名馬の記憶を、
再生する。
サイトの出馬表
このサイトの、すべての入口。- 今週の競馬WEEKLY重賞日程・観戦コラム・展開シミュレーション
- 名馬録HORSES馬柱と映像で辿る、一頭の全成績と引退後
- 遊ぶPLAY走らせる、当てる、重ねる — 触って遊ぶ出し物
- データコラムDATA COLUMN検証済みの成績データから立ち上げた読み物
- 牧場帖BOKUJŌ-CHŌ北海道 — 引退馬たちの「いま」を訪ねる帳面
- レースRACES重賞ごとの歴代優勝馬と、その映像
- 年表TIMELINE一年一走 — 1950年から、年ごとの紙面で
- このサイトについてABOUT方針・映像と画像の扱い・お問い合わせ
遊ぶ・データコラム
このサイトが作った出し物年表ICHINEN-ISSO — 2400m
牧場帖
一年ずつ、顔ぶれをたどる。引退した名馬たちの繋養・在籍と映像を綴る帳面。名馬録
スライダーを動かすと、その世代に生まれた馬を獲得賞金の多い順で表示します。
マテンロウコマンド
通算成績17戦8勝
獲得賞金2億1,864万円
生年月日 2022.04.24(令和4年)毛色 黒鹿毛性 牡
全成績
主要戦績(抜粋)・新しい順| 年月日 | 着順 | レース | コース | 人気 | 騎手 | タイム | 上り3F | 映像 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | JpnⅢサマーチャンピオン | 佐賀 ダ1400 | 1人気 | 松山弘平 | 1:27.3 | 上り38.3 | 映像 | |
| 1 | GIII東海S | 中京 ダ1400 | 7人気 | 松山弘平 | 1:22.8 | 上り36.6 | 映像 | |
| 1 | JpnⅢ黒船賞 | 高知 ダ1400 | 5人気 | 松山弘平 | 1:28.6 | 上り38.6 | — | |
| 3 | JpnⅢかきつばた記念 | 名古屋 ダ1500 | 4人気 | 松山弘平 | 1:32.9 | 上り37.7 | — | |
| 11 | GIII根岸S | 東京 ダ1400 | 9人気 | 松山弘平 | 1:24.2 | 上り36.7 | 映像 | |
| 2 | JpnⅢ兵庫ゴールドT | 園田 ダ1400 | 1人気 | 松山弘平 | 1:27.8 | 上り38.1 | — | |
| 10 | GIII武蔵野S | 東京 ダ1600 | 9人気 | 松山弘平 | 1:36.3 | 上り36.0 | 映像 | |
| 2 | LグリーンChC | 東京 ダ1600 | 2人気 | 松山弘平 | 1:36.2 | 上り36.6 | — | |
| 2 | JpnⅢ北海道スプリントC | 門別 ダ1200 | 1人気 | 松山弘平 | 1:12.6 | 上り37.1 | — | |
| 1 | JpnⅡ兵庫CS | 園田 ダ1400 | 1人気 | 松山弘平 | 1:27.9 | 上り37.3 | — | |
| 1 | OP昇竜S | 中京 ダ1400 | 2人気 | 松山弘平 | 1:23.2 | 上り36.1 | — | |
| 1 | 3歳1勝クラス | 中京 ダ1400 | 8人気 | 松山弘平 | 1:24.1 | 上り36.8 | — | |
| 1 | 2歳未勝利 | 京都 ダ1400 | 1人気 | 松山弘平 | 1:26.9 | 上り38.2 | — | |
| 3 | 2歳未勝利 | 京都 ダ1400 | 2人気 | 横山武史 | 1:26.0 | 上り37.8 | — | |
| 4 | 2歳未勝利 | 京都 ダ1400 | 3人気 | 横山武史 | 1:27.7 | 上り39.8 | — | |
| 10 | 2歳新馬 | 京都 芝1600 | 5人気 | 横山典弘 | 1:38.9 | 上り38.0 | — |
血統
金色の名は掲載馬 — その馬のページへ/点線の名は押すと一言解説| キングヘイローKing Halo | ||
| ヤマカツセイレーン | グラスワンダーGrass Wonder | |
| ヤマカツサクラ |
旅程 — この馬の物語
2022年生まれの黒鹿毛の牡馬。父ドレフォン、母ダイアナヘイロー。主な勝ち鞍は兵庫CS・黒船賞・東海S。
摩天楼の名を負って ― 新ひだかの黒鹿毛
