれの鹿毛の牝馬。父デクラレーションオブウォー、母フェアブルーム。主な勝ち鞍は中山牝馬S・新潟記念。
「知らんけど」という名
2020年2月7日、北海道新ひだか町の下河辺牧場に、一頭の鹿毛の牝馬が生まれた。父はウォーフロントの血を引くデクラレーションオブウォー、母はディープインパクトの娘フェアブルーム。母の産駒に名を成した馬はおらず、この牝馬の半きょうだいにも、目立った走りを見せた一頭はいない。血統表は、大成を約束していなかった。 2021年のセレクションセールに上場されたこの一歳馬は、650万円でニッシンホールディングスの手に渡る。代表の山住勲は、持ち馬に関西の言葉を与えることで知られた馬主だった。ニュージーランドトロフィーを勝ったエエヤン、そしてこの牝馬に授けたのが――シランケド。語尾に添えて断定を濁す関西の相槌「知らんけど」――2022年の新語・流行語大賞にも選ばれた言葉である。期待を込めた名ではない。どうなるか分からない、と最初から肩をすくめてみせたような名だった。 2022年10月、新潟の芝1400mでデビュー。藤田菜七子を背に、9着。続く一戦は出走取消となり、そのまま馬は競馬場から姿を消す。この先どうなるのか、まだ誰にも分からなかった。名前だけが、それを言い当てていた。
十二番人気の脚
戦列に戻ったのは2023年7月、中京の3歳未勝利戦だった。単勝は12番人気。人気を集めない立場から、シランケドは後方に控え、直線で全馬中最速の上がりを繰り出して前をまとめて差し切った。鞍上は栗東の国分恭介。双子の兄・優作とともにデビューし、大穴を持ってくることで知られた関西の騎手である。関西の言葉を負った馬に、関西の苦労人が最初の勝ち鞍を届けた。 そこから、地味な上昇が始まる。年が明けて小倉の戸畑特別を1番人気で勝ち、別府特別は2着。春にミルコ・デムーロへ手綱が渡ると、福島の猪苗代特別、新潟の魚沼ステークスと勝ち上がり、条件戦の階段を一段ずつ登っていった。最初に信じて勝たせた騎手の手を離れてなお、馬は強くなり続けた。
重賞の扉 ― 中山牝馬S
2025年3月8日、中山の芝1800m。三連勝で臨んだ中山牝馬ステークスで、シランケドはついに重賞の扉をこじ開ける。中団の外から追い上げ、ホーエリートとの長い追い比べをアタマ差だけ抜け出しての重賞初制覇だった。牧浦充徳厩舎に管理される650万円の牝馬が、五歳の春に重賞馬となった。 折り合いがつくかどうかが、いつも走りの鍵だった。この日は集中を切らさず、桁違いの決め手を最後まで持続させた。名前が示した「どうなるか分からない」という留保は、少しずつ、確信に置き換わっていく。
名前が、祝福になる
重賞馬となったシランケドは、5月のヴィクトリアマイルでGIの舞台に立つ。1600mは初挑戦、人気は7番手。それでもデムーロの手綱で後方から鋭く伸び、3着に食い込んだ。GIでも足りる――そのことを、上位の馬たちに割って入る形で示してみせた。 夏を迎える頃、馬主がニッシンホールディングスから田畑利彦に替わる。名付け親は、この馬が頂に届く前に、その手綱を人に渡していた。 8月31日、新潟記念。坂井瑠星を背に2番人気で臨んだシランケドは、4コーナーで12番手。そこから再び全馬中最速の上がりで大外を伸び、エネルジコを半馬身だけ差し切って重賞2勝目を挙げた。レースの後、坂井は馬の名を借りて、こう言い残している。「GIを勝ってくれると思います。知らんけど」[^1]。断定を濁すはずの相槌が、このときばかりは、はっきりとした予言に聞こえた。
出典:東スポ競馬「【新潟記念結果&コメント】シランケド重賞2勝目 坂井瑠星『GⅠを勝ってくれると思います。知らんけど』」2025年8月31日配信、https://tospo-keiba.jp/breaking_news/62091、閲覧日:2026年7月18日。
六歳の春に
11月2日、天皇賞・秋。横山武史に導かれたシランケドは、直線でまた全馬中最速の脚を繰り出した。だが2000mの流れは差し馬に厳しく、勝ち馬とはわずか0.2秒、4着まで。未勝利を勝って以来、つねに3着以内を守ってきた馬が、初めて馬券の外に出た一戦だった。最速の上がりを使いながら、GIには半歩、届かなかった。 これが現役最後の走りになった。2026年2月、JRAの登録を抹消。13戦6勝、重賞2勝、GIでは3着が最高。650万円の値がついた地味な血の牝馬は、走るたびに前評判を裏切り、名前が濁したはずの「どうなるか」を、そのつど自分の脚で書き換えてきた。 引退したシランケドは、千歳のチャンピオンズファームで繁殖牝馬となる。ターフで叶わなかったGI制覇の予言は、予言のまま残された。母となった彼女の仔が、いつか何を為すのか――それは名前の通り、まだ誰にも分からない。知らんけど。
