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ランフォーヴァウ
通算成績12戦3勝
獲得賞金7,518万円
生年月日 2022.03.20(令和4年)毛色 鹿毛性 牝
全成績
主要戦績(抜粋)・新しい順| 年月日 | 着順 | レース | コース | 人気 | 騎手 | タイム | 上り3F | 映像 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 8 | GIII北九州記念 | 小倉 芝1200 | 10人気 | 石川裕紀人 | 1:08.9 | 上り35.1 | 映像 | |
| 1 | L谷川岳S | 新潟 芝1400 | 7人気 | 石川裕紀人 | 1:21.1 | 上り34.9 | — | |
| 6 | L東風S | 中山 芝1600 | 9人気 | 石川裕紀人 | 1:32.5 | 上り34.2 | — | |
| 4 | LニューイヤーS | 中山 芝1600 | 12人気 | 石川裕紀人 | 1:32.4 | 上り34.5 | — | |
| 15 | GIIIターコイズS | 中山 芝1600 | 15人気 | 小崎綾也 | 1:33.7 | 上り34.2 | 映像 | |
| 13 | GI秋華賞 | 京都 芝2000 | 18人気 | 小崎綾也 | 1:59.6 | 上り35.1 | 映像 | |
| 15 | GIIローズS | 阪神 芝1800 | 15人気 | 横山典弘 | 1:45.8 | 上り35.4 | 映像 | |
| 17 | GIIフィリーズR | 阪神 芝1400 | 5人気 | 鮫島克駿 | 1:22.6 | 上り36.6 | — | |
| 11 | GI阪神ジュベナイルフィリーズ | 京都 芝1600 | 10人気 | 松山弘平 | 1:34.5 | 上り35.3 | 映像 | |
| 1 | GIIデイリー杯2歳S | 京都 芝1600 | 1人気 | 坂井瑠星 | 1:34.7 | 上り33.7 | 映像 | |
| 1 | 2歳未勝利 | 京都 芝1600 | 3人気 | 川田将雅 | 1:21.3 | 上り34.5 | — | |
| 6 | 2歳新馬 | 中山 芝1600 | 1人気 | 横山武史 | 1:36.5 | 上り34.8 | — |
血統
金色の名は 名馬ジャーニー に掲載 — その馬のページへ| 父ロードカナロアLord Kanaloa | キングカメハメハKing Kamehameha | Kingmambo |
| マンファス | ||
| レディブラッサム | Storm Cat | |
| サラトガデュー | ||
| 母キネオダンサー | ディープインパクトDeep Impact | サンデーサイレンス |
| ウインドインハーヘア | ||
| オールアイキャンセイイズワウ | Street Cry | |
| Crown of Jewels |
旅程 — この馬の物語
2022年生まれの鹿毛の牝馬。父ロードカナロア、母キネオダンサー。主な勝ち鞍はデイリー杯2歳S。
「誓い」の名と、師の眼 ― 生まれと選んだ男
Run for Vow。誓いのために走る。 2022年3月20日、北海道千歳市の社台ファームに生まれた鹿毛の牝馬は、そう名づけられた。父はロードカナロア、母はキネオダンサー。母の父はディープインパクト、母の母はオールアイキャンセイイズワウ――アイルランドとアメリカで3勝を重ねた輸入繁殖牝馬で、その名は「ただ言えるのは、すごいということだ(All I Can Say Is Wow)」と訳せる。感嘆を孫娘の名に引き継いだのではなく、一頭の馬が胸に宿す「誓い」が、名の出どころになった。 福永祐一が手綱を置いたのは2023年2月のことである。21年間で2000勝を超えた名手は、騎手の引退と同時に調教師への道を選んだ。栗東に厩舎を開いて間もない初年度の夏、千葉で開かれたセリ会場に立ち、一頭の1歳馬の歩みに足を止めた。「軽さがあったからね」[^1]。その眼にかなった牝馬を、馬主の窪田芳郎に4100万円で購入するよう進言した。自分で見て、自分で選んで、その馬で勝てれば別の達成感がある――そう語る師の手で、誓いの名を持つ牝馬の競走生活が始まることになった。
