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スライダーを動かすと、その世代に生まれた馬を獲得賞金の多い順で表示します。
ヒガシウィルウィン
通算成績44戦15勝
獲得賞金2億2,933万円
生年月日 2014.03.30(平成26年)毛色 栗毛性 牡
全成績
主要戦績(抜粋)・新しい順| 年月日 | 着順 | レース | コース | 人気 | 騎手 | タイム | 上り3F | 映像 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | トウケイニセイ記念 | 水沢 ダ1600 | 1人気 | 山本聡哉 | 1:39.2 | 上り36.9 | — | |
| 1 | 青藍賞 | 盛岡 ダ1600 | 1人気 | 山本聡哉 | 1:40.4 | 上り38.9 | — | |
| 2 | 一條記念みちのく大賞 | 水沢 ダ2000 | 3人気 | 坂口裕一 | 2:12.2 | 上り38.4 | — | |
| 1 | シアンモア記念 | 水沢 ダ1600 | 2人気 | 山本聡哉 | 1:42.0 | 上り38.0 | — | |
| 5 | 赤松杯 | 水沢 ダ1600 | 1人気 | 山本聡哉 | 1:43.7 | 上り39.5 | — | |
| 2 | 桐花賞 | 水沢 ダ2000 | 1人気 | 山本聡哉 | 2:13.9 | 上り41.2 | — | |
| 1 | 絆C | 盛岡 ダ1600 | 1人気 | 山本聡哉 | 1:37.7 | 上り35.6 | — | |
| 8 | JpnⅠマイルチャンピオンシップ | 盛岡 ダ1600 | 10人気 | 山本聡哉 | 1:34.6 | 上り35.8 | — | |
| 1 | 青藍賞 | 盛岡 ダ1600 | 1人気 | 山本聡哉 | 1:38.6 | 上り37.9 | — | |
| 1 | OPすずらん賞 | 盛岡 ダ1600 | 1人気 | 山本聡哉 | 1:36.9 | 上り37.3 | — | |
| 除 | ブリリアントカップ | 大井 ダ1800 | 石崎駿 | — | — | |||
| 11 | フジノウェーブ記念 | 大井 ダ1400 | 5人気 | 吉原寛人 | 1:26.9 | 上り38.4 | — | |
| 4 | 大師OP | 川崎 ダ1600 | 2人気 | 森泰斗 | 1:41.1 | 上り38.7 | — | |
| 3 | 総の国OP | 船橋 ダ1600 | 3人気 | 森泰斗 | 1:41.2 | 上り38.8 | — | |
| 6 | 道営記念 | 門別 ダ2000 | 1人気 | 桑村真明 | 2:08.0 | 上り40.1 | — | |
| 2 | 瑞穂賞 | 門別 ダ1800 | 3人気 | 桑村真明 | 1:52.8 | 上り36.8 | — | |
| 3 | 旭岳賞 | 門別 ダ2000 | 3人気 | 桑村真明 | 2:07.6 | 上り40.0 | — | |
| 2 | 競馬ほのぼの観戦ツア | 門別 ダ1800 | 1人気 | 桑村真明 | 1:55.3 | 上り39.9 | — | |
| 1 | NOSAIみなみ特別 | 門別 ダ1800 | 1人気 | 桑村真明 | 1:54.1 | 上り38.9 | — | |
| 6 | 大井記念 | 大井 ダ2000 | 5人気 | 本田正重 | 2:07.4 | 上り39.7 | — | |
| 4 | ブリリアントカップ | 大井 ダ1800 | 2人気 | 森泰斗 | 1:54.7 | 上り38.1 | — | |
| 2 | 柏の葉オープンかしわ | 船橋 ダ1600 | 2人気 | 森泰斗 | 1:41.1 | 上り38.9 | — | |
| 2 | 勝島王冠 | 大井 ダ1800 | 1人気 | 森泰斗 | 1:54.3 | 上り38.8 | — | |
| 2 | マイルグランプリ | 大井 ダ1600 | 2人気 | 森泰斗 | 1:40.4 | 上り39.0 | — | |