2022年4月24日、北海道新ひだか町の岡田牧場で黒鹿毛の牡馬が生まれた。その三年前、同じ牧場に一頭の牝馬が繁殖として入っている。ダイアナヘイロー。27戦8勝、重賞3勝。前へ行って渋太い、そういう馬だった。 3歳の1月に京都の芝1600mでデビューし、6番人気で逃げ切った。だが5月に2勝目を挙げてからは条件戦で足踏みが続き、一年ものあいだ白星から遠ざかる。潮目が変わったのは4歳の6月で、降級戦を勝って火が付くと、4連勝で小倉の北九州記念を制した。5歳の阪急杯は7番人気での逃げ切り。その日は管理していた福島信晴調教師の定年最終日にあたり、勝利はそのまま花道になった。厩舎解散で大根田裕之厩舎へ移り、暮れの阪神カップは11番人気でまた逃げ切ってGIIを獲る。人気を裏切り続けた馬というより、人気の側が最後まで彼女の脚を測り損ねた馬だった。 その母に配されたのが、2016年のブリーダーズカップスプリントを勝った米国の快速馬ドレフォンである。生まれた黒鹿毛は2022年夏のセレクトセール当歳市場に上場され、4100万円で寺田千代乃の手に渡った。冠名は「マテンロウ」。名の意味は、摩天楼と、指揮する・率いるという言葉を重ねたもの。 血をさかのぼれば、4代母ローズサッシュはステイゴールドの半妹にあたる。牝系の遠い上流にロイヤルサッシュを置く一族から出た一頭は、しかしはじめ、芝を走らされることになる。
芝で十着 ― 砂へ下りる
2024年6月1日、京都の芝1600m。2歳新馬戦のゲートに入ったとき、馬体重は462キロだった。鞍上は横山典弘。5番人気に推されたが10着。芝の一戦は、それきりになる。 2戦目からダートへ矛先を変えた。10月6日、京都のダート1400m。スタートで後手を踏んで4着に終わる。このとき先頭でゴールしたのがダノンフィーゴだった。翌週の未勝利戦も3着。勝ち上がれない秋が続いた。 初めて勝ったのは11月3日、重馬場の京都である。鞍上は松山弘平。単勝2.3倍に応えて2着に1秒2の差をつけ、4戦目でようやく未勝利を脱した。以来この馬の背から、松山が降りたことはない。
中京、ダート千四百
明けて2025年1月12日、中京のダート1400m。3歳1勝クラスは16頭立ての8番人気という評価だったが、際どい競り合いをわずかに前で凌いで勝ち切った。馬体重は512キロ。デビュー時から50キロ増えている。 3月16日、同じ中京の同じ1400m。オープン特別の昇竜ステークスを差し切って3連勝を決めた。重馬場の砂を割って伸びる脚に、もう「未勝利に4戦かかった馬」の気配はない。 厩舎を預かるのは長谷川浩大。2003年から2012年まで騎手として乗り、2019年に開業して、ナムラクレアを重賞戦線へ送り出してきた調教師である。その手の中で、中京のダート1400mはこの馬にとって取りこぼしのない条件になっていく。
園田の五月 ― 鞍上の完全制覇
5月1日、園田競馬場。3歳限定のダートグレード競走・兵庫チャンピオンシップ(JpnII)で、マテンロウコマンドは単勝1.9倍の1番人気に推された。重賞は初挑戦である。 道中は3番手。直線で外に持ち出すと苦もなく抜け出し、ハッピーマンを退けて4連勝。初めての重賞タイトルを手にした。 この日、鞍上にも記録が生まれている。松山弘平はこの勝利で、兵庫のダートグレード4競走をすべて勝った史上初の騎手になった。神戸市に生まれ、小学4年で父と祖父に阪神競馬場へ連れて行かれ、翌年から競馬場の乗馬センターに通った男である。中学3年で競馬学校に落ちて1年浪人し、2009年3月1日、19歳の誕生日に小倉で初騎乗初勝利を挙げた。地元と呼んでいい砂の上で、その経歴に前例のない印がひとつ加わった。
二着の季節
ここから十か月あまり、勝ち星が止まる。 8月、門別の北海道スプリントカップ(JpnIII)は1番人気で2着。10月、東京のグリーンチャンネルカップも2着。11月、JRAの重賞に初めて挑んだ武蔵野ステークスは、東京のダート1600mで10着に沈んだ。 暮れの兵庫ゴールドトロフィー(JpnIII)は単勝2.0倍の1番人気。園田で先着していたはずのハッピーマンに、今度は半馬身だけ届かず2着に終わる。年が明けて根岸ステークスは11着。2月の名古屋・かきつばた記念は59キロを背負って3着で、先頭でゴールしたのはダノンフィーゴだった。未勝利戦で背中を見せられた相手に、二度目の先着を許したことになる。 地方では勝ち切れず、中央の重賞では二度続けて二桁着順に沈む。四歳の春までに積み上がったのは、勝利ではなく負け方の種類だった。
土佐の砂に、逃げる
