名馬の記憶を、
再生する。

年表ICHINEN-ISSO — 2400m

BOKUJŌ-CHŌ — HOKKAIDO

牧場帖

一年ずつ、顔ぶれをたどる。引退した名馬たちの繋養・在籍と映像を綴る帳面。
HORSES

名馬録

この世代(生まれ年)

スライダーを動かすと、その世代に生まれた馬を獲得賞金の多い順で表示します。

名馬録
◀ 名馬録へ
カピリナのイメージビジュアル
カピリナKa Pilina
Ka Pilina

カピリナ

通算成績18戦6勝

獲得賞金14,664万円

生年月日 2021.04.25(令和3年)毛色 芦毛

全成績

主要戦績(抜粋)・新しい順
カピリナの成績一覧
年月日着順レースコース人気騎手タイム上り3F映像
9 JpnⅢスパーキングレディーC 川崎 ダ1600 3人気 戸崎圭太 1:44.8 上り42.0
17 GIヴィクトリアM 東京 芝1600 17人気 横山典弘 1:32.0 上り34.4
9 GII阪神牝馬S 阪神 芝1600 6人気 横山典弘 1:32.8 上り34.0映像
1 LニューイヤーS 中山 芝1600 4人気 横山典弘 1:32.2 上り33.5
6 GIIIターコイズS 中山 芝1600 8人気 横山典弘 1:33.4 上り33.6映像
16 GIスプリンターズS 中山 芝1200 9人気 戸崎圭太 1:08.2 上り34.0映像
1 GIII函館スプリントS 函館 芝1200 2人気 戸崎圭太 1:06.6 上り33.4映像
3 GIII愛知杯 中京 芝1400 1人気 戸崎圭太 1:20.4 上り35.3映像
4 GIIIシルクロードS 京都 芝1200 2人気 戸崎圭太 1:08.6 上り34.3映像
1 南総S 中山 芝1200 1人気 鮫島克駿 1:07.1 上り33.7
1 清津峡特別 新潟 芝1200 1人気 丸山元気 1:08.8 上り34.1
3 知床特別 札幌 芝1200 2人気 田辺裕信 1:08.5 上り35.1
1 3歳以上1勝クラス 福島 芝1200 2人気 戸崎圭太 1:08.7 上り34.1
2 3歳1勝クラス 東京 ダ1400 1人気 戸崎圭太 1:24.1 上り36.4
2 3歳1勝クラス 東京 ダ1400 2人気 横山和生 1:25.2 上り37.4
1 3歳未勝利 東京 ダ1400 1人気 戸崎圭太 1:26.8 上り36.5
4 3歳未勝利 中山 ダ1800 2人気 戸崎圭太 1:56.5 上り39.8
2 2歳新馬 中山 ダ1800 4人気 戸崎圭太 1:56.8 上り38.2

血統

金色の名は 名馬ジャーニー に掲載 — その馬のページへ
カピリナの血統表(左から親・祖父母・曽祖父母)
ダンカークUnbridled's SongUnbridled
Trolley Song
Secret StatusA.P. Indy
Private Status
ライトリーチューンマンハッタンカフェManhattan Cafeサンデーサイレンス
サトルチェンジ
リーインフォーストトニービン
ティアラ
STORY

旅程 — この馬の物語

2021年生まれの芦毛の牝馬。父ダンカーク、母ライトリーチューン。主な勝ち鞍は函館スプリントS。

絆という名 ― 姉から継いだハワイの言葉

馬名は、ハワイのフラに乗せて歌われる言葉から採られた。カ・ピリナ――人と人とを結ぶ、絆。 谷岡牧場で2021年4月25日に生まれた芦毛の牝馬には、すでに一人の姉がいた。同じ母ライトリーチューンから生まれた半姉レイハリア。その名もまたハワイ語で「愛する人の思い出」を意味する、フラの曲名だった。レイハリアは父ロードカナロアの快速を受け継ぎ、2021年に葵ステークスとキーンランドカップを勝って、短距離の重賞を二つ手にしている。姉の名から連想して、妹には「絆」の名が贈られた。母の父はマンハッタンカフェ、菊花賞と天皇賞・春を勝った長距離の雄。父はアメリカ生まれのダンカーク。配合だけを眺めれば、どこへ進む馬とも決めかねる血だった。 だが名が示す通り、この馬の物語は一頭で閉じない。姉が拓いたスプリントの道を、妹がもう一度たどり直す――そういう旅になる。