このサイトについて
名馬ジャーニーとは
名馬ジャーニーは、競馬の名レースと、引退した馬たちのその後を記録する、個人運営のアーカイブサイトです。数分のレースだけでなく、馬がターフを去ってからの時間まで辿れることを大切にしています。JRAなどの競馬主催者・関連団体とは関係のない、一人の競馬好きが続けている場所です。
情報について
本サイトの競走馬プロフィールやレース記録は、報道記事やWikipediaなど、一般に公開されている情報をもとに、当サイトの言葉で整理・編集しています。各馬の歩みをたどる読み物には、参考にした記事の出典を末尾に記載し、引用は必要な範囲にとどめています。
競走成績などのデータは、Wikipediaを主として一般に公開されている情報を参考に、当サイトが独自に整理・編集したものです。JRAの公式サイトやJRA-VAN、netkeibaといった競馬情報サービスのデータベースを転載・複製したものではありません。個人が公開情報をもとにまとめたものであり、内容の正確性を保証するものではありません。
文章の制作には生成AIを活用し、運営者が確認のうえ公開しています。ただし個人による運営で、一部は自動的に更新されるため、誤りや古くなった情報が含まれている場合があります。誤りにお気づきの際は、お知らせいただけると幸いです。馬券の購入その他の判断は、JRA・各主催者の公式発表にもとづき、ご自身の責任で行ってください。
画像について
本サイトに掲載している競走馬のイラストなどの画像は、AIで生成したオリジナルのものです。実在する写真を複製・加工したものではありません。競走馬の毛色や特徴を完全に再現できるものではない点は、あらかじめご了承ください。なお、映像のサムネイルは、YouTube上の各動画のサムネイル画像を表示しています。
映像について
本サイトのレース映像は、競馬主催者などの公式チャンネルが公開し、埋め込みを許可している動画だけを、YouTubeの標準的な埋め込み機能でご紹介しています。権利者に無断で転載された映像は扱いません。牧場の映像も同じ仕組みで、牧場や、牧場を訪ねた方々が自身のチャンネルで公開している動画をご紹介しています。
動画は埋め込み先でもYouTube上で再生され、再生数・広告収益はすべて各チャンネルに帰属します。あわせて各チャンネルの登録ボタンを設け、ご覧になった方が配信元のチャンネルへ辿り着けるようにしています。本サイトが動画ファイルを保存・配信することはありません。
名レースの記憶を残し、馬たちの引退後まで辿るこのサイトが、その映像を遺してくださった各チャンネルと、新しい競馬ファンとの出会いに少しでも役立てば幸いです。
広告について
本サイトは、運営を続けるための費用にあてるため、競走馬プロフィールや成績表など、当サイトが制作したコンテンツが主体のページに広告を掲載することがあります。動画の視聴が主となる場面には広告を置きません。アフィリエイトリンクなどを掲載する場合は、広告であることがわかる表示を行います。
アクセス解析について
本サイトは、閲覧状況の把握と改善のため、Googleアナリティクスを利用しています。GoogleアナリティクスはCookieを用いてアクセス情報を収集しますが、個人を特定する情報は含まれません。仕組みの詳細はGoogleのポリシーと規約をご確認ください。Cookieは、お使いのブラウザの設定で無効にすることもできます。
免責事項
掲載内容には正確を期していますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。本サイトの利用、およびリンク先の外部サイトの利用によって生じた損害について、運営者は責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。
お問い合わせ・権利者の方へ
掲載内容についてのお問い合わせ、誤りのご指摘、掲載をご希望されない場合の削除・修正のご依頼を承ります。権利者やご関係者の方からのお申し出には、内容を確認のうえ、速やかに対応いたします。お問い合わせ先は、準備が整い次第このページに掲載いたします。映像については、各チャンネル側の設定でも表示を停止いただけます。