名馬の記憶を、
再生する。
サイトの出馬表
このサイトの、すべての入口。- 今週の競馬WEEKLY重賞日程・観戦コラム・展開シミュレーション
- 名馬録HORSES馬柱と映像で辿る、一頭の全成績と引退後
- レースRACES重賞ごとの歴代優勝馬と、その映像
- 年表TIMELINE一年一走 — 1950年から、年ごとの紙面で
- 物語STORIES三冠馬の系譜、芦毛の怪物たち — 連載読み物
- 牧場帖BOKUJŌ-CHŌ北海道 — 引退馬たちの「いま」を訪ねる帳面
- ドリームレースDREAM時代を越えた夢の一戦を、千回走らせる
- このサイトについてABOUT方針・映像と画像の扱い・お問い合わせ
物語で辿る
テーマ別に名馬の歴史を読む・観る年表ICHINEN-ISSO — 2400m
牧場帖
一年ずつ、顔ぶれをたどる。引退した名馬たちの繋養・在籍と映像を綴る帳面。名馬録
スライダーを動かすと、その世代に生まれた馬を獲得賞金の多い順で表示します。
メジャーエンブレム
通算成績7戦5勝
獲得賞金2億4,310万円
生年月日 2013.03.26(平成25年)毛色 栗毛性 牝
全成績
主要戦績(抜粋)・新しい順| 年月日 | 着順 | レース | コース | 人気 | 騎手 | タイム | 上り3F | 映像 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | GINHKマイルカップ | 東京 芝1600 | 1人気 | C.ルメール | 1:32.8 | 上り35.1 | 映像 | |
| 4 | GI桜花賞 | 阪神 芝1600 | 1人気 | C.ルメール | 1:33.8 | 上り34.2 | 映像 | |
| 1 | GIIIデイリー杯クイーンカップ | 東京 芝1600 | 1人気 | C.ルメール | 1:32.5 | 上り34.7 | 映像 | |
| 1 | GI阪神ジュベナイルフィリーズ | 阪神 芝1600 | 1人気 | C.ルメール | 1:34.5 | 上り35.8 | 映像 | |
| 2 | GIIIアルテミスS | 東京 芝1600 | 1人気 | C.ルメール | 1:34.1 | 上り34.2 | — | |
| 1 | アスター賞 | 中山 芝1600 | 1人気 | C.ルメール | 1:36.5 | 上り34.5 | — | |
| 1 | 2歳新馬 | 東京 芝1800 | 1人気 | C.ルメール | 1:50.0 | 上り33.8 | — |
血統
金色の名は 名馬ジャーニー に掲載 — その馬のページへ| 父ダイワメジャーDaiwa Major | サンデーサイレンスSunday Silence | Halo |
| Wishing Well | ||
| スカーレットブーケ | ノーザンテーストNorthern Taste | |
| スカーレットインクScarlet Ink | ||
| 母キャッチータイトル | オペラハウスOpera House | Sadler's Wells |
| Colorspin | ||
| タイトルドTitled | Rainbow Quest | |
| Her Ladyship |
旅程 — この馬の物語
2013年生まれの栗毛の牝馬。父ダイワメジャー、母キャッチータイトル。主な勝ち鞍は阪神ジュベナイルF・NHKマイルC・デイリー杯クイーンC。
称号の一族 ― 名と血
2013年3月26日、安平のノーザンファーム。父ダイワメジャー、母キャッチータイトルの間に、栗毛の牝馬が生まれた。母の母はタイトルド。称号を意味する名が母系に二代続き、その娘に与えられた名がメジャーエンブレム――紋章、である。 母キャッチータイトルもまた、(有)サンデーレーシングの所有馬として同じ美浦・田村康仁厩舎に籍を置いた牝馬だった。20戦5勝。いちばん大きな勝ち鞍は2008年夏、新潟の日本海ステークス。重賞では中山牝馬ステークスの7着が最高で、称号の名を持ちながら称号には届かなかった。全兄はメジャープレゼンスとメジャーステップの二頭、ともにダイワメジャー産駒で、中央で三つずつ勝ち、去勢を経て地方へ移っていった。この一族には、まだGIの紋章が無かった。 ただし血の遠くには、紋章がいくつも光っている。七代母ルーカスランドまで遡れば、安田記念を連覇したソングライン、秋華賞のディアドラ、英1000ギニーなどマイルGIを五つ勝ったアトラクション。マイルで強い牝馬たちが、同じ牝系の枝に並んでいた。
モノが違う ― 二〇一五年の二連勝
