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マピュース
通算成績12戦3勝
獲得賞金9,964万円
生年月日 2022.03.26(令和4年)毛色 栗毛性 牝
全成績
主要戦績(抜粋)・新しい順| 年月日 | 着順 | レース | コース | 人気 | 騎手 | タイム | 上り3F | 映像 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 9 | GIヴィクトリアマイル | 東京 芝1600 | 14人気 | F.ゴンサルベス | 1:31.6 | 上り33.9 | 映像 | |
| 6 | GIII愛知杯 | 中京 芝1400 | 3人気 | 田辺裕信 | 1:19.9 | 上り33.7 | 映像 | |
| 5 | GIII根岸S | 東京 ダ1400 | 8人気 | 田辺裕信 | 1:23.8 | 上り35.4 | 映像 | |
| 9 | LキャピタルS | 東京 芝1600 | 5人気 | 横山武史 | 1:32.5 | 上り34.6 | — | |
| 10 | GI秋華賞 | 京都 芝2000 | 10人気 | 横山武史 | 1:59.2 | 上り35.3 | 映像 | |
| 1 | GIII中京記念 | 中京 芝1600 | 5人気 | 横山武史 | 1:32.3 | 上り33.6 | 映像 | |
| 7 | GINHKマイルカップ | 東京 芝1600 | 5人気 | 田辺裕信 | 1:32.2 | 上り34.6 | 映像 | |
| 4 | GI桜花賞 | 阪神 芝1600 | 9人気 | 田辺裕信 | 1:34.0 | 上り34.7 | 映像 | |
| 2 | GIIIデイリー杯クイーンカップ | 東京 芝1600 | 8人気 | 田辺裕信 | 1:32.6 | 上り34.8 | 映像 | |
| 1 | 赤松賞 | 東京 芝1600 | 3人気 | 田辺裕信 | 1:33.9 | 上り33.8 | — | |
| 7 | GIIIアルテミスS | 東京 芝1600 | 8人気 | 田辺裕信 | 1:34.3 | 上り33.4 | 映像 | |
| 1 | 2歳新馬 | 新潟 芝1600 | 2人気 | 田辺裕信 | 1:37.3 | 上り33.8 | — |
血統
金色の名は 名馬ジャーニー に掲載 — その馬のページへ| 父マインドユアビスケッツMind Your Biscuits | Posse | Silver Deputy |
| Raska | ||
| Jazzmane | Toccet | |
| Alljazz | ||
| 母フィルムフランセ | シンボリクリスエスSymboli Kris S | Kris S. |
| Tee Kay | ||
| フレンチノワール | フレンチデピュティFrench Deputy | |
| パープルホワイト |
旅程 — この馬の物語
2022年生まれの栗毛の牝馬。父マインドユアビスケッツ、母フィルムフランセ。主な勝ち鞍は中京記念。
かわいい子、その名が刻む血
マピュース——フランス語で「かわいい子」。 2022年3月26日、北海道千歳市の社台ファームに生まれた栗毛の牝馬。父はマインドユアビスケッツ、アメリカのスプリンター血統にして2017・2018年のドバイゴールデンシャヒーンを連覇した異能の競走馬だ。種牡馬として日本に渡り、初年度産駒からデルマソトガケを送り出した。母フィルムフランセはシンボリクリスエスを父に持ち、その母フレンチノワールにはフレンチデピュティの血が流れる。フランスを纏う母の名が、仔の馬名にも静かに映り込んだ。 セレクトセール1歳市場で吉本雄二に落札されたこの栗毛は、美浦の和田勇介厩舎に入る。スプリンターの父の血を引きながら、マイルの府中を駆けることになる——その皮肉もまた、この馬の物語の一筋になる。
出典:ja.wikipedia.org「マピュース」閲覧日:2026年6月25日。/ja.wikipedia.org「マインドユアビスケッツ」閲覧日:2026年6月25日。
新潟の夏、田辺裕信との旅立ち
2024年8月24日、新潟の芝1600m。2番人気に推されたマピュースは田辺裕信を背に、デビュー戦を勝利で飾った。タイム1分37秒3、上り33秒8。良馬場の一戦で見せたキレは、後にGIの舞台でも発揮される末脚の片鱗だった。 続いてアルテミスステークス(GⅢ)に挑んだが7着。スローペースのヨーイドン戦を中団から伸びきれず、和田師は「レースは上手だった。ただ、ヨーイドンになってしまった。新馬の時より時計は速かったし、内容は悪くなかった」と前を向いた。秋の東京、赤松賞で改めて戦線に名乗りを上げる。3番人気から逃げ粘る馬をゴール前で差し切り、1分33秒9で2勝目。2歳の暮れを、田辺裕信とのコンビで着実に積み上げた。
