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ファンダム
通算成績8戦3勝
獲得賞金8,191万円
生年月日 2022.02.13(令和4年)毛色 鹿毛性 牡
全成績
主要戦績(抜粋)・新しい順| 年月日 | 着順 | レース | コース | 人気 | 騎手 | タイム | 上り3F | 映像 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 4 | GIIIしらさぎS | 阪神 芝1600 | 5人気 | 北村宏司 | 1:33.3 | 上り34.1 | 映像 | |
| 8 | GII京王杯スプリングカップ | 東京 芝1400 | 1人気 | C.ルメール | 1:19.5 | 上り33.9 | 映像 | |
| 12 | GIIIオーシャンS | 中山 芝1200 | 2人気 | C.ルメール | 1:07.6 | 上り34.6 | 映像 | |
| 3 | LニューイヤーS | 中山 芝1600 | 1人気 | 北村宏司 | 1:32.3 | 上り33.7 | — | |
| 14 | GI東京優駿 | 東京 芝2400 | 4人気 | 北村宏司 | 2:25.6 | 上り35.6 | 映像 | |
| 1 | GIII毎日杯 | 阪神 芝1800 | 2人気 | 北村宏司 | 1:45.9 | 上り32.5 | 映像 | |
| 1 | Lジュニアカップ | 中山 芝1600 | 1人気 | 北村宏司 | 1:33.5 | 上り34.2 | 映像 | |
| 1 | 2歳新馬 | 中山 芝1600 | 3人気 | 北村宏司 | 1:32.8 | 上り33.4 | — |
血統
金色の名は 名馬ジャーニー に掲載 — その馬のページへ| 父サートゥルナーリアSaturnalia | ロードカナロアLord Kanaloa | キングカメハメハKing Kamehameha |
| レディブラッサム | ||
| シーザリオCesario | スペシャルウィークSpecial Week | |
| キロフプリミエールKirov Premiere | ||
| 母ファナティック | ジャスタウェイJust a Way | ハーツクライHeart's Cry |
| シビル | ||
| グレイトフィーヴァーGreat Fever | Kaldoun | |
| My Great Hope |
旅程 — この馬の物語
2022年生まれの鹿毛の牡馬。父サートゥルナーリア、母ファナティック。主な勝ち鞍は毎日杯。
ファンの名を持つ馬 — 血と背景
2022年2月13日、北海道白老町の社台コーポレーション白老ファームに鹿毛の牡馬が生まれた。父は皐月賞と神戸新聞杯を制したサートゥルナーリア、母はジャスタウェイを父に持つファナティック。馬名の由来は「熱狂的なファン。その大規模なコミュニティ」——母名ファナティック(狂信者)から連想された名である。 父サートゥルナーリアは自身もロードカナロア産駒で、その母シーザリオはスペシャルウィーク産駒のオークス馬。スピードと底力の両系統が、ファンダムという一頭に流れ込んだ。母ファナティックの産駒に姉のフラワーカンパニー(オルフェーヴル産、地方で活躍)がいるが、重賞馬はまだファンダムだけだ。調教師は美浦の辻哲英、馬主はキャロットファーム。期待を背負い、しかし静かに、北の大地から旅を始めた。
3番人気の証明 — 新馬戦からジュニアカップへ
2024年9月8日、中山芝1600m。ファンダムの初陣だった。3番人気で迎えたデビュー戦、鞍上は北村宏司。スタートで少し緩さを見せながらも二の脚で好位につけると、折り合いをつけながら正攻法で前を捉えに動いた。勝ちタイム1分32秒8——中山芝1600mの2歳コースレコードを塗り替える走りで初陣を飾った。北村宏司は「気持ちの安定感があるところが素晴らしい」と言葉を残す。[^1] 年が明けた2025年1月5日、中山でのジュニアカップ(リステッド)。今度は1番人気。道中は好位の4番手、楽な手応えで直線に向くと先頭に立ち、追い上げてきたモンドデラモーレを3/4馬身退けた。「スタートが決まったし、前を見ながら馬のリズムで自信を持って乗った」[^2]——2戦2勝。目指す頂への足音は、着実に大きくなっていた。
出典:東京スポーツ「ファンダムがレコード走で初陣V 北村宏司『気持ちの安定感があるところが素晴らしい』【中山5R・2歳新馬】」2024年9月8日配信、https://tospo-keiba.jp/breaking_news/48999、閲覧日:2026年6月28日。/スポーツニッポン「【中山10R・ジュニアC】ファンダムが無傷2連勝 北村宏司騎手『自信を持って運んだ』」2025年1月5日配信、https://news.biglobe.ne.jp/sports/0105/sph_250105_1003237764.html、閲覧日:2026年6月28日。
最後方から差し切る — 毎日杯の衝撃
