名馬の記憶を、
再生する。

年表ICHINEN-ISSO — 2400m

BOKUJŌ-CHŌ — HOKKAIDO

牧場帖

一年ずつ、顔ぶれをたどる。引退した名馬たちの繋養・在籍と映像を綴る帳面。
HORSES

名馬録

この世代(生まれ年)

スライダーを動かすと、その世代に生まれた馬を獲得賞金の多い順で表示します。

名馬録
◀ 名馬録へ
エンペラーワケアのイメージビジュアル
エンペラーワケアEmperor Wakea
Emperor Wakea

エンペラーワケア

通算成績15戦7勝

獲得賞金21,098万円

生年月日 2020.05.02(令和2年)毛色 鹿毛

全成績

主要戦績(抜粋)・新しい順
エンペラーワケアの成績一覧
年月日着順レースコース人気騎手タイム上り3F映像
6 GIII根岸S 東京 ダ1400 2人気 西村淳也 1:23.8 上り36.2映像
2 JpnⅢサマーチャンピオン 佐賀 ダ1400 1人気 川田将雅 1:27.0 上り37.2
3 JpnⅠさきたま杯 浦和 ダ1400 3人気 川田将雅 1:24.2 上り36.2映像
3 JpnⅢ黒船賞 高知 ダ1400 1人気 川田将雅 1:30.8 上り41.2
5 GIフェブラリーS 東京 ダ1600 3人気 横山武史 1:36.0 上り36.2映像
1 GIII東京中日S杯武蔵野S 東京 ダ1600 1人気 川田将雅 1:36.0 上り36.5映像
1 LエニフS 中京 ダ1400 1人気 川田将雅 1:22.4 上り35.0
2 OP欅S 東京 ダ1400 1人気 川田将雅 1:22.1 上り35.0
1 GIII根岸S 東京 ダ1400 1人気 川田将雅 1:24.1 上り35.2映像
1 御影S 阪神 ダ1400 1人気 川田将雅 1:23.4 上り37.2
1 ドンカスターC 京都 ダ1400 1人気 松山弘平 1:24.7 上り36.4
2 3歳以上2勝クラス 阪神 ダ1400 1人気 松山弘平 1:24.4 上り38.5
1 3歳以上1勝クラス 中京 ダ1400 1人気 松山弘平 1:23.9 上り37.8
1 2歳未勝利 阪神 ダ1400 2人気 松山弘平 1:24.5 上り36.4
5 2歳新馬 阪神 芝1600 2人気 松山弘平 1:36.1 上り34.8

血統

金色の名は 名馬ジャーニー に掲載 — その馬のページへ
エンペラーワケアの血統表(左から親・祖父母・曽祖父母)
ロードカナロアLord KanaloaキングカメハメハKing KamehamehaKingmambo
マンファスManfath
レディブラッサムStorm Cat
サラトガデューSaratoga Dew
カラズマッチポイントKara's Match PointCurlinSmart Strike
Sherriff's Deputy
Home CourtStorm Cat
Jewel Princess
STORY

旅程 — この馬の物語

2020年生まれの鹿毛の牡馬。父ロードカナロア、母カラズマッチポイント。主な勝ち鞍は根岸S・東京中日S杯武蔵野S。

皇帝と、天空の神 ― 名前の由来

父の名は、ハワイの海の神から採られていた。ロードカナロア――大洋を司る神カナロアの名を負った快速馬である。その子に与えられたのは、皇帝を意味する「エンペラー」と、同じハワイ神話の神「ワケア」の名だった。ワケアは天空を司り、島々と、島を治める者たちの祖とされる神。海の神の血を受けた馬に、空の父神の名がついた。 馬主は草間庸文、生まれは北海道日高の下河辺牧場。名前こそハワイの神を戴くが、その体に流れるのはアメリカの砂の血だった。母カラズマッチポイントの父は、ブリーダーズカップ・クラシックとドバイワールドカップを制した米国の強豪カーリン。母系をさかのぼれば、三代母ジュエルプリンセスは1996年のブリーダーズカップ・ディスタフを勝ち、その年の最優秀古牝馬に選ばれた新大陸の女王である。神話は南の島の、血はアメリカのダートの――その取り合わせが、この馬の輪郭を決めていく。

