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イミグラントソング
通算成績9戦2勝
獲得賞金7,207万円
生年月日 2022.04.24(令和4年)毛色 鹿毛性 牡
全成績
主要戦績(抜粋)・新しい順| 年月日 | 着順 | レース | コース | 人気 | 騎手 | タイム | 上り3F | 映像 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 12 | LパラダイスS | 東京 芝1400 | 4人気 | 石川裕紀人 | 1:21.8 | 上り34.3 | — | |
| 5 | GIIIダービー卿チャレンジトロフィー | 中山 芝1600 | 8人気 | 石川裕紀人 | 1:33.7 | 上り34.8 | 映像 | |
| 11 | GIII関屋記念 | 新潟 芝1600 | 5人気 | 石川裕紀人 | 1:31.9 | 上り33.1 | 映像 | |
| 11 | GINHKマイルカップ | 東京 芝1600 | 2人気 | C.ルメール | 1:32.4 | 上り35.5 | 映像 | |
| 1 | GIIニュージーランドトロフィー | 中山 芝1600 | 2人気 | 石川裕紀人 | 1:32.4 | 上り33.1 | 映像 | |
| 3 | 3歳1勝クラス | 東京 芝1600 | 1人気 | 石川裕紀人 | 1:35.2 | 上り33.5 | — | |
| 2 | ひいらぎ賞 | 中山 芝1600 | 2人気 | T.マーカンド | 1:32.5 | 上り34.6 | — | |
| 1 | 2歳未勝利 | 東京 芝1600 | 3人気 | 岩田康誠 | 1:35.1 | 上り33.6 | — | |
| 4 | 2歳新馬 | 中山 芝1600 | 5人気 | 戸崎圭太 | 1:36.0 | 上り34.4 | — |
血統
金色の名は 名馬ジャーニー に掲載 — その馬のページへ| 父マクフィMakfi | Dubawi | Dubai Millennium |
| Zomaradah | ||
| Dhelaal | Green Desert | |
| Irish Valley | ||
| 母エルノルテ | ディープインパクトDeep Impact | サンデーサイレンスSunday Silence |
| ウインドインハーヘアWind in Her Hair | ||
| シーズオールエルティッシュShes All Eltish | Eltish | |
| Shesabullwinkle |
旅程 — この馬の物語
2022年生まれの鹿毛の牡馬。父マクフィ、母エルノルテ。主な勝ち鞍はニュージーランドT。
氷雪の大地からやってきた歌
2022年4月24日、安平町のノーザンファームに一頭の鹿毛の牡馬が生まれた。父はマクフィ——英仏の2000ギニーを制した欧州マイル王で、日本でもAllAtOnceらを送り出したDubawi直系の種牡馬。母はエルノルテ、その父はディープインパクト。欧州のスピードと日本の底力を繋ぐ配合だった。 その馬に与えられた名前は、イミグラントソング。「移民の歌」と訳されるこの名は、1970年にLed Zeppelinが世に放ったロックの古典に由来する。氷と雪の大地から舟を漕ぎ出すヴァイキングの叫び、北欧神話の神トールの鉄槌が轟く歌——馬主の吉田勝己が選んだ名は、静かな競走馬の世界に異質な熱を持ち込む一本の旗竿のようだった。
中山の外回り、最初の手応え
2024年9月、中山の新馬戦でターフに立った。鞍上は戸崎圭太。5番人気で4着——勝ちきれなかったが、外回りのコーナーでリズムよく加速する動きに、コースとの親和性が滲んでいた。 続く2歳未勝利戦(東京・10月)で岩田康誠とコンビを組み、3番人気を押し切って1勝目。芝1600mを上がり33.6秒で走り切り、マイルの仕事師としての片鱗を見せる。ひいらぎ賞(中山・12月)では2着に惜敗したが、石川裕紀人が手綱を取り始める。この継続が、のちに実を結ぶ。
コーナーの歌——ニュージーランドトロフィー
2025年4月12日、中山競馬場。第43回ニュージーランドトロフィー(GII、芝1600m)。 前半は前傾ラップで、先行馬には厳しい展開となった。ベイビーキッスが先手を主張し、1番人気アドマイヤズーム——朝日杯フューチュリティS優勝の2歳マイル王——が中団で虎視眈々と前を窺う。イミグラントソングは後方4、5番手でじっと脚を溜めた。 4コーナーから直線にかけて大外へ持ち出す。アドマイヤズームが早め先頭に立ち、押し切りを狙った直線の最後、外から差してきたイミグラントソングがクビ差で前を捕らえた。上がり33.1秒。石川裕紀人は勝利後にこう語った。「中山のコース形態がすごく合う馬だと思います。コーナーでスピードに乗せたらなかなか減速せず、いい走りをしてくれます。コーナーが上手な馬です」[^1]。重賞初制覇。移民の歌が、中山の直線で初めて高らかに鳴り響いた。
出典:東京スポーツ 2025年4月12日配信、閲覧日:2026年6月25日。
GIの壁と、次の旅へ
続くNHKマイルカップ(GI、東京・5月)では鞍上にクリストフ・ルメールを迎えた。「GI馬に勝ちましたから、GIレベルでもチャンスがある。直線が長いし、東京は合いそう」[^1]——ルメールは追い切りで手応えを語ったが、レースは600m通過33.4秒、1000m通過56.4秒という極限のハイペース。脚を溜めたまま直線に入ったが、イミグラントソングは11着。GIの流れは、まだ先を行っていた。 関屋記念(GIII、新潟・7月)も11着。ここで8か月の休養に入る。 2026年春、ダービー卿チャレンジトロフィー(GIII、中山・4月)で石川裕紀人と再び組んで復帰した。長期休養明けの一戦、馬は掛かり気味に走り5着。「前半ずっと掛かっていた。その分、最後は甘くなった——裏を返せば、それだけ状態が良かった」[^2]と石川は言った。馬の気力は、衰えていなかった。
出典:中日スポーツ 2025年5月7日配信、閲覧日:2026年6月25日。/競馬ラボ 2026年4月4日配信、閲覧日:2026年6月25日。
旅の途中——4歳の夏へ
パラダイスS(L、東京・6月)は12着に終わった。2026年、イミグラントソングはまだ4歳。氷雪の大地から飛び出したヴァイキングは、海図を広げながら次の岬を探している。 コーナーで加速し、中山の外回りを最も愛するこの馬が、再びニュージーランドトロフィーのような瞬間を作る日まで——旅は続く。
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