2015年6月14日、東京の芝1800m。単勝2.6倍の1番人気に応え、上がり33秒8で抜け出して2着に0秒2差。デビュー戦の鞍上はクリストフ・ルメールだった。この日から引退まで、彼女の手綱が他の誰かに渡ることは一度も無い。七戦、すべてルメールが乗った。 9月12日、中山のアスター賞は単勝1.2倍。好位を追走し、直線入り口で先頭に立つと、そのまま押し切って0秒4差。デビューからの二連勝は、どちらも同じ形だった。前へ行って、抜け出して、そのまま。 もっとも、厩舎の中の評価はデビュー前から決まっていた。田村康仁はこの馬を「モノが違う」[^1]と評していたという。1998年の開業から十七年余り、重賞は勝ってきた。ただGIのタイトルだけが、この調教師には無かった。
出典:デイリースポーツ「記者が見た田村師とは アスクビクターモアの急死に涙、高かったスタッフへの要求水準」2026年6月30日配信、https://www.daily.co.jp/umaya/news/2026/06/30/0020536031.shtml、閲覧日:2026年7月26日。
クビ差 ― アルテミスステークス
10月31日、東京。重賞初挑戦のアルテミスステークスで、彼女は迷わずハナを切った。1番人気2.2倍。3コーナーも4コーナーも先頭、直線を向いても先頭のまま。 外から来たのは12番人気のデンコウアンジュだった。十二番手から上がり33秒3。並ばれ、クビだけ出られてゴール板を過ぎる。単勝8,280円の伏兵に、初めて先頭を譲った。 逃げても、差される日がある。生涯を通じて、先頭で直線を向きながら敗れたのは、この一度きりになる。
二歳女王 ― 二九一票
12月13日、阪神ジュベナイルフィリーズ。好スタートから二番手に控え、4コーナーで先頭に立つと、あとは追ってくる馬を突き放すだけだった。1分34秒5、2着の10番人気ウインファビラスに2馬身。重賞初制覇を、いきなりGIで飾ったことになる。前走で先着を許したデンコウアンジュは、2番人気に推されながら7着に沈んだ。 田村康仁にとっては、これが初めてのGIだった。GIに初めて馬を送り出したのは2001年5月のNHKマイルカップ、エアヴァルジャンで15着。それから十四年が過ぎていた。デビュー前からこの馬の調教を任されていた調教助手・高木大輔にとっても、厩舎で初めての大きなタイトルだった。 年が明けて、JRA賞最優秀2歳牝馬。投じられた291票は、291票すべてが彼女の名だった。
五馬身のあとに ― 桜花賞の躓き
2016年2月13日、東京のデイリー杯クイーンカップ。単勝1.3倍。ハナを切って1分32秒5、2着フロンテアクイーンに5馬身。三歳になっても、隙は見当たらなかった。 4月10日、阪神。桜花賞の単勝は1.5倍。ところが、ゲートで後手を踏む。ハナを切れないまま中団の七番手に置かれ、直線では上がり34秒2で伸びてきたものの、前が遠かった。勝ったのは後方から差し切ったジュエラー、ハナ差の2着にシンハライト。彼女は4着。3着とは半馬身、勝ち馬とは0秒4。 強い馬が負けたというより、自分の形で走れなかった馬が負けた。四月の阪神で失ったものを取り返す場所は、桜の外に探すしかなかった。
先頭のまま ― NHKマイルカップ
陣営が選んだ次走は、オークスではなくNHKマイルカップだった。距離を延ばすのではなく、牡馬の中へ。 5月8日、東京の芝1600m。18頭立て、単勝2.3倍の1番人気。ゲートが開くと、今度は迷いなくハナへ行った。自分でリズムを作り、直線に入っても先頭を渡さない。外から2番人気のロードクエストが上がり33秒8で追い上げたが、詰めたのは4分の3馬身まで。さらにクビ差の3着にレインボーライン。1分32秒8。 牝馬によるこのレースの制覇は、1997年のシーキングザパール、2005年のラインクラフト、2007年のピンクカメオに続く史上4頭目だった。称号の名を二代続けながらGIに届かなかった一族に、二つ目の紋章が加わった。 そして、ルメールにとっても田村康仁にとっても、NHKマイルカップは初めての勝利だった。田村がGI初挑戦で15着に終わったのが、十五年前の同じレース。同じ東京の1600mを、今度は彼の管理馬が先頭のまま駆け抜けた。
来なかった秋
秋に備えて、福島のノーザンファーム天栄へ放牧に出た。だが左後肢の筋肉に痛みが出て、復帰戦に予定していた紫苑ステークスを回避する。北海道のノーザンファーム空港牧場へ移してからは、今度は左前肢の蹄を痛めた。回復の兆しは見えず、原因もはっきりしないまま、2017年1月4日、競走能力喪失と診断されて引退が発表された。七戦五勝。三歳の五月が、最後の一戦になった。 北海道で繁殖牝馬となり、2018年から2025年まで八頭の仔を産んでいる。初仔プレミアエンブレムはやはり田村厩舎に入り、十戦して二つ勝った。 そして2026年6月29日、田村康仁が病のため亡くなった。63歳だった。二十七年以上その厩舎を支えた調教助手の高木大輔は、師から最後に「頼むぞ」[^1]と言われて号泣したと明かしている。厩舎が最後にGIへ送り出したレースもまた、NHKマイルカップだった。 2016年5月8日、東京の直線。十八頭のいちばん前を、栗毛の牝馬が坂へ向かって上っていく。あの映像の中の彼女はまだ三歳で、秋はこれから来ることになっている。