3月24日、高知競馬場。稍重のダート1400mで争われた黒船賞(JpnIII)で、マテンロウコマンドは5番人気だった。前走で先着を許したダノンフィーゴが1番人気に支持されている。 この日は、控えなかった。ゲートを出ると迷いなく先頭に立ち、そのまま土佐の直線へ持ち込む。追ってきたダノンフィーゴを、コンマ1秒だけ前で振り切った。 母ダイアナヘイローが幾度も選んだ形だった。新馬戦も、阪急杯も、阪神カップも、彼女は前へ行って粘り込んでいる。息子は四歳の春になって、その形を自分の武器として使い始めた。未勝利戦で背中を見せられた相手を初めて後ろに置いたのも、この日である。
四歳の夏 ― 中京千四百、三戦三勝
東海ステークスは、2025年に姿を変えたレースである。長く一月に、ダート1800mのGIIとして争われてきたものが、中京のダート1400m、七月のGIIIになった。松山弘平は2020年、まだ1800mのGIIだった頃の東海ステークスを、京都でエアアルマスに乗って勝っている。同じ名を持つ、まるで別の競走だった。 2026年7月26日。四か月の休養を挟んだマテンロウコマンドは、14頭立ての大外14番枠から7番人気。58キロを背負い、逃げるメイショウハチローを射程に入れた位置で運んで、直線で追い出した。並びかけ、抜き、3/4馬身。1番人気ドンインザムードは伸びを欠いて3着だった。 1分22秒8。JRA重賞初制覇。そして中京のダート1400mは、これで3戦3勝になった。 母がJRAの重賞に初めて手を届かせたのも、四歳の夏だった。血の話をすれば、それだけのことである。だが十五戦を重ねてきた馬にとっては、その「それだけ」に二年ぶんの重さがある。 「地方だけでなく、中央で勝てたのはうれしく思います」[^1]。レース後の松山の言葉は、この馬がどこで勝ち、どこで勝てずにいたかを正確になぞっていた。JRA重賞は通算60勝目。ドレフォン産駒のスターアニスで桜花賞を、ロブチェンで皐月賞と東京優駿を勝った年の、真夏の一勝である。 砂の四歳は、ここから秋へ向かう。
出典:デイリースポーツ「【東海S】7番人気のマテンロウコマンドがJRA重賞初勝利 松山「中央で勝てたのはうれしい」」2026年7月26日配信、https://www.daily.co.jp/umaya/news/2026/07/26/0020635337.shtml、閲覧日:2026年7月28日。
五十九キロ半 ― 佐賀の夜、三連勝
東海ステークスから六週。舞台は九州の砂に移った。 2026年9月3日、佐賀競馬場。ダート1400mのサマーチャンピオン(JpnⅢ)で、マテンロウコマンドは単勝1.6倍の1番人気に推される。課された斤量は59.5キロ。九頭立てのなかで、ただ一頭だけが背負う重さだった。長谷川浩大調教師は、相応に背負うだろうとは思っていた、心配がなかったわけではない、それでも厩舎としてこの斤量を克服したかった、と明かしている。 二番枠からゲートを決め、リズムよく運ぶ。稍重の砂の直線で、松山弘平は追い出しを我慢するほどの手応えを残していた。1馬身半差で先頭。2着は川田将雅のインユアパレス、3着はハッピーマン。1分27秒3。黒船賞、東海ステークスに続く三連勝であり、重賞はこれで四つ目になった。 この馬の白星は、そのすべてが松山弘平との一戦である。相性がいいと水を向けられた鞍上は、これだけの斤量を背負ってこれだけ強い競馬をしたのだから能力だ、と答えた。 「またマテンロウコマンド、G1だったり、そういったところでも勝負できると思いますので、また応援よろしくお願いします」[^1]。遅い時間まで残ってくれた客に向かって、松山はそう言った。長谷川師の照準は、秋の金沢で行われるJBCに合わせられている。 摩天楼は一日では建たない。春から夏にかけて三つの階を続けて積み上げた黒鹿毛の頭上には、空がまだ広く残っている。
出典:競馬のおはなし「【サマーチャンピオン】マテンロウコマンドが59.5kgを背負って快勝…松山弘平「G1でも勝負できる」」2026年9月4日配信、閲覧日:2026年9月7日。
このサイトについて
名馬ジャーニーとは
名馬ジャーニーは、競馬の名レースと、引退した馬たちのその後を記録する、個人運営のアーカイブサイトです。数分のレースだけでなく、馬がターフを去ってからの時間まで辿れることを大切にしています。JRAなどの競馬主催者・関連団体とは関係のない、一人の競馬好きが続けている場所です。
情報について
