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エリキング
通算成績8戦4勝
獲得賞金2億5,447万円
生年月日 2022.02.12(令和4年)毛色 鹿毛性 牡
全成績
主要戦績(抜粋)・新しい順| 年月日 | 着順 | レース | コース | 人気 | 騎手 | タイム | 上り3F | 映像 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | GII京都記念 | 京都 芝2200 | 1人気 | 川田将雅 | 2:12.8 | 上り33.1 | 映像 | |
| 2 | GI菊花賞 | 京都 芝3000 | 2人気 | 川田将雅 | 3:04.3 | 上り35.2 | 映像 | |
| 1 | GII神戸新聞杯 | 阪神 芝2400 | 2人気 | 川田将雅 | 2:26.4 | 上り32.3 | 映像 | |
| 5 | GI東京優駿 | 東京 芝2400 | 8人気 | 川田将雅 | 2:24.3 | 上り33.4 | 映像 | |
| 11 | GI皐月賞 | 中山 芝2000 | 5人気 | 川田将雅 | 1:58.0 | 上り34.9 | 映像 | |
| 1 | GIIIラジオN杯京都2歳S | 京都 芝2000 | 1人気 | 川田将雅 | 2:00.9 | 上り34.2 | 映像 | |
| 1 | OP野路菊S | 中京 芝2000 | 1人気 | 川田将雅 | 2:02.8 | 上り33.4 | — | |
| 1 | 2歳新馬 | 京都 芝1800 | 1人気 | 川田将雅 | 1:52.1 | 上り34.3 | — |
血統
金色の名は 名馬ジャーニー に掲載 — その馬のページへ| 父キズナKizuna | ディープインパクトDeep Impact | サンデーサイレンスSunday Silence |
| ウインドインハーヘアWind in Her Hair | ||
| キャットクイルCatequil | Storm Cat | |
| Pacific Princess | ||
| 母ヤングスターYoungstar | High Chaparral | Sadler's Wells |
| Kasora | ||
| Starspangled | デインヒルDanehill | |
| User Friendly |
旅程 — この馬の物語
2022年生まれの鹿毛の牡馬。父キズナ、母ヤングスター。主な勝ち鞍はラジオN杯京都2歳S・神戸新聞杯。
王の名と母の血 ― 2億円の鹿毛
2022年2月12日、ノーザンファームに生まれた鹿毛の牡馬。 父キズナは、あのディープインパクトの産駒であり、日本ダービーを半馬身差で制した名馬。母ヤングスターはオーストラリア産の黒鹿毛牝馬で、2018年のクイーンズランドオークス(豪G1)を制した実力馬である。そのまた母スターズパングルドの母ユーザーフレンドリーは、英オークス・アイリッシュオークス・英セントレジャーなどGIを5勝した欧州の名牝。スタミナと底力が幾重にも重なった血が、2022年の春、一頭の馬体に宿った。 2023年のセレクトセールで、この馬は上場番号1番のトップバッターとして登場し、税抜き2億1000万円で落札された。手を挙げたのは、FC町田ゼルビアを率いるCyberAgentの代表取締役・藤田晋オーナーだった。 馬名の由来は「人名より+王」。藤田オーナーが経営するFC町田ゼルビアのフォワード、エリキ・ナシメント・デ・リマの名と、「王」を意味するkingを掛け合わせた。ゴールを仕事にするストライカーの名を背負い、この鹿毛は競馬の世界へ踏み出した。
三連勝 ― 2歳の輝き
2024年6月23日、京都の芝1800m新馬戦。鞍上は川田将雅。1番人気に推された鹿毛は、直線で外から伸びると1馬身半差をつけて快勝した。デビューから川田が手綱を握ったのは、陣営がこの馬に懸ける期待の表れでもあった。 続く9月の野路菊ステークス(OP)も1番人気で制し、2連勝。迎えた11月のラジオNIKKEI杯京都2歳ステークス(GIII)では、勝負どころで手応えが今ひとつにも見えたが、直線に向いてからは馬場の真ん中を豪快に突き抜けた。川田は「どうしても勝たないといけないとこだったので、きょうは無理して動かしていきました」と振り返り[^1]、3連勝での重賞初制覇を報告した。 上がり34秒2、勝ち時計2分00秒9。2歳の秋、エリキングはクラシック候補の最右翼として淀の空に名乗りを上げた。
出典:スポーツ報知「【京都2歳S】川田『いい経験になった』エリキングが無傷の3連勝」2024年11月23日、https://www.oricon.co.jp/article/2771855/、閲覧日:2026年6月28日。