出典:ja.wikipedia.org「マピュース」閲覧日:2026年6月25日。
桜への道 ― クイーンカップから春のGIへ
3歳の幕開け、2025年2月のデイリー杯クイーンカップ(GⅢ)。8番人気の低評価をよそに、田辺裕信を背に2着に食い込んだ。ハイペースの流れを中団から追い上げ、上がり34秒8でゴール前を力強く伸びた。「自分から動いた分、脚色が一緒になってしまったが、賞金を加算できてよかった」[^1]と田辺は振り返る。 桜花賞(GI)は9番人気の伏兵として阪神のスタートに立つ。「相手がどんどん強くなっているはずなのに、この馬もくらいついている」——田辺は追い切りでそう驚きを口にしていた。本番は雨の阪神、内を選んで直線しぶとく伸び、4着。エンブロイダリーには届かなかったが、GIの舞台で掲示板を確保した。NHKマイルカップでは7着に終わり、春のクラシックシーズンを終える。「最後は脚いろが一緒になってしまった。以前速い時計で走っているとはいえ、それより1秒くらい速かった」[^2]と田辺は言葉を選んだ。春の連戦がこの馬を、次の季節へと鍛えていった。
出典:ラジオNIKKEI競馬実況web「マピュース 田辺裕信騎手」2025年4月13日配信、閲覧日:2026年6月25日。/サンケイスポーツ「桜花賞 4着マピュース・田辺裕信騎手」2025年4月13日配信、閲覧日:2026年6月25日。
初夏の中京、史上初の扉を開く
2025年8月17日、中京記念(GⅢ・芝1600m)。鞍上はテン乗りの横山武史に替わっていた。5番人気、12頭立て。真夏の中京を古馬と混じって走るこの3歳牝馬に、誰もが大きな期待を寄せていたわけではない。 スタートから2番手を取りにいった。「2番手を取りにいったことでエンジンのかかりが気持ち鈍く感じたけど、かかってからはいい脚を使ってくれた」[^1]と横山武史は言う。逃げ粘るシンフォーエバーを直線でとらえ、首差で差し切って1分32秒3。3歳牝馬による中京記念制覇は、レース史上初めてのことだった。 「減量したかいがありました。馬と関係者に感謝」[^2]——横山武史が中京での重賞初タイトルを喜んだ言葉は、この馬の強さへの純粋な敬意だった。桜花賞4着からNHKマイルCを経て、暑気の真っ只中に重賞の扉を開けた。
出典:中日スポーツ「中京記念 3歳牝馬初の中京記念を制したマピュース」2025年8月17日配信、閲覧日:2026年6月25日。/日本経済新聞「マピュースが重賞初勝利 競馬の中京記念」2025年8月17日配信、閲覧日:2026年6月25日。
秋の試練、そして冬の模索
重賞を手にしたマピュースの秋は、異例のローテーションで始まった。中京記念から直接、秋華賞(GI・京都2000m)へ——同レースをステップに牝馬三冠最終戦へ向かう馬は珍しく、和田師は「スタートを決めて自分の競馬ができれば」と慎重な言葉を選んだ。距離2000m、初めての二千の舞台は10着。持ち前のマイルのキレが2コーナーの長い周回で削がれた。 年が明けた2026年、根岸ステークス(GⅢ・ダート1400m)で5着、愛知杯(GⅢ・芝1400m)で6着と続く。マイラーがダートや1400mの番組を転戦する冬は、道を探す季節だった。そして5月、ヴィクトリアマイル(GI・東京1600m)に14番人気で臨み9着。GIの芝マイルという本来の舞台に立ちながら、上位の壁はまだ高い。
出典:ja.wikipedia.org「マピュース」閲覧日:2026年6月25日。
父の不在、その先へ
2026年6月9日、社台スタリオンステーションでマインドユアビスケッツが急逝した。13歳、種付けの後に容体が急変した。吉田照哉は「いい子供を出していたから本当に残念です」[^1]と惜しんだ。 中京記念を制したマピュースは、父が遺した芝マイルの可能性を体現した一頭だ。デルマソトガケがダートの世界王道を拓き、マピュースが芝のGIIIを制した——短距離血統の父の産駒が、日本の多様な路線で花を咲かせていった。 「かわいい子」と名付けられた栗毛の牝馬は、まだ4歳。父の血を受け継いで次の一戦に向かう。どの舞台で、どの騎手と、どんなレースを見せるか——それはまだ誰にも分からない。
出典:ウマニティ「マインドユアビスケッツ急死 吉田照哉氏コメント」2026年6月9日配信、閲覧日:2026年6月25日。/ja.wikipedia.org「マインドユアビスケッツ」閲覧日:2026年6月25日。
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