| 5 | JpnⅡ日本テレビ盃 | 船橋 ダ1800 | 5人気 | 森泰斗 | 1:53.6 | 上り37.3 | — | |
| 1 | サンタアニタトロフィー | 大井 ダ1600 | 1人気 | 森泰斗 | 1:40.9 | 上り38.0 | — | |
| 5 | JpnⅠ帝王賞 | 大井 ダ2000 | 9人気 | 森泰斗 | 2:05.2 | 上り38.5 | — | |
| 3 | 大井記念 | 大井 ダ2000 | 2人気 | 森泰斗 | 2:07.1 | 上り39.6 | — | |
| 7 | JpnⅠかしわ記念 | 船橋 ダ1600 | 7人気 | 森泰斗 | 1:40.6 | 上り38.5 | — | |
| 8 | GI東京大賞典 | 大井 ダ2000 | 7人気 | 森泰斗 | 2:06.0 | 上り37.9 | — | |
| 2 | JpnⅡ浦和記念 | 浦和 ダ2000 | 2人気 | 森泰斗 | 2:09.3 | 上り39.5 | — | |
| 1 | JpnⅠジャパンダートダービー | 大井 ダ2000 | 5人気 | 本田正重 | 2:05.8 | 上り38.2 | — | |
| 1 | 東京ダービー | 大井 ダ2000 | 2人気 | 森泰斗 | 2:06.9 | 上り38.0 | — | |
| 2 | 羽田盃 | 大井 ダ1800 | 2人気 | 森泰斗 | 1:54.5 | 上り38.1 | — | |
| 1 | 京浜盃 | 大井 ダ1700 | 3人気 | 森泰斗 | 1:48.5 | 上り38.2 | — | |
| 1 | ニューイヤーC | 浦和 ダ1600 | 1人気 | 森泰斗 | 1:42.3 | 上り38.0 | — | |
| 4 | JpnⅠ全日本2歳優駿 | 川崎 ダ1600 | 8人気 | 宮崎光行 | 1:44.6 | 上り41.6 | — | |
| 2 | JpnⅢ北海道2歳優駿 | 門別 ダ1800 | 4人気 | 宮崎光行 | 1:57.0 | 上り41.2 | — | |
| 1 | サンライズカップ | 門別 ダ1700 | 1人気 | 宮崎光行 | 1:49.1 | 上り38.6 | — | |
| 1 | JRA認定ウィナーズ | 門別 ダ1700 | 1人気 | 宮崎光行 | 1:49.1 | 上り39.0 | — | |
| 2 | ブリーダーズゴールドカップ | 門別 ダ1600 | 3人気 | 松井伸也 | 1:43.8 | 上り39.9 | — | |
| 2 | 栄冠賞 | 門別 ダ1200 | 3人気 | 松井伸也 | 1:15.0 | 上り39.3 | — | |
| 1 | JRA認定アタックチャレンジ | 門別 ダ1200 | 1人気 | 阿部龍 | 1:13.3 | 上り37.4 | — | |
| 2 | JRA認定アタックチャレンジ | 門別 ダ1200 | 2人気 | 阿部龍 | 1:14.9 | 上り38.4 | — | |
| 2 | JRA認定フレッシュ | 門別 ダ1000 | 1人気 | 阿部龍 | 1:01.0 | 上り36.6 | — |
血統
金色の名は 名馬ジャーニー に掲載 — その馬のページへ| 父サウスヴィグラスSouth Vigorous | エンドスウィープEnd Sweep | フォーティナイナーForty Niner |
| Broom Dance | ||
| ダーケストスターDarkest Star | Star de Naskra | |
| Minnie Riperton | ||
| 母プリモタイム | ブライアンズタイムBrian's Time | Roberto |
| Kelley's Day | ||
| キハク | アサティスAssatis | |
| ウイニングベット |
引退後・牧場での映像
ゴール板の先の時間旅程 — この馬の物語
2014年生まれの栗毛の牡馬。父サウスヴィグラス、母プリモタイム。
四四二万八〇〇〇円 ― 静内の栗毛