骨の代償、春の沈黙
勝利の陰に、報せが届いた。京都2歳S制覇の直後、右第1指骨剥離骨折が判明した。ノーザンファームで5カ月の休養。春のクラシックは骨折明けでの出走となった。 4月20日、中山の皐月賞(GI)。1番人気ではなかったが、無敗の重賞馬として注目を集めた。しかし初めて経験する固い中山の馬場と骨折明けの影響が重なり、中団から直線で全く伸びず11着に沈む。川田は「ダービーで改めてですね」と前を向いた。中内田充正調教師も敗因を認めながら、立て直しを急いだ。 6月のダービー(GI)では14番手の後方から上がり最速の脚を繰り出し5着まで浮上したが、勝ち馬には届かなかった。春に目指していた高みは、まだ遠かった。
菊への旅支度 ― 神戸新聞杯
秋、川田将雅はエリキングと、菊花賞へ向けた計算された一戦に臨んだ。 9月21日、阪神の神戸新聞杯(GII)。プラス10キロと馬体をひと回り大きくして登場したエリキングは、2番人気。前半は後方でリズムを守り、直線に向いて大外から豪快に伸びると、ゴール寸前でショウヘイを交わし首差の勝利。上がり32秒3という鋭い末脚だった。 レース後、川田の第一声は短かった。「菊花賞のための準備をしました」。続けてこう語った。「春よりもひとつ体が成長して進みが出てきたんですが、菊花賞のため、あえてゆっくりとリズムを大事にレースを組み立てました。現状のつくりでこれほど動けるのかと思うぐらい動いてくれた」[^1]。中内田師も「次の3000メートルという距離を意識してジョッキーも無理に位置を取りに行くことなく、あくまで次のレースを見据えた競馬をしてくれました」と、この一戦が本番への踏み台であったことを明かした[^1]。 重賞2勝目。エリキングは菊花賞の主役候補として、京都へ乗り込む準備を整えた。
出典:東京スポーツ「【神戸新聞杯結果&コメント】エリキングで3週連続重賞Vの川田将雅『菊花賞のための準備をしました』」2025年9月21日、https://tospo-keiba.jp/breaking_news/62874、閲覧日:2026年6月28日。
咲き切れなかった菊
10月26日、京都の芝3000m、菊花賞(GI)。2番人気で臨んだエリキングは、後方の位置からレースを進めた。エネルジコが向こう正面から押し上げ、4コーナーで先頭争いに加わる、動きの激しい展開。エリキングは直線で外に出し、力強いストライドで追い込んだが、先に抜け出したエネルジコには2馬身及ばなかった。 川田は静かに言った。「とても素晴らしい状態で競馬場まで連れてきてくれました。精いっぱい走り切って、よく頑張ってくれましたが、(前に)1頭いましたね」[^1]。中内田師も「自分の競馬はしてくれました。勝った馬が強いとしか言いようがない」[^1]とさばさばと語った。 GIの頂にはあと一歩届かなかった。しかし3歳の秋に3000mで2着に粘り込んだその足跡は、スタミナの血が本物であることを静かに証明していた。
出典:東スポ競馬「【菊花賞】エリキングは2馬身差の2着 川田将雅『頑張ってくれましたが、1頭いましたね』」2025年10月26日、https://tospo-keiba.jp/breaking_news/106050、閲覧日:2026年6月28日。/中日スポーツ「【菊花賞】力は出し切った2着エリキング 『勝った馬が強いとしか言いようがない』と中内田師はさばさば」2025年10月26日、https://www.chunichi.co.jp/article/1154588、閲覧日:2026年6月28日。
4歳の春へ ― 成長の証
年が明けた2026年2月15日、京都記念(GII)。1番人気に推されたエリキングは後方から大外を回し、直線で猛然と追い込んだが、先行したジューンテイクをわずか半馬身捉えられずに2着。川田は「精神面の成長を感じる内容でしたし、とてもいい走りができたのですが、勝ち切るというところまではいかなかったです」[^1]と語った。 勝ち切れないレースが続く。だが、デビューからただの一度も手綱を離さない川田との縁が、この馬の強さを支えている。2022年生まれの鹿毛は今も放牧中で、4歳の秋に向け休養している。菊の大輪に手が届かなかった分、次に踏み出す一歩がある。
出典:スポーツニッポン「【京都記念】エリキング2着 惜敗も成長実感 川田『とてもいい走りができたが…』」2026年2月16日、https://www.sponichi.co.jp/horse/news/2026/02/16/kiji/20260216s00004078041000c.html、閲覧日:2026年6月28日。
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