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エキサイトバイオ
通算成績9戦2勝
獲得賞金1億856万円
生年月日 2022.03.10(令和4年)毛色 鹿毛性 牡
全成績
主要戦績(抜粋)・新しい順| 年月日 | 着順 | レース | コース | 人気 | 騎手 | タイム | 上り3F | 映像 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 8 | GI有馬記念 | 中山 芝2500 | 7人気 | 荻野極 | 2:32.1 | 上り35.5 | 映像 | |
| 3 | GI菊花賞 | 京都 芝3000 | 13人気 | 荻野極 | 3:04.4 | 上り35.7 | 映像 | |
| 1 | GIIIラジオNIKKEI賞 | 福島 芝1800 | 4人気 | 荻野極 | 1:46.9 | 上り34.8 | 映像 | |
| 2 | あずさ賞 | 京都 芝2000 | 6人気 | 松山弘平 | 2:00.9 | 上り35.5 | — | |
| 1 | 3歳未勝利 | 中京 芝2000 | 3人気 | 川田将雅 | 2:02.1 | 上り34.8 | — | |
| 4 | 3歳未勝利 | 中京 芝2000 | 2人気 | 小沢大仁 | 2:01.3 | 上り35.7 | — | |
| 3 | 3歳未勝利 | 中京 芝2000 | 9人気 | 小沢大仁 | 2:03.4 | 上り35.3 | — | |
| 4 | 2歳未勝利 | 中京 芝2000 | 5人気 | 小沢大仁 | 2:03.0 | 上り35.3 | — | |
| 8 | 2歳新馬 | 京都 芝2000 | 6人気 | 鮫島克駿 | 2:02.0 | 上り34.4 | — |
血統
金色の名は 名馬ジャーニー に掲載 — その馬のページへ| 父レイデオロRey de Oro | キングカメハメハKing Kamehameha | Kingmambo |
| マンファスManfath | ||
| ラドラーダ | シンボリクリスエスSymboli Kris S | |
| レディブロンド | ||
| 母アニメイトバイオ | ゼンノロブロイZenno Rob Roy | サンデーサイレンスSunday Silence |
| ローミンレイチェルRoamin Rachel | ||
| レーゲンボーゲン | フレンチデピュティFrench Deputy | |
| レインボーファスト |
旅程 — この馬の物語
2022年生まれの鹿毛の牡馬。父レイデオロ、母アニメイトバイオ。主な勝ち鞍はラジオNIKKEI賞。
母の遺した問い ― 血と冠名
この馬の物語は、母から始まる。 アニメイトバイオ――2007年生まれの栗毛の牝馬。父ゼンノロブロイ、母レーゲンボーゲン。2009年の阪神ジュベナイルフィリーズ、2010年の秋華賞で、いずれもアパパネに次ぐ2着に泣いた。ローズステークスで重賞は勝ったが、GIにはあと半歩届かない。それでも、半弟に天皇賞(春)を制したレインボーラインを持つ牝系の底力は深かった。 引退後、アニメイトバイオは繁殖牝馬となる。その産駒は代々、オーナーの門田孝三郎のもとで「バイオ」の冠名を背負って走ってきた。9番仔として2022年3月10日、ノーザンファーム安平に生まれた鹿毛の牡馬には、父にレイデオロが配された――2017年の日本ダービーと2018年の天皇賞(秋)を制したダービー馬である。「エキサイト」の二字に母譲りの冠を重ね、エキサイトバイオと名づけられた。 母が一歩届かなかったGI。いや、オーナーにとっては平地の重賞さえ遠かった。アニメイトバイオが2010年のローズステークスを勝って以来、実に15年。母の遺した問いを、息子が静かに受け継いでいた。
長い回り道 ― デビューから初勝利
デビューは2024年10月、京都の新馬戦。2000mの芝、6番人気。鞍上は鮫島克駿で、8着に終わった。続く2歳未勝利戦(中京)も小沢大仁を背に4着、年が明けても3着・4着と、なかなか勝ち切れない。3月15日の中京未勝利戦でも、小沢を背に4番人気ながら4着止まりだった。 転機は3月30日、中京の未勝利戦。鞍上がこの馬の手綱を初めて取った川田将雅に替わった。3番人気。2000mの芝でこの馬はようやく勝ち上がり、通算5戦目でJRA初勝利を掴む。時間はかかったが、その内側には長い道程をかけてじっくりと固まっていくものがあった。父レイデオロの産駒は叩き良化型・晩成型の気質を帯びることが多い。この鹿毛も、その血に従うように、焦らず自分のペースで前進した。 続く5月のあずさ賞(京都芝2000)では松山弘平を背に2着に踏みとどまる。勝ち切れないが、上位争いから外れない堅実さが身についてきた。次に鞍上に招かれる者は誰か。そしてこの馬はどの舞台を目指すのか。まだ誰も知らなかった。