本サイトの競走馬プロフィールやレース記録は、報道記事やWikipediaなど、一般に公開されている情報をもとに、当サイトの言葉で整理・編集しています。各馬の歩みをたどる読み物には、参考にした記事の出典を末尾に記載し、引用は必要な範囲にとどめています。
競走成績などのデータは、Wikipediaを主として一般に公開されている情報を参考に、当サイトが独自に整理・編集したものです。JRAの公式サイトやJRA-VAN、netkeibaといった競馬情報サービスのデータベースを転載・複製したものではありません。個人が公開情報をもとにまとめたものであり、内容の正確性を保証するものではありません。
文章の制作には生成AIを活用し、運営者が確認のうえ公開しています。ただし個人による運営で、一部は自動的に更新されるため、誤りや古くなった情報が含まれている場合があります。誤りにお気づきの際は、お知らせいただけると幸いです。馬券の購入その他の判断は、JRA・各主催者の公式発表にもとづき、ご自身の責任で行ってください。
画像について
本サイトに掲載している競走馬のイラストなどの画像は、AIで生成したオリジナルのものです。実在する写真を複製・加工したものではありません。競走馬の毛色や特徴を完全に再現できるものではない点は、あらかじめご了承ください。なお、映像のサムネイルは、YouTube上の各動画のサムネイル画像を表示しています。
映像について
本サイトのレース映像は、競馬主催者などの公式チャンネルが公開し、埋め込みを許可している動画だけを、YouTubeの標準的な埋め込み機能でご紹介しています。権利者に無断で転載された映像は扱いません。牧場の映像も同じ仕組みで、牧場や、牧場を訪ねた方々が自身のチャンネルで公開している動画をご紹介しています。
動画は埋め込み先でもYouTube上で再生され、再生数・広告収益はすべて各チャンネルに帰属します。あわせて各チャンネルの登録ボタンを設け、ご覧になった方が配信元のチャンネルへ辿り着けるようにしています。本サイトが動画ファイルを保存・配信することはありません。
名レースの記憶を残し、馬たちの引退後まで辿るこのサイトが、その映像を遺してくださった各チャンネルと、新しい競馬ファンとの出会いに少しでも役立てば幸いです。
広告について
本サイトは、運営を続けるための費用にあてるため、競走馬プロフィールや成績表など、当サイトが制作したコンテンツが主体のページに広告を掲載することがあります。動画の視聴が主となる場面には広告を置きません。アフィリエイトリンクなどを掲載する場合は、広告であることがわかる表示を行います。
アクセス解析について
本サイトは、閲覧状況の把握と改善のため、Googleアナリティクス(Google LLC)とMicrosoft Clarity(Microsoft Corporation)を利用しています。いずれもCookieなどを用いてアクセス情報を収集し、収集した情報は各社へ送信されますが、個人を特定する情報は含まれません。仕組みの詳細はGoogleのポリシーと規約およびMicrosoftのプライバシーステートメントをご確認ください。Cookieは、お使いのブラウザの設定で無効にすることもできます。
Microsoft Clarityでは、ページのどこがよく読まれ、どこが押されているか(ヒートマップ)と、スクロールやクリックといった画面操作の記録を収集しています。対象は本サイト上の操作にかぎられ、検索窓などに入力された文字は伏せた状態で扱う設定にしています。成績表や物語がどこまで読まれているかを確かめ、紙面と導線を直すための材料として利用します。
免責事項
掲載内容には正確を期していますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。本サイトの利用、およびリンク先の外部サイトの利用によって生じた損害について、運営者は責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。
お問い合わせ・権利者の方へ
掲載内容についてのお問い合わせ、誤りのご指摘、掲載をご希望されない場合の削除・修正のご依頼を、下記のメールアドレスで承ります。権利者やご関係者の方からのお申し出には、内容を確認のうえ、速やかに対応いたします。映像については、各チャンネル側の設定でも表示を停止いただけます。
個人で運営しているため、お返事までにお時間をいただくことがあります。あらかじめご了承ください。