2014年3月30日、北海道新ひだか町のグランド牧場に、栗毛の牡馬が生まれた。父サウスヴィグラスは、2003年のJBCスプリントを引退レースに勝ったダート短距離の快速馬で、のちに地方競馬のリーディングサイアーに八度立つ種牡馬になる。母プリモタイムは中央に籍を置いて13戦し、勝ったのは名古屋へ遠征した一度きりだった。翌2015年の北海道サマーセール、442万8000円。買い受けたのは(株)MMCである。 血をさかのぼると、思いがけない遠さに行き着く。9代母パシフイツク――競走馬名クヰンフロラーは、1926年の帝室御賞典を勝っている。近いところでは、母の半妹にあたるタイニーダンサーが2016年の関東オークスを制した。1歳上の叔母で、父は同じサウスヴィグラス。父も叔母も、走ったのは砂の上だった。 デビューは2016年5月12日、門別のフレッシュチャレンジ。鞍上は阿部龍、1番人気に推されて2着。勝ち上がりは三戦目のアタックチャレンジまで持ち越された。
門別の夏 ― エピカリスの二秒四
2歳の夏は、勝ったり負けたりで進んだ。栄冠賞2着、ブリーダーズゴールドジュニアカップ2着。8月25日のウィナーズチャレンジで二勝目を挙げると、10月6日のサンライズカップを1番人気で制し、初めて重賞のタイトルを手にする。鞍上は宮崎光行だった。 壁は、同じ門別にいた。11月1日の北海道2歳優駿。勝ったエピカリスは、2着のヒガシウィルウィンを2秒4も置き去りにした。翌春にはドバイでUAEダービー2着まで駆け上がる相手である。12月、川崎の全日本2歳優駿は8番人気の4着。2歳ダートの日本一を決める一戦で、掲示板には残った。 この一戦を最後に、船橋の佐藤賢二厩舎へ移る。移籍の、最初の一度だった。
二度、競馬場を失った男
手綱を引き継いだのは森泰斗だった。 1998年、栃木の足利でデビュー。2003年に足利競馬場が廃止されて宇都宮へ移り、2005年には宇都宮も廃止された。北関東で積んだ3451戦265勝を携えて、行き場を失った騎手は船橋へ移る。そこから南関東の頂へ登り、2014年には南関東のリーディングジョッキーになる。この馬と組んだ2017年の3月には、地方通算2000勝に達していた。 1月18日、浦和のニューイヤーカップ。後方から進出してブラウンレガートをアタマ差で捉え、南関東の重賞を初めて勝つ。3月の京浜盃も差し切って連勝。5月10日の羽田盃は、逃げるキャプテンキングを捉えきれず2着だった。半馬身、届かなかった。
六馬身 ― 二〇一七年六月七日
東京ダービー。大井の2000メートル、馬場は重。15頭立ての13番枠から押して好位の5番手につけた。羽田盃で先着を許したキャプテンキングは、その後ろにいる。あの馬より前に置く、という指示どおりだった。四角で並びかけ、相手の動きを確かめてから追い出すと、あとは早かった。半馬身に泣いた相手を、6馬身ちぎった。 2番人気での戴冠である。森は前年、1番人気のタービランスで3着に敗れていた。悔しさを知る男の目が、この日は濡れていた。「ジョッキー人生最良の日です」[^1]。36度目の東京ダービー挑戦だった的場文男のブラウンレガートは3着。佐藤賢二にとっては、2001年のトーシンブリザードに次ぐ東京ダービー2勝目だった。 勝った鞍上は左手を上げてウイニングランに出た。指揮官は中央勢が相手でも走ると見て、翌月のジャパンダートダービー参戦を示唆した。
出典:スポーツニッポン「【大井・東京ダービー】ヒガシウィルウィンV、森は涙の初制覇」2017年6月8日配信、https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2017/06/08/kiji/20170607s00004049338000c.html、閲覧日:2026年7月26日。
クビ差、七年ぶり ― ジャパンダートダービー
