名馬の記憶を、
再生する。

年表ICHINEN-ISSO — 2400m

BOKUJŌ-CHŌ — HOKKAIDO

牧場帖

一年ずつ、顔ぶれをたどる。引退した名馬たちの繋養・在籍と映像を綴る帳面。
HORSES

名馬録

この世代(生まれ年)

スライダーを動かすと、その世代に生まれた馬を獲得賞金の多い順で表示します。

名馬録
◀ 名馬録へ
グレナディアガーズのイメージビジュアル
グレナディアガーズGrenadier Guards
Grenadier Guards

グレナディアガーズ

通算成績16戦3勝

獲得賞金27,139万円

生年月日 2018.02.04(平成30年)毛色 鹿毛

全成績

主要戦績(抜粋)・新しい順
グレナディアガーズの成績一覧
年月日着順レースコース人気騎手タイム上り3F映像
2 GII阪神カップ 阪神 芝1400 3人気 R.ムーア 1:19.4 上り33.8映像
6 GIIMBS賞スワンS 京都 芝1400 2人気 岩田望来 1:20.3 上り33.6映像
5 GI高松宮記念 中京 芝1200 10人気 岩田望来 1:12.0 上り34.9映像
7 GIII阪急杯 阪神 芝1400 1人気 岩田望来 1:20.1 上り34.3映像
2 GII阪神カップ 阪神 芝1400 2人気 C.デムーロ 1:20.2 上り35.0映像
19 GIプラチナジュビリーS アスコット 芝1200 19人気 C.デムーロ
12 GI高松宮記念 中京 芝1200 3人気 福永祐一 1:08.8 上り34.3映像
1 GII阪神カップ 阪神 芝1400 3人気 C.デムーロ 1:20.3 上り34.0映像
13 GIマイルチャンピオンS 阪神 芝1600 4人気 池添謙一 1:33.8 上り34.4映像
3 GIII京成杯オータムH 中山 芝1600 1人気 川田将雅 1:32.1 上り34.0映像
3 GINHKマイルカップ 東京 芝1600 1人気 川田将雅 1:32.1 上り35.1映像
2 GIII中スポ賞ファルコンS 中京 芝1400 1人気 川田将雅 1:20.1 上り34.9映像
1 GI朝日杯フューチュリティステークス 阪神 芝1600 7人気 川田将雅 1:32.3 上り34.5映像
1 2歳未勝利 阪神 芝1400 1人気 川田将雅 1:20.4 上り34.3
4 2歳未勝利 中京 芝1600 2人気 川田将雅 1:34.3 上り37.0
2 2歳新馬 新潟 芝1400 1人気 川田将雅 1:22.4 上り34.5

血統

金色の名は 名馬ジャーニー に掲載 — その馬のページへ
グレナディアガーズの血統表(左から親・祖父母・曽祖父母)
FrankelGalileoSadler's Wells
Urban Sea
KindデインヒルDanehill
Rainbow Lake
ウェイヴェルアベニューWavell AvenueHarlingtonUnbridled
Serena's Song
Lucas StreetSilver Deputy
Ruby Park
STORY

旅程 — この馬の物語

2018年生まれの鹿毛の牡馬。父Frankel、母ウェイヴェルアベニュー。主な勝ち鞍は朝日フューチュリティ・阪神C。

近衛兵の名 ― 母は海を渡ってきた

名は、王宮を守る兵士のものだった。グレナディアガーズ――イギリス陸軍の擲弾兵近衛連隊。熊毛の帽子をかぶり、バッキンガム宮殿の門前で微動だにせず立つ、あの近衛兵である。父は無敗の怪物フランケル。十四戦十四勝、ただの一度も先頭を譲らなかった英国の名馬が、ガリレオの血を通して日本へ仔を送った。英国の名を負い、英国の血を引く一頭。血統表の段階から、この馬にはひとつの物語が織り込まれていた。 母ウェイヴェルアベニューは、旅する牝馬だった。カナダに生まれ、アメリカで走り、2015年のBCフィリー&メアスプリントを制する。翌年の同レースでも2着。米国の短距離女王は、引退後にイギリスへ渡ってフランケルの仔を宿し、その腹のままノーザンファームへ迎えられた。2018年2月、北海道安平町で生まれた鹿毛は、大西洋を二度越えてきた母の産駒だった。 デビューから背に乗り続けたのは川田将雅。難しい気性の持ち主を、彼はデビュー前から高く買っていた。近衛兵の名を持つ馬と、その気難しさを知る男。旅は、新潟の芝から始まる。