ダートの底から ― 芝へ替わるまで

2023年12月2日、中山のダート1800m。新馬戦の鞍上は戸崎圭太で、4番人気のカピリナは2着に敗れてデビューを飾れなかった。年が明けて2月、東京ダート1400mの3歳未勝利を戸崎とのコンビで勝ち上がり、ようやく初勝利。ここまでは、距離も長く、走る舞台もダートだった。 転機は芝への路線変更だった。福島の芝1200mで1勝クラスを抜けると、新潟の清津峡特別、中山の南総ステークスと、芝の短距離で危なげなく勝ちを重ねていく。距離を詰め、芝に替えるたびに、この馬の二の脚は鋭さを増した。長距離血統の母を持ちながら、姉と同じスプリントにこそ適性がある――血の選り分けが、レースを追うごとに進んでいった。2024年暮れの南総ステークス勝ちでオープン入り。姉の歩いた道の入口に、妹はようやく立った。

重賞の壁 ― 二度の善戦

2025年、カピリナはいきなり重賞の常連となる。2月のシルクロードステークスは2番人気で4着。3月の愛知杯では1番人気に支持され、3着に粘った。勝ち切れはしないが、相手なりに崩れない。スプリントからマイル近くまで、距離を問わず上位で食い下がる地力が、この頃にはもう備わっていた。 それでも、タイトルには手が届かなかった。重賞で四度、五度と上位を賑わせながら、最後の一押しが足りない。姉は三連勝のまま重賞を勝ち取ったが、妹の道のりはもう少し回り道だった。届きそうで届かない位置に、カピリナは半年ほど留まっていた。

函館、コースレコードの叩き合い ― 二〇二五年六月十四日

2025年6月14日、函館スプリントステークス。2番人気のカピリナは、戸崎圭太を背に好位を取った。距離が1200mまで詰まったぶん、二の脚を生かして前へ付ける――鞍上の描いた絵の通りだった。直線、内をすくうように追い上げると、好位から伸びてきた武豊のジューンブレアと馬体を併せる。どちらが前とも言えぬまま、二頭はもつれ合ってゴール板を駆け抜けた。 写真判定は長かった。掲示されたのはカピリナの優勝、その差はハナ。勝ち時計1分6秒6は、従来の記録を0秒2縮める函館の芝1200mコースレコードだった。重賞初制覇。デビュー戦から幾度も手綱を取ってきた戸崎にとっては、所属する田島俊明厩舎の馬での初めての重賞勝ちでもあった。「勝っているかどうかわからなかったですし、写真判定も長かったので……ホッとしています」「田島厩舎の馬で勝てたことを本当にうれしく思います」[^1]。敗れた武豊も「惜しかったです。良いレースが出来ましたが、最後1頭来ました」[^2]と、紙一重の決着を認めた。 姉が葵とキーンランドで掴んだスプリント重賞を、妹はレコードの叩き合いで掴んだ。絆の名を持つ馬が、ようやく自分の一勝を手にした瞬間だった。

出典:東スポ競馬「【函館スプリントステークス結果&コメント】カピリナ重賞初V 戸崎圭太『田島厩舎の馬で勝ててうれしい』」2025年6月14日配信、https://tospo-keiba.jp/breaking_news/59552、閲覧日:2026年6月29日。/サンケイスポーツ「騎手コメント(函館スプリントステークス)」2025年6月14日配信、https://smp.sankei.co.jp/docomo/keiba/member/grade2025/6ec.html、閲覧日:2026年6月29日。

頂への挑戦と、続く旅

重賞馬となったカピリナは、より高い舞台へ向かう。2025年9月のスプリンターズステークス、暮れのターコイズステークス、年明けのニューイヤーステークスではマイルのリステッドを制し、2026年は阪神牝馬ステークス、ヴィクトリアマイルと最上級の舞台へ挑み続けた。一線級の壁は厚く、上位を脅かすまでには至っていない。距離やメンバーがそろう一線級の中で、函館で見せたあの切れ味を出し切れない日も続いた。 2026年7月、陣営は矛先をダートへ戻した。約二年ぶりの砂となった川崎のスパーキングレディーカップ(JpnⅢ)。戸崎圭太を背に三番人気に推されたが、ナイターの一六〇〇メートルでは見せ場を作れずに終わった。芝の頂も、かつて出発点だった砂も、この夏はまだ答えをくれなかった。 それでも、ダートの未勝利から芝のスプリントへ自らの居場所を探し当て、姉が拓いた道をレコードで駆け抜けた歩みは、この馬だけのものだ。通算18戦6勝、主な勝ち鞍は函館スプリントステークス。母を同じくする三姉妹――レイハリア、カピリナ、そして妹レイアロハ。ハワイの言葉で結ばれた血が、短距離の舞台で代を継いでいく。絆の名を背負った芦毛は、まだ走っている。