芝に躓き、砂に生きる

2022年10月15日、阪神の芝1600メートル。松山弘平を背にした新馬戦で、2番人気に推されたこの馬は5着に敗れた。芝では、見どころを欠いた。 陣営はすぐに矛先を砂へ替える。翌月、同じ阪神のダート1400で未勝利戦に臨むと、馬は別の生き物のように走り、危なげなく勝ち上がった。血が砂を求めていた。カーリン、ストームキャット、ジュエルプリンセス――アメリカのダートを駆けた一族の記憶が、この足元でようやく目を覚ます。 長い休みを挟んで2023年の夏に戻ると、中京と阪神で足場を固め、秋には京都のドンカスターカップを制した。ここまで手綱を取り続けたのは松山弘平である。芝で躓いた馬を、砂の上で一戦ごとに勝ち馬へと育てた。その仕事が、やがて訪れる飛躍の土台になる。

川田将雅、手綱を継ぐ ― 初めての重賞

2023年12月、御影ステークスから鞍上が川田将雅に替わる。これも危なげなく勝つと、明けて2024年1月28日、根岸ステークス。ダート1400の重賞である。 1番人気。スタートを決めて5番手を追走し、勝負どころで手応え十分に進出すると、直線半ばで堂々と先頭へ立った。後続を2馬身半突き放しての完勝である。ドンカスターカップ、御影ステークスから続く3連勝で、初めての重賞タイトルを手にした。川田将雅は、これは重賞を獲れて当然の器だと太鼓判を押した。芝の新馬戦で躓いた馬が、着実に歩を進めて重賞ウイナーの座に立った。

千六の壁 ― 武蔵野の秋

重賞ウイナーとなっても、道のりは平坦ではない。続く欅ステークスは1番人気で2着に敗れ、連勝は止まった。それでもエニフステークスを快勝して立て直すと、2024年11月9日、東京中日スポーツ杯武蔵野ステークスへ向かう。 これまでの勝ち鞍はすべて1400まで。初めての1600だった。速い流れを好位の内でじっと我慢し、直線で馬群を割ってこじ開ける。抜け出したその脚は、距離延長の不安を力でねじ伏せていた。2着を1馬身きっちり抑えて重賞2勝目。レースのあと、川田将雅は「馬の力で勝ち切ることができました」と、勝利を馬に返した[^1]。1400のスピードだけの馬ではないと、府中のマイルが証明した。

出典:東京スポーツ「【武蔵野ステークス結果&コメント】エンペラーワケア快勝 川田将雅『馬の力で勝ち切ることができました』」2024年11月9日、https://tospo-keiba.jp/breaking_news/51504、閲覧日:2026年7月16日。

開かない扉 ― GIと地方の遠征

2025年2月、フェブラリーステークス。初めてのGIだった。主戦の川田将雅はサウジアラビア遠征のため鞍上を離れ、代わって横山武史が跨る。3番人気に推されたが、伸びを欠いて5着。横山は、1400でも掛かるほど前へ行きたがる気性を、東京のマイルとペースのなかで持て余した、と敗因を語った。 川田が戻っても、扉は重いままだった。春は高知の黒船賞で3着、初夏の浦和・さきたま杯でも3着、佐賀のサマーチャンピオンは2着。地方のダートグレードを転戦しながら、いずれも人気に応えきれない。重賞を二つ持ちながら、その一つ上――GIやJpnIの称号には、どうしても指が届かなかった。

種子骨 ― 旅は途中

2026年2月1日、2年ぶりの根岸ステークス。重賞初制覇を飾ったのと同じ、東京ダート1400の舞台に、2番人気で戻ってきた。 だが、この日の走りは伸びを欠き、6着に終わる。レースのあと、右第一指節種子骨の骨折が判明した。休養の期間は、未定と発表された。 15戦7勝、重賞2勝、獲得賞金は2億円を超えた。GIの扉には手が届かないまま、旅はいま、止まっている。折れたのは骨であって、走りではない。父から受け継いだハワイの神の名は、いまも空の高みを指している。エンペラーワケアがもう一度あの砂を蹴る日を、静かに待てばいい。