七番人気のレコード ― 朝日杯

2020年7月26日、新潟の新馬戦は2着。9月の未勝利戦も4着に敗れ、素質馬は足踏みした。三戦目、阪神の芝1400をようやく勝ち上がると、陣営は迷わず年末のGIへ駒を進める。朝日杯フューチュリティステークス、阪神芝1600。二勝馬の身で、単勝は7番人気だった。 川田は、この難しい馬の気分を損ねないことだけを考えていた。好位で折り合わせ、直線でそっと追い出す。抜け出したグレナディアガーズに、中団から追ってきたステラヴェローチェが迫るが、届かない。四分の三馬身差。勝ち時計1分32秒3は、阪神芝1600の2歳コースレコードだった。7番人気の低評価を、時計で黙らせる勝ち方である。 「性格が難しい馬なので気分を害さないように、気持ちよく走れる競馬をイメージしていた」[^1]。川田はそう振り返った。無敗の父を持つ仔は、キャリア四戦目にして早くも頂に立った。ただ――旅の頂が、こんなにも早く訪れてしまったことを、このときはまだ誰も知らない。

出典:スポニチアネックス「【朝日杯FS】グレナディアガーズがレコード勝ち 川田『ポテンシャルの高さは間違いない』」2020年12月20日配信、閲覧日:2026年7月21日。

届かない盾 ― 三歳春

明けて3歳。二歳王者としてクラシック戦線に乗るはずが、距離への懸念が影を落とす。始動戦のファルコンステークスは、ルークズネストにアタマ差の2着。あと一完歩が届かない春が始まった。 本番はNHKマイルカップ。1番人気に推され、川田は勝ちにいった。直線、先頭に立つ。あと少しで戴冠――というその刹那、外からシュネルマイスターが、内からソングラインが伸びてきて、二頭に交わされる。3着。先頭に立ちながら差された、という事実が、この馬の立ち位置を残酷に示していた。頂点は踏んだ。だが、もう一度その場所に戻ることは、容易ではなかった。 デビューからNHKマイルまで、六戦すべての手綱を握ってきたのは川田だった。その二人三脚にも、まもなく区切りが訪れる。

一年ぶりの白星 ― 千四百への帰着

秋、京成杯オータムハンデキャップは川田を背に1番人気3着。結果として、これが川田との最後の一戦になった。続くマイルチャンピオンシップは池添謙一に乗り替わり、馬群に沈んで13着。二歳王者の名が、少しずつ遠ざかっていく。 転機は暮れの阪神カップだった。クリスチャン・デムーロと新たに組み、芝1400へ。好位から直線で大外に持ち出すと、先行勢をまとめて差し切って一馬身半差の完勝。朝日杯フューチュリティステークス以来、実に一年ぶりの白星だった。1600でも1200でもない、1400という距離に、この馬の本当の適性はあった。母は米国の短距離女王。血が指し示していた場所へ、ようやく帰り着いたのだ。

本国への遠征 ― アスコットの十九着

四歳、2022年。高松宮記念に活路を求めるも、大外枠を引かされ、内が有利な馬場を外々に回らされて12着。1200mはやはり忙しかった。 そして陣営は、大きな賭けに出る。イギリス・アスコット競馬場、プラチナジュビリーステークス。父フランケルの生まれた国、名の由来となった近衛連隊の本国への遠征だった。英国の名を負う馬が、海を渡って本国のターフに立つ――絵に描いたような物語のはずだった。だが現実は非情で、二十四頭立ての19着。見せ場のないまま、近衛兵は本国の芝に沈んだ。 名前に約束された物語は、いつも約束どおりには進まない。グレナディアガーズは日本へ戻り、得意の1400へ帰っていく。

ハナ差の果てに ― 血は妹へ

暮れの阪神カップ、連覇を狙う一戦は、ダイアトニックとの壮絶な叩き合いの末にハナ差の2着。得意の舞台で、あと一伸びが届かない。 2023年、五歳。1番人気で臨んだ阪急杯は7着、高松宮記念は5着。そして高松宮記念のあと、右前脚に熱感が出た。レントゲンは右第三手根骨の骨折を映し出す。半年以上の休養。秋にスワンステークスで復帰したが6着。陣営は引退を決めた。 ラストランは、三たびの阪神カップ。かつて二度、勝ち負けを演じた思い出の1400である。ライアン・ムーアを背に好位から伸びて、またしても2着。勝ち切れはしなかったが、最後まで一線級で走り抜いた五歳の暮れだった。16戦3勝。二歳で摑んだ朝日杯の栄光を、その後は超えられなかった。それでも、GIタイトルを持つ短距離馬として、この馬は最後まで一級の舞台で走り続けた。 北海道安平町、社台スタリオンステーション。近衛兵は種牡馬となり、次の世代へ血を渡す番になった。そして母ウェイヴェルアベニューの血は、妹にも流れている。半妹クイーンズウォーク――キズナを父に持つその牝馬は、2024年にクイーンカップとローズステークス、2025年に金鯱賞を制し、重賞を三つ積み上げた。海を二度越えてきた母の血は、兄妹の背に確かに息づいている。旅する牝馬がもたらしたものは、まだ広がり続けている。