ABOUT

このサイトについて

名馬ジャーニーとは

名馬ジャーニーは、競馬の名レースと、引退した馬たちのその後を記録する、個人運営のアーカイブサイトです。数分のレースだけでなく、馬がターフを去ってからの時間まで辿れることを大切にしています。JRAなどの競馬主催者・関連団体とは関係のない、一人の競馬好きが続けている場所です。

情報について

本サイトの競走馬プロフィールやレース記録は、報道記事やWikipediaなど、一般に公開されている情報をもとに、当サイトの言葉で整理・編集しています。各馬の歩みをたどる読み物には、参考にした記事の出典を末尾に記載し、引用は必要な範囲にとどめています。

競走成績などのデータは、Wikipediaを主として一般に公開されている情報を参考に、当サイトが独自に整理・編集したものです。JRAの公式サイトやJRA-VAN、netkeibaといった競馬情報サービスのデータベースを転載・複製したものではありません。個人が公開情報をもとにまとめたものであり、内容の正確性を保証するものではありません。

文章の制作には生成AIを活用し、運営者が確認のうえ公開しています。ただし個人による運営で、一部は自動的に更新されるため、誤りや古くなった情報が含まれている場合があります。誤りにお気づきの際は、お知らせいただけると幸いです。馬券の購入その他の判断は、JRA・各主催者の公式発表にもとづき、ご自身の責任で行ってください。

画像について

本サイトに掲載している競走馬のイラストなどの画像は、AIで生成したオリジナルのものです。実在する写真を複製・加工したものではありません。競走馬の毛色や特徴を完全に再現できるものではない点は、あらかじめご了承ください。なお、映像のサムネイルは、YouTube上の各動画のサムネイル画像を表示しています。

映像について

本サイトのレース映像は、競馬主催者などの公式チャンネルが公開し、埋め込みを許可している動画だけを、YouTubeの標準的な埋め込み機能でご紹介しています。権利者に無断で転載された映像は扱いません。牧場の映像も同じ仕組みで、牧場や、牧場を訪ねた方々が自身のチャンネルで公開している動画をご紹介しています。

動画は埋め込み先でもYouTube上で再生され、再生数・広告収益はすべて各チャンネルに帰属します。あわせて各チャンネルの登録ボタンを設け、ご覧になった方が配信元のチャンネルへ辿り着けるようにしています。本サイトが動画ファイルを保存・配信することはありません。

名レースの記憶を残し、馬たちの引退後まで辿るこのサイトが、その映像を遺してくださった各チャンネルと、新しい競馬ファンとの出会いに少しでも役立てば幸いです。

広告について

本サイトは、運営を続けるための費用にあてるため、競走馬プロフィールや成績表など、当サイトが制作したコンテンツが主体のページに広告を掲載することがあります。動画の視聴が主となる場面には広告を置きません。アフィリエイトリンクなどを掲載する場合は、広告であることがわかる表示を行います。

アクセス解析について

本サイトは、閲覧状況の把握と改善のため、Googleアナリティクスを利用しています。GoogleアナリティクスはCookieを用いてアクセス情報を収集しますが、個人を特定する情報は含まれません。仕組みの詳細はGoogleのポリシーと規約をご確認ください。Cookieは、お使いのブラウザの設定で無効にすることもできます。

免責事項

掲載内容には正確を期していますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。本サイトの利用、およびリンク先の外部サイトの利用によって生じた損害について、運営者は責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。

お問い合わせ・権利者の方へ

掲載内容についてのお問い合わせ、誤りのご指摘、掲載をご希望されない場合の削除・修正のご依頼を承ります。権利者やご関係者の方からのお申し出には、内容を確認のうえ、速やかに対応いたします。お問い合わせ先は、準備が整い次第このページに掲載いたします。映像については、各チャンネル側の設定でも表示を停止いただけます。

DREAM

ドリームレース

歴代名馬のオールスターを、選んだ舞台で走らせる夢想レース