出典:東スポ競馬「デイリー杯2歳S ランフォーヴァウ予定前倒しが奏功 福永祐一調教師『登録しておいて良かったわ』」2024年11月9日配信、閲覧日:2026年6月28日。
京都の直線 ― デイリー杯、重賞制覇
2024年9月15日、中山芝1600m。1番人気に推されながら、横山武史とのデビュー戦は6着に終わる。だが翌月、今度は川田将雅を背に京都の芝1400mで未勝利戦を快勝した。3番人気ながら上がり34秒5で勝利。二戦目にして、重賞への入り口を開いた。 連勝を目指して向かった11月9日の第59回デイリー杯2歳ステークス(京都・芝1600m)。坂井瑠星とのコンビで1番人気に支持されたランフォーヴァウは、少しテンションが上がりやすいという気性の難しさを、道中のインコース4番手という絶妙な位置取りで封じ込めた。折り合いはついた。直線、内から勢いよく伸びて先頭に立つと、外から追いすがるドラゴンブーストを半馬身振り切ってゴール。タイム1分34秒7、上がり33秒7。坂井は完勝の手応えを語り、幼さを残しながら重賞を勝てたこの牝馬に、さらなる成長への期待を重ねた。 福永調教師も破顔し、坂井の完璧なエスコートを称えた。元ジョッキーが自分の眼で選んだ馬が、開業2年目を目前にして師に重賞2勝目をもたらしたのだった。
誓いの代償 ― 坂井の不在と3歳の試練
重賞を勝った勢いのまま挑んだ阪神ジュベナイルフィリーズ(京都・芝1600m)は、松山弘平とのコンビで11着。直線入り口での不利が響いた。 年が明けた3歳の春、まずフィリーズレビュー(阪神・芝1400m)で桜花賞への権利を狙った。だが前日のレース中に坂井瑠星が左足を負傷。手綱は急遽、鮫島克駿に替わった。ハイペースのなか後方インで折り合いながら直線スペースを求めたが進路を失い、17着。もったいない競馬になってしまった、と鮫島は悔やんだ。桜への道は閉じた。 秋には横山典弘とのローズステークス(阪神・芝1800m)に出走したが15着。距離が合わなかった。秋華賞(京都・芝2000m)も、1600メートルぐらいなら巻き返せるかもしれないと小崎綾也が語ったとおり、2000mは守備範囲の外だった。13着。暮れのターコイズステークス(中山・芝1600m)も15着に終わり、一度灯った光が、長い影に覆われていった。
帰ってきた誓い ― 谷川岳、1年6か月ぶりのV
4歳を迎えた2026年、石川裕紀人とコンビを組んだランフォーヴァウは少しずつ光を取り戻す。1月のニューイヤーステークス(中山・芝1600m)4着、3月の東風ステークス(中山・芝1600m)6着。勝利には届かないが、手ごたえは戻りつつあった。 5月10日、新潟芝1400m。谷川岳ステークス。7番人気と評価は高くなかった。今回が一番いい状態だと聞いていた——3度目の騎乗の石川は、その言葉どおりの手応えを感じ取っていた。スタートを決め、好位インから折り合うと、直線で外に持ち出して力強く伸びる。クビ差で後続を抑え込み、ゴール板を先頭で駆け抜けた。タイム1分21秒1。デイリー杯2歳Sの制覇から1年6か月、11戦目にして3勝目。「復活しました。これから重賞で活躍できればいいですね」[^1]と石川は誓うように言った。 誓いのために走る牝馬は、4歳の夏に入った。その初戦、キャリアで初めて1200mに挑んだ小倉の北九州記念は8着。谷川岳で取り戻した光をどの距離で燃やすか、的はまだ絞り切れていない。それでも、一年半の暗がりを抜けてきた誓いが、ひと夏の黒星で消えるはずもない。次の舞台へ、旅は続く。
出典:スポーツナビ「谷川S ランフォーヴァウが復活V デイリー杯2歳S以来の3勝目」2026年5月10日配信、閲覧日:2026年6月28日。
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