ABOUT

このサイトについて

名馬ジャーニーとは

名馬ジャーニーは、競馬の名レースと、引退した馬たちのその後を記録する、個人運営のアーカイブサイトです。数分のレースだけでなく、馬がターフを去ってからの時間まで辿れることを大切にしています。JRAなどの競馬主催者・関連団体とは関係のない、一人の競馬好きが続けている場所です。

情報について

本サイトの競走馬プロフィールやレース記録は、報道記事やWikipediaなど、一般に公開されている情報をもとに、当サイトの言葉で整理・編集しています。各馬の歩みをたどる読み物には、参考にした記事の出典を末尾に記載し、引用は必要な範囲にとどめています。

競走成績などのデータは、Wikipediaを主として一般に公開されている情報を参考に、当サイトが独自に整理・編集したものです。JRAの公式サイトやJRA-VAN、netkeibaといった競馬情報サービスのデータベースを転載・複製したものではありません。個人が公開情報をもとにまとめたものであり、内容の正確性を保証するものではありません。

文章の制作には生成AIを活用し、運営者が確認のうえ公開しています。ただし個人による運営で、一部は自動的に更新されるため、誤りや古くなった情報が含まれている場合があります。誤りにお気づきの際は、お知らせいただけると幸いです。馬券の購入その他の判断は、JRA・各主催者の公式発表にもとづき、ご自身の責任で行ってください。

画像について

本サイトに掲載している競走馬のイラストなどの画像は、AIで生成したオリジナルのものです。実在する写真を複製・加工したものではありません。競走馬の毛色や特徴を完全に再現できるものではない点は、あらかじめご了承ください。なお、映像のサムネイルは、YouTube上の各動画のサムネイル画像を表示しています。

映像について

本サイトのレース映像は、競馬主催者などの公式チャンネルが公開し、埋め込みを許可している動画だけを、YouTubeの標準的な埋め込み機能でご紹介しています。権利者に無断で転載された映像は扱いません。牧場の映像も同じ仕組みで、牧場や、牧場を訪ねた方々が自身のチャンネルで公開している動画をご紹介しています。

動画は埋め込み先でもYouTube上で再生され、再生数・広告収益はすべて各チャンネルに帰属します。あわせて各チャンネルの登録ボタンを設け、ご覧になった方が配信元のチャンネルへ辿り着けるようにしています。本サイトが動画ファイルを保存・配信することはありません。

名レースの記憶を残し、馬たちの引退後まで辿るこのサイトが、その映像を遺してくださった各チャンネルと、新しい競馬ファンとの出会いに少しでも役立てば幸いです。

広告について

本サイトは、運営を続けるための費用にあてるため、競走馬プロフィールや成績表など、当サイトが制作したコンテンツが主体のページに広告を掲載することがあります。動画の視聴が主となる場面には広告を置きません。アフィリエイトリンクなどを掲載する場合は、広告であることがわかる表示を行います。

アクセス解析について

本サイトは、閲覧状況の把握と改善のため、Googleアナリティクスを利用しています。GoogleアナリティクスはCookieを用いてアクセス情報を収集しますが、個人を特定する情報は含まれません。仕組みの詳細はGoogleのポリシーと規約をご確認ください。Cookieは、お使いのブラウザの設定で無効にすることもできます。

免責事項

掲載内容には正確を期していますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。本サイトの利用、およびリンク先の外部サイトの利用によって生じた損害について、運営者は責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。

お問い合わせ・権利者の方へ

掲載内容についてのお問い合わせ、誤りのご指摘、掲載をご希望されない場合の削除・修正のご依頼を承ります。権利者やご関係者の方からのお申し出には、内容を確認のうえ、速やかに対応いたします。お問い合わせ先は、準備が整い次第このページに掲載いたします。映像については、各チャンネル側の設定でも表示を停止いただけます。

DREAM

ドリームレース

歴代名馬のオールスターを、選んだ舞台で走らせる夢想レース