7月12日、同じ大井の2000メートルに、JRAの精鋭が乗り込んできた。鞍上は本田正重に替わり、単勝は5番人気まで下がっていた。 先団の後ろで脚をため、直線で一度は先頭に立ったサンライズソアを、ゴール前で捉える。クビ差。中央勢を撃ち破ったこの勝利は、地方所属馬としては2010年のマグニフィカ以来、7年ぶりのジャパンダートダービー制覇だった。本田にとっては初めてのJpnIでもある。船橋のその厩舎は、16年前にもトーシンブリザードでこの二つを勝っている。短距離の砂で鳴らした父の仔が、2000メートルの大一番を続けて手にしていた。 秋の浦和記念は、向正面から勝ち馬に一気に出られ、さらに二頭にかわされて沈むかと見えたところから、その二頭を差し返して2着。12月29日の東京大賞典はコパノリッキーの8着に終わった。年が明けて、NARグランプリの年度代表馬と3歳最優秀牡馬に選ばれる。3歳の一年で、この馬は地方競馬の頂に立っていた。
勝てない年、そして戻る
4歳の2018年は、かしわ記念7着で始まった。大井記念3着、帝王賞はゴールドドリームの5着。掲示板を外さないのに、勝ち切れない。この年ただ一つの白星は、8月1日のサンタアニタトロフィー――59キロのトップハンデを背負っての1着だった。秋はマイルグランプリ2着、勝島王冠2着と、また半歩が足りない。 5歳の夏、門別へ帰った。デビューの厩舎、角川秀樹のところである。転入初戦のNOSAIみなみ特別を桑村真明で勝ったのは、11か月ぶりの勝利だった。旭岳賞3着、瑞穂賞2着、道営記念は1番人気で6着。門別のシーズンが終わると、また船橋へ。今度は米谷康秀厩舎に籍を置いた。 2020年1月2日、川崎の大師オープンで4着。これが、森泰斗がこの馬に跨った最後の一日になった。2月のフジノウェーブ記念は11着、4月のブリリアントカップは発走前に除外。6歳の春、居場所が、また尽きかけていた。
水沢の四年 ― 菅原勲と山本聡哉
次に彼を迎えたのは、岩手だった。水沢の菅原勲厩舎。かつて騎手として、地元の英雄メイセイオペラで1999年のフェブラリーステークスを勝った男である。地方所属馬がJRAのGIを制した例は、いまもこの一度きりしかない。2012年に鞍を降り、調教師になっていた。 移籍初戦は8月1日、盛岡のすずらん賞。鞍上は山本聡哉。およそ1年ぶりの勝利だった。9月の青藍賞、11月の絆カップと重賞を重ね、10月のマイルチャンピオンシップ南部杯では10番人気で8着。大晦日の桐花賞はエンパイアペガサスの2着だった。 7歳の2021年も走った。赤松杯こそ1番人気を裏切って5着だったが、5月のシアンモア記念を勝ち、一條記念みちのく大賞典はエンパイアペガサスにハナ差の2着。9月には青藍賞を連覇し、12月6日、水沢のトウケイニセイ記念を1番人気で制した。43戦39勝、岩手の魔王と呼ばれた名馬の名を冠したレースである。その魔王の主戦を務めていたのが、いま厩舎で待つ菅原その人だった。結果として、これが最後の一勝になる。 暮れの桐花賞は雪で中止になった。翌2022年、大井の大宮和也厩舎へ移ったが南関東での出走はなく、水沢へ戻って、そのまま10月9日付で登録を抹消。11日に引退が発表された。44戦15勝。在籍した厩舎は七つ、調教師は五人。門別、川崎、浦和、大井、船橋、盛岡、水沢――走った砂の数だけ、荷物をまとめ直した馬だった。
新冠の丘で ― 父になる
2023年、浦河のイーストスタッドで種牡馬になった。展示会に引き出される列のなかに、ジャパンダートダービー馬としてその名が並ぶ。そして2025年7月31日、彼はそこを出て、新冠の白馬牧場へ移った。また一度、住所が変わったことになる。 2026年、初年度産駒が走り出した。6月24日、門別の2歳未勝利。勝ったのはピタゴラという牡馬で、管理するのは角川秀樹、手綱を取ったのは桑村真明だった。十年前にこの馬をデビューさせた厩舎と、門別でその背に跨っていた騎手が、仔に最初の勝ち星をつけたことになる。 森泰斗は2024年11月に鞍を置き、いまは船橋で調教師をしている。移り続けた馬と、移らざるを得なかった男は、それぞれの場所に落ち着いた。新冠の丘に立つ栗毛の名は、いまも Higashi Will Win ――勝つ、と書かれたままである。
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