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エコロブルーム
通算成績6戦3勝
獲得賞金1億1,009万円
生年月日 2021.04.08(令和3年)毛色 栗毛性 牡
全成績
主要戦績(抜粋)・新しい順| 年月日 | 着順 | レース | コース | 人気 | 騎手 | タイム | 上り3F | 映像 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | L安土城S | 京都 芝1400 | 7人気 | 菱田裕二 | 1:19.9 | 上り33.0 | — | |
| 4 | L谷川岳S | 新潟 芝1400 | 1人気 | 丹内祐次 | 1:22.3 | 上り35.4 | — | |
| 除 | GIIIダービー卿チャレンジトロフィー | 中山 芝1600 | 横山武史 | — | 映像 | |||
| 1 | GIIニュージーランドトロフィー | 中山 芝1600 | 3人気 | 横山武史 | 1:34.4 | 上り35.0 | 映像 | |
| 2 | GIII日刊スポシンザン記念 | 京都 芝1600 | 1人気 | C.ルメール | 1:34.7 | 上り36.1 | 映像 | |
| 1 | 2歳未勝利 | 東京 芝1600 | 1人気 | C.ルメール | 1:34.8 | 上り33.2 | — | |
| 3 | 2歳新馬 | 東京 芝1600 | 2人気 | 浜中俊 | 1:38.2 | 上り35.6 | — |
血統
金色の名は 名馬ジャーニー に掲載 — その馬のページへ| 父ダイワメジャーDaiwa Major | サンデーサイレンスSunday Silence | Halo |
| Wishing Well | ||
| スカーレットブーケ | ノーザンテーストNorthern Taste | |
| スカーレットインクScarlet Ink | ||
| 母シュガーショックSugar Shock | Candy Ride | Ride the Rails |
| Candy Girl | ||
| Enthusiastically | Distorted Humor | |
| Unbridled Hope |
旅程 — この馬の物語
2021年生まれの栗毛の牡馬。父ダイワメジャー、母シュガーショック。主な勝ち鞍はニュージーランドT。
開花の名 ― 名前と血
馬主・原村正紀の冠名「エコロ」に、英語で「開花」を意味する bloom を重ねた。エコロブルーム。咲くことを約束された名を、2021年4月8日、ノーザンファーム生まれの栗毛の牡馬が背負った。 父はマイルから中距離を制したダイワメジャー、母はアメリカ産のシュガーショック。その母が先に送り出していたのが、半兄ラーゴムである。父オルフェーヴルを持つラーゴムは2021年のきさらぎ賞を制し、近親には2