重賞初挑戦初制覇 ― 福島の抜け目
2025年6月29日、福島競馬場。第74回ラジオNIKKEI賞(GIII、芝1800m)に、エキサイトバイオは4番人気で臨んだ。鞍上に荻野極を迎えた初コンビだった。荻野は2022年のスプリンターズステークスをジャンダルムとともに制したGI騎手で、追い切りから何度もこの馬に跨り、感触をつかんでいた。 栗東・今野貞一厩舎は2012年の開業以来、JRA重賞タイトルとは無縁だった。開業14年目という事実を、今野自身は笑って隠した。「長くかかったんで、ちょっと気恥ずかしい」[^1]。スロー・ヨーイドン型では分が悪い、だからこそ福島の小回りコースを選んだ。「スローでヨーイドンのタイプじゃないので、こういうコースは合うだろうと思っていました」[^1]と師は続けた。 レースは1枠1番の絶好枠を荻野が巧みに活かす。内に脚を溜め、直線では馬群の間を割って抜け出した。半馬身差でセンツブラッドをしのいでゴール、勝ちタイム1分46秒9。重賞初出走で初制覇。オーナーにとってはアニメイトバイオの2010年ローズステークス以来、15年ぶりの平地重賞タイトルだった。レース後、荻野は短くこう言った。「ホッとしています。馬に感謝しています」[^2]。
出典:ウマニティ「【ラジオNIKKEI賞】エキサイトバイオ、馬群割り重賞初制覇 荻野極騎手「ホッとしています」 今野師は開業14年目で悲願」2025年6月29日配信、https://umanity.jp/racedata/race_newsdet.php?nid=11849928、閲覧日:2026年6月28日。/東スポ競馬「【ラジオNIKKEI賞結果&コメント】エキサイトバイオ重賞初V 荻野極「馬に感謝しています」」2025年6月29日配信、https://tospo-keiba.jp/breaking_news/60059、閲覧日:2026年6月28日。
菊の舞台、一瞬の夢 ― 京都で見せた本質
秋、菊花賞への道が開いた。2025年10月26日、京都競馬場、第86回菊花賞(GI、芝3000m)。エキサイトバイオは13番人気という評価を背負って出走した。好位から2周目の3コーナーを過ぎると先頭に立ち、直線の入り口では先頭でゴールに向かっていた。「一瞬、このまま押し切るのかと思いました」と今野は振り返る[^1]。しかし外からエネルジコとエリキングが末脚を伸ばし、最終的には4分の3馬身差の3着。3連複は45,690円、3連単は140,270円という高配当を呼んだ。 荻野は「この馬にしてはだいぶ気負っていましたが、レースでは上手に自分から動く競馬で強いところを見せてくれました」と語った[^2]。「血統が長いところ向きだと思っていましたが、やっぱりそうでしたね」と今野師も確信を深めた[^1]。3000mを先頭で踏ん張ったこの一日が、この馬の本質を照らし出した。 暮れには有馬記念(GI、中山芝2500m)にも出走。1枠1番の最内枠を引き、荻野は「デビュー10年目で初のグランプリ参戦。乗せていただけることに感謝しています」と語った。8着に終わったが、この馬が走った場所の大きさは、生まれて3年に満たない3歳馬のものとしては、まさしく堂々たるものだった。 9戦2勝、通算賞金1億856万円。母アニメイトバイオが果たせなかったGI制覇を、息子がいつか塗り替える日のために。エキサイトバイオの旅は、まだここから始まろうとしている。
出典:中日スポーツ「【菊花賞】13番人気も3着に粘ったエキサイトバイオ 「一瞬、このまま押し切るのかと思った」と夢をみた今野師は健闘をほめる」2025年10月26日配信、https://www.chunichi.co.jp/article/1154580、閲覧日:2026年6月28日。/東スポ競馬「【菊花賞・人気薄激走の理由】約2年ぶりGⅠで荻野極が波乱演出!エキサイトバイオ「強いところを見せてくれた」」2025年10月26日配信、https://tospo-keiba.jp/breaking_news/64284、閲覧日:2026年6月28日。
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