2025年3月29日、阪神芝1800m。初めての輸送、初めての1800m、そして初めての重賞——毎日杯(GIII)だった。辻哲英師と北村宏司が共有していた課題がある。前向きさをセーブし、馬群に入る経験を積むことだった。 4コーナー時点でファンダムは最後方。8頭の馬が行く手に立ちはだかった。しかし北村宏司は動じなかった。馬群のほつれを見計らい、外に進路を切り替える。そこからの末脚は、別次元だった。逃げ粘るガルダイアをゴール前で一気に差し切り、上がり3ハロン32秒5——1800m以上の重賞でこの数字を刻んだのは、歴代GI馬に連なる系譜だった。「冷静に走ってくれていたので、自信を持って直線に向くことができました」[^1]と北村宏司は言う。重賞初挑戦で初制覇、3戦3勝。辻師は「走りやすい馬場の数字だと思いますが、もちろん能力がないとそういった脚は使えない。これなら一番大きな舞台にチャレンジしてもいいのかな」と言葉を継いだ。[^2]
出典:東京スポーツ「【毎日杯結果&コメント】ファンダムが無傷の3連勝 北村宏司『自信を持って直線に向きました』」2025年3月29日配信、https://tospo-keiba.jp/breaking_news/56614、閲覧日:2026年6月28日。/東京スポーツ「【毎日杯】ファンダムが圧巻パフォーマンスで無敗の重賞V それでも陣営が貫く馬本位の背景を探る」2025年3月29日配信、https://news.yahoo.co.jp/articles/41c6bfd70c07dd0d9832febefc2f357b0c0790f2、閲覧日:2026年6月28日。
府中、距離という壁 — 東京優駿14着
毎日杯の衝撃が冷めぬうちに、陣営はダービーへの挑戦を決断した。辻哲英師は直前の調教後に吐露している。「不安しかない」[^1]。1600mと1800mを使ってきた馬が、初めて2400mの舞台に立つ——その距離は、経験の外側にあった。 2025年6月1日、東京芝2400m。4番人気、鞍上は北村宏司。パドックから落ち着いていた。ゲートもきれいに出て、狙った位置につけた。しかしレースが進むにつれ、馬の前向きさが仇になった。「1600mと1800mでの使用を経て、2400mでは力を入れている時間が長くなってしまった。直線を向くまで余力を残せませんでした」[^2]——14着。クロワデュノールが制したダービーで、ファンダムは見せ場を作れなかった。貴重な経験と引き換えに、「距離」という壁の存在を、この馬はターフに刻んだ。
出典:東京スポーツ「【日本ダービー・日曜追い】ファンダムは初の2400メートル 辻哲英調教師は『不安しかない』と吐露」2025年5月配信、https://tospo-keiba.jp/breaking_news/58727、閲覧日:2026年6月28日。/中日スポーツ「【日本ダービー】無敗馬ファンダムは距離影響14着 北村宏騎手『2400メートルは力入っている時間長かった』」2025年6月1日配信、https://www.chunichi.co.jp/article/1075819、閲覧日:2026年6月28日。
答えを探して — 4歳の問い
ダービーの14着は終わりではなく、問いの始まりだった。ファンダムは明けて4歳、距離の地図を引き直す旅に出た。 2026年1月、ニューイヤーS(リステッド、中山芝1600m)で復帰。1番人気に推されたが、最後の直線で並んでから脚色が同じになり3着。「並んでから脚いろが同じになってしまいました」と北村宏司は唇を噛んだ。[^1] 続く2月のオーシャンS(GIII、中山芝1200m)では初のスプリント戦に挑み、ルメールを背に2番人気で出走した。ハイペースの中、直線で進路を塞がれて12着——「直線でスペースがなかったのが残念」とルメールは悔やんだ。[^2] 辻師が「マイルでもかかるくらいのスピードがある」と語るほどの前向きさは、この馬の武器であり、同時に制御すべき課題でもある。[^3] 5月の京王杯スプリングカップ(GII、東京芝1400m)では再びルメールで1番人気に推されたが、坂を上がってから伸びを欠き8着。そして6月21日のしらさぎS(GIII、阪神芝1600m)。北村宏司が再び戻ってきた。後方から末脚を伸ばして4着——「最後の最後に進路があいてジリッと詰めたけど間に合いませんでした。次はもっとよくなりそうです」[^4]と北村宏司は言う。 8戦3勝。毎日杯の上がり32秒5が刻んだ可能性の輪郭は、まだ消えていない。前向きな気性と鋭い末脚、そしてそれを御する者との信頼——ファンダムはまだ、自分の距離を探している。
出典:ラジオNIKKEI「ニューイヤーS(中山)内を捌いて抜け出したカピリナが3頭の接戦を制する」2026年1月12日配信、https://www.radionikkei.jp/keiba_article/news/post_36809.html、閲覧日:2026年6月28日。/スポーツ報知「【オーシャンS】ルメール騎手との初コンビで臨んだファンダムは12着 鞍上『直線でスペースがなかったのが残念』」2026年2月28日配信、https://news.yahoo.co.jp/articles/76ffe49a6a579a6b70ca982cc3f3fd382735dea3、閲覧日:2026年6月28日。/競馬ラボ「【オーシャンS】課題を抱えつつ成長続けるファンダムが今後を見据える一戦へ」2026年2月配信、https://www.keibalab.jp/topics/45965/、閲覧日:2026年6月28日。/ライブドアニュース「【しらさぎS】北村宏司騎手『間に合いませんでした』ファンダムは脚伸ばすも4着 復活の重賞2勝目ならず」2026年6月21日配信、https://news.livedoor.com/topics/detail/31614059/、閲覧日:2026年6月28日。
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