名馬の記憶を、
再生する。

年表ICHINEN-ISSO — 2400m

BOKUJŌ-CHŌ — HOKKAIDO

牧場帖

一年ずつ、顔ぶれをたどる。引退した名馬たちの繋養・在籍と映像を綴る帳面。
HORSES

名馬録

この世代(生まれ年)

スライダーを動かすと、その世代に生まれた馬を獲得賞金の多い順で表示します。

名馬録
◀ 名馬録へ
マジックサンズのイメージビジュアル
マジックサンズMagic Sands
Magic Sands

マジックサンズ

通算成績11戦2勝

獲得賞金1252万円

生年月日 2022.03.25(令和4年)毛色 黒鹿毛

全成績

主要戦績(抜粋)・新しい順
マジックサンズの成績一覧
年月日着順レースコース人気騎手タイム上り3F映像
5 GIII函館記念 函館 芝2000 4人気 横山和生 1:58.1 上り34.9映像
4 GIIIエプソムカップ 東京 芝1800 6人気 横山和生 1:45.5 上り33.2映像
6 GII中山記念 中山 芝1800 6人気 横山和生 1:45.6 上り34.1映像
12 GIII東京新聞杯 東京 芝1600 7人気 武豊 1:32.9 上り33.0映像
8 GIマイルチャンピオンS 京都 芝1600 9人気 武豊 1:32.1 上り32.8映像
10 GII富士S 東京 芝1600 2人気 武豊 1:32.9 上り34.0映像
2 GINHKマイルカップ 東京 芝1600 3人気 武豊 1:31.7 上り33.7映像
6 GI皐月賞 中山 芝2000 16人気 佐々木大輔 1:57.6 上り33.8映像
16 GIホープフルS 中山 芝2000 2人気 佐々木大輔 2:02.6 上り36.6映像
1 GIII札幌2歳S 札幌 芝1800 3人気 佐々木大輔 1:50.3 上り36.6映像
1 2歳新馬 函館 芝1800 1人気 佐々木大輔 1:54.0 上り35.3

血統

金色の名は 名馬ジャーニー に掲載 — その馬のページへ
マジックサンズの血統表(左から親・祖父母・曽祖父母)
キズナKizunaディープインパクトDeep ImpactサンデーサイレンスSunday Silence
ウインドインハーヘアWind in Her Hair
キャットクイルCatequilStorm Cat
Pacific Princess
コナブリュワーズキングカメハメハKing KamehamehaKingmambo
マンファスManfath
アンブロワーズフレンチデピュティFrench Deputy
フサイチミニヨン
STORY

旅程 — この馬の物語

2022年生まれの黒鹿毛の牡馬。父キズナ、母コナブリュワーズ。主な勝ち鞍は札幌2歳S。

コナの魔法 ― 名前と血

ハワイ島の西岸、カイルア・コナに「Magic Sands Beach」と呼ばれる砂浜がある。穏やかな日には白砂が輝くが、高波が来ると砂が沖へ流されて消え、嵐が過ぎると何事もなかったように戻ってくる。潮が運ぶ奇跡、砂浜ごと消える幻の浜。そのビーチの名が、2022年3月25日にノーザンファームで生まれた黒鹿毛の牡馬につけられた。 母コナブリュワーズもまたハワイ由来だ。コナで毎年3月に開かれる「Kona Brewers Festival」、地元醸造所と海と人が交わる祭りがその名の元。産駒には一貫してコナ一族の名が与えられ、この牡馬にはそのなかでも最も詩的な一枚が充てられた。父キズナディープインパクトを継ぐ名種牡馬。父方の祖父の血、母方のキングカメハメハの血。ハワイの風景と日本競馬の王道血統が、一頭の黒い馬の中で溶け合った。