ABOUT

このサイトについて

名馬ジャーニーとは

名馬ジャーニーは、競馬の名レースと、引退した馬たちのその後を記録する、個人運営のアーカイブサイトです。数分のレースだけでなく、馬がターフを去ってからの時間まで辿れることを大切にしています。JRAなどの競馬主催者・関連団体とは関係のない、一人の競馬好きが続けている場所です。

情報について

本サイトの競走馬プロフィールやレース記録は、報道記事やWikipediaなど、一般に公開されている情報をもとに、当サイトの言葉で整理・編集しています。各馬の歩みをたどる読み物には、参考にした記事の出典を末尾に記載し、引用は必要な範囲にとどめています。

競走成績などのデータは、Wikipediaを主として一般に公開されている情報を参考に、当サイトが独自に整理・編集したものです。JRAの公式サイトやJRA-VAN、netkeibaといった競馬情報サービスのデータベースを転載・複製したものではありません。個人が公開情報をもとにまとめたものであり、内容の正確性を保証するものではありません。

文章の制作には生成AIを活用し、運営者が確認のうえ公開しています。ただし個人による運営で、一部は自動的に更新されるため、誤りや古くなった情報が含まれている場合があります。誤りにお気づきの際は、お知らせいただけると幸いです。馬券の購入その他の判断は、JRA・各主催者の公式発表にもとづき、ご自身の責任で行ってください。

画像について

本サイトに掲載している競走馬のイラストなどの画像は、AIで生成したオリジナルのものです。実在する写真を複製・加工したものではありません。競走馬の毛色や特徴を完全に再現できるものではない点は、あらかじめご了承ください。なお、映像のサムネイルは、YouTube上の各動画のサムネイル画像を表示しています。

映像について

本サイトのレース映像は、競馬主催者などの公式チャンネルが公開し、埋め込みを許可している動画だけを、YouTubeの標準的な埋め込み機能でご紹介しています。権利者に無断で転載された映像は扱いません。牧場の映像も同じ仕組みで、牧場や、牧場を訪ねた方々が自身のチャンネルで公開している動画をご紹介しています。

動画は埋め込み先でもYouTube上で再生され、再生数・広告収益はすべて各チャンネルに帰属します。あわせて各チャンネルの登録ボタンを設け、ご覧になった方が配信元のチャンネルへ辿り着けるようにしています。本サイトが動画ファイルを保存・配信することはありません。

名レースの記憶を残し、馬たちの引退後まで辿るこのサイトが、その映像を遺してくださった各チャンネルと、新しい競馬ファンとの出会いに少しでも役立てば幸いです。

広告について

本サイトは、運営を続けるための費用にあてるため、競走馬プロフィールや成績表など、当サイトが制作したコンテンツが主体のページに広告を掲載することがあります。動画の視聴が主となる場面には広告を置きません。アフィリエイトリンクなどを掲載する場合は、広告であることがわかる表示を行います。

アクセス解析について

本サイトは、閲覧状況の把握と改善のため、Googleアナリティクスを利用しています。GoogleアナリティクスはCookieを用いてアクセス情報を収集しますが、個人を特定する情報は含まれません。仕組みの詳細はGoogleのポリシーと規約をご確認ください。Cookieは、お使いのブラウザの設定で無効にすることもできます。

免責事項

掲載内容には正確を期していますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。本サイトの利用、およびリンク先の外部サイトの利用によって生じた損害について、運営者は責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。

お問い合わせ・権利者の方へ

掲載内容についてのお問い合わせ、誤りのご指摘、掲載をご希望されない場合の削除・修正のご依頼を承ります。権利者やご関係者の方からのお申し出には、内容を確認のうえ、速やかに対応いたします。お問い合わせ先は、準備が整い次第このページに掲載いたします。映像については、各チャンネル側の設定でも表示を停止いただけます。

DREAM

ドリームレース

歴代名馬のオールスターを、選んだ舞台で走らせる夢想レース