出典:サンケイスポーツ「長く田村厩舎の番頭を務めた高木助手が心境を明かす 「第2の父親と思っていました。この2日間、涙が止まらないです」」2026年7月1日配信、https://www.sanspo.com/race/article/general/20260701-UOBDH3YGYBN4HC2UQTTOA4NYGQ/、閲覧日:2026年7月26日。
このサイトについて
名馬ジャーニーとは
名馬ジャーニーは、競馬の名レースと、引退した馬たちのその後を記録する、個人運営のアーカイブサイトです。数分のレースだけでなく、馬がターフを去ってからの時間まで辿れることを大切にしています。JRAなどの競馬主催者・関連団体とは関係のない、一人の競馬好きが続けている場所です。
情報について
本サイトの競走馬プロフィールやレース記録は、報道記事やWikipediaなど、一般に公開されている情報をもとに、当サイトの言葉で整理・編集しています。各馬の歩みをたどる読み物には、参考にした記事の出典を末尾に記載し、引用は必要な範囲にとどめています。
競走成績などのデータは、Wikipediaを主として一般に公開されている情報を参考に、当サイトが独自に整理・編集したものです。JRAの公式サイトやJRA-VAN、netkeibaといった競馬情報サービスのデータベースを転載・複製したものではありません。個人が公開情報をもとにまとめたものであり、内容の正確性を保証するものではありません。
文章の制作には生成AIを活用し、運営者が確認のうえ公開しています。ただし個人による運営で、一部は自動的に更新されるため、誤りや古くなった情報が含まれている場合があります。誤りにお気づきの際は、お知らせいただけると幸いです。馬券の購入その他の判断は、JRA・各主催者の公式発表にもとづき、ご自身の責任で行ってください。
画像について
本サイトに掲載している競走馬のイラストなどの画像は、AIで生成したオリジナルのものです。実在する写真を複製・加工したものではありません。競走馬の毛色や特徴を完全に再現できるものではない点は、あらかじめご了承ください。なお、映像のサムネイルは、YouTube上の各動画のサムネイル画像を表示しています。
映像について
本サイトのレース映像は、競馬主催者などの公式チャンネルが公開し、埋め込みを許可している動画だけを、YouTubeの標準的な埋め込み機能でご紹介しています。権利者に無断で転載された映像は扱いません。牧場の映像も同じ仕組みで、牧場や、牧場を訪ねた方々が自身のチャンネルで公開している動画をご紹介しています。
動画は埋め込み先でもYouTube上で再生され、再生数・広告収益はすべて各チャンネルに帰属します。あわせて各チャンネルの登録ボタンを設け、ご覧になった方が配信元のチャンネルへ辿り着けるようにしています。本サイトが動画ファイルを保存・配信することはありません。
名レースの記憶を残し、馬たちの引退後まで辿るこのサイトが、その映像を遺してくださった各チャンネルと、新しい競馬ファンとの出会いに少しでも役立てば幸いです。
広告について
本サイトは、運営を続けるための費用にあてるため、競走馬プロフィールや成績表など、当サイトが制作したコンテンツが主体のページに広告を掲載することがあります。動画の視聴が主となる場面には広告を置きません。アフィリエイトリンクなどを掲載する場合は、広告であることがわかる表示を行います。
アクセス解析について
本サイトは、閲覧状況の把握と改善のため、Googleアナリティクスを利用しています。GoogleアナリティクスはCookieを用いてアクセス情報を収集しますが、個人を特定する情報は含まれません。仕組みの詳細はGoogleのポリシーと規約をご確認ください。Cookieは、お使いのブラウザの設定で無効にすることもできます。
免責事項
掲載内容には正確を期していますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。本サイトの利用、およびリンク先の外部サイトの利用によって生じた損害について、運営者は責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。
お問い合わせ・権利者の方へ
掲載内容についてのお問い合わせ、誤りのご指摘、掲載をご希望されない場合の削除・修正のご依頼を承ります。権利者やご関係者の方からのお申し出には、内容を確認のうえ、速やかに対応いたします。お問い合わせ先は、準備が整い次第このページに掲載いたします。映像については、各チャンネル側の設定でも表示を停止いただけます。