函館の夏、北の重賞 ― デビューと佐々木大輔

2024年7月7日、函館。単勝1番人気に推されたマジックサンズは、佐々木大輔を背に芝1800mの新馬戦を勝ち上がる。佐々木大輔は2003年生まれ、父は名馬エルコンドルパサーを担当した調教助手・佐々木幸二。競馬一家に育ち、美浦に拠点を置く若手騎手は、このとき20歳。2022年のデビューからわずか2年で頭角を現していた。 夏の終わり、8月31日の札幌2歳ステークス。重馬場。前半4ハロン48秒8という2歳重賞としてはタフな流れを、マジックサンズは中団外目から脚をためた。3コーナーから進出し、直線で先頭に立つ。ゴール手前で「ふわっとする」気の抜けが出たが、佐々木は必死に追い続けた。アルマヴェローチェのハナ差先着、デビュー2連勝での重賞初制覇。この勝利は須貝尚介厩舎にとってJRA重賞通算50勝目でもあった。「もっと上でもやれる馬だと思っている」[^1]と佐々木は言った。

出典:日本経済新聞 2024年8月31日配信、https://www.nikkei.com/article/DGXZQOKC312810R30C24A8000000/、閲覧日:2026年6月25日。

歯車の狂い ― 中山の2つの試練

重賞馬として秋の大舞台に臨んだが、中山芝2000mという舞台が壁になった。12月28日のホープフルステークス、2番人気に推されながら最下位の16着。距離の壁か、年末の疲れか、数字はただ結果を告げるだけだった。 翌春4月20日の皐月賞も16番人気と大きく評価を落とした状態で6着。距離2000mに適性が薄いことは、この2戦で明白になった。むしろ札幌で見せたキレ味と、1800mのスピード勝負に本質がある。春のクラシックで苦労した馬が夏から秋に本来の舞台で輝く――それは珍しいことではなかった。

武豊との春 ― NHKマイルカップ、アタマ差の悔恨

鞍上が武豊に替わり、舞台を1600mに絞って臨んだ2025年のNHKマイルカップ。東京芝1600m、GⅠの頂を目指す一戦だった。 3番人気に支持されたマジックサンズは、600m通過33秒4という締まった流れを武豊の判断で後方に控えた。「少しテンションが高い馬なので、馬ごみに入れる形はやめた方が良いと思っていた」[^1]。直線、外から鋭く伸びて先頭のパンジャタワーに迫る。しかし届かなかった。アタマ差。最も小さな着差で、最も大きな舞台の頂に手が届かなかった。「狙ったレースは出来ましたし、最後もしっかりと伸びてくれました。あともう少しのところだったのですが」[^1]と武豊は唇を噛んだ。勝ったパンジャタワーは9番人気、松山弘平の手綱で差し切り。マジックサンズの末脚は本物だと証明するには十分な内容だったが、GⅠの盃は渡ってこなかった。

出典:Yahoo!ニュース 2025年5月配信、https://news.yahoo.co.jp/articles/b4e57f5ccf35dabcaf88558e7ed7bed032c32394、閲覧日:2026年6月25日。

折り合いという壁 ― 秋の迷走

NHKマイルカップの好走を経て古馬への挑戦が始まったが、秋は試練の連続だった。10月の富士ステークス、2番人気に推されながら10着の大敗。最内枠から序盤にリズムを乱し、折り合いを欠いたまま直線では武豊のゴーサインにほとんど反応できなかった。「返し馬の感じは良かったですが、レースではひっかかってしまいました」。続くマイルチャンピオンシップも8着。テンションの高さと折り合いの難しさが、この馬の課題として浮かび上がった秋だった。

新しい手綱、新しい旅 ― 横山和生と4歳の春

2026年、鞍上が横山和生に替わった。東京新聞杯12着、中山記念6着と苦しみは続いたが、5月のエプソムカップで4着に盛り返す。上がり33秒2の末脚は健在だった。6番人気という評価は、まだこの馬への疑問が残ることを示しているが、直線で伸びてくる黒い馬体を見れば、消えたとは思えない。 そして迎えた4歳の夏。6月28日の函館記念(GIII)は4番人気で5着、北海道の芝で掲示板までは押し上げた。ハワイのビーチは、嵐が過ぎれば砂が戻ってくる。魔法の砂浜がその名の由来ならば、この馬もまた、嵐のあとに本来の輝きを取り戻す日が来るはずだ。その日を、ファンはまだ待っている。

ABOUT

このサイトについて

名馬ジャーニーとは

名馬ジャーニーは、競馬の名レースと、引退した馬たちのその後を記録する、個人運営のアーカイブサイトです。数分のレースだけでなく、馬がターフを去ってからの時間まで辿れることを大切にしています。JRAなどの競馬主催者・関連団体とは関係のない、一人の競馬好きが続けている場所です。

情報について

本サイトの競走馬プロフィールやレース記録は、報道記事やWikipediaなど、一般に公開されている情報をもとに、当サイトの言葉で整理・編集しています。各馬の歩みをたどる読み物には、参考にした記事の出典を末尾に記載し、引用は必要な範囲にとどめています。

競走成績などのデータは、Wikipediaを主として一般に公開されている情報を参考に、当サイトが独自に整理・編集したものです。JRAの公式サイトやJRA-VAN、netkeibaといった競馬情報サービスのデータベースを転載・複製したものではありません。個人が公開情報をもとにまとめたものであり、内容の正確性を保証するものではありません。

文章の制作には生成AIを活用し、運営者が確認のうえ公開しています。ただし個人による運営で、一部は自動的に更新されるため、誤りや古くなった情報が含まれている場合があります。誤りにお気づきの際は、お知らせいただけると幸いです。馬券の購入その他の判断は、JRA・各主催者の公式発表にもとづき、ご自身の責任で行ってください。

画像について

本サイトに掲載している競走馬のイラストなどの画像は、AIで生成したオリジナルのものです。実在する写真を複製・加工したものではありません。競走馬の毛色や特徴を完全に再現できるものではない点は、あらかじめご了承ください。なお、映像のサムネイルは、YouTube上の各動画のサムネイル画像を表示しています。

映像について

本サイトのレース映像は、競馬主催者などの公式チャンネルが公開し、埋め込みを許可している動画だけを、YouTubeの標準的な埋め込み機能でご紹介しています。権利者に無断で転載された映像は扱いません。牧場の映像も同じ仕組みで、牧場や、牧場を訪ねた方々が自身のチャンネルで公開している動画をご紹介しています。

動画は埋め込み先でもYouTube上で再生され、再生数・広告収益はすべて各チャンネルに帰属します。あわせて各チャンネルの登録ボタンを設け、ご覧になった方が配信元のチャンネルへ辿り着けるようにしています。本サイトが動画ファイルを保存・配信することはありません。

名レースの記憶を残し、馬たちの引退後まで辿るこのサイトが、その映像を遺してくださった各チャンネルと、新しい競馬ファンとの出会いに少しでも役立てば幸いです。

広告について

本サイトは、運営を続けるための費用にあてるため、競走馬プロフィールや成績表など、当サイトが制作したコンテンツが主体のページに広告を掲載することがあります。動画の視聴が主となる場面には広告を置きません。アフィリエイトリンクなどを掲載する場合は、広告であることがわかる表示を行います。

アクセス解析について

本サイトは、閲覧状況の把握と改善のため、Googleアナリティクスを利用しています。GoogleアナリティクスはCookieを用いてアクセス情報を収集しますが、個人を特定する情報は含まれません。仕組みの詳細はGoogleのポリシーと規約をご確認ください。Cookieは、お使いのブラウザの設定で無効にすることもできます。

免責事項

掲載内容には正確を期していますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。本サイトの利用、およびリンク先の外部サイトの利用によって生じた損害について、運営者は責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。

お問い合わせ・権利者の方へ

掲載内容についてのお問い合わせ、誤りのご指摘、掲載をご希望されない場合の削除・修正のご依頼を承ります。権利者やご関係者の方からのお申し出には、内容を確認のうえ、速やかに対応いたします。お問い合わせ先は、準備が整い次第このページに掲載いたします。映像については、各チャンネル側の設定でも表示を停止いただけます。

DREAM

ドリームレース

歴代名馬のオールスターを、選んだ舞台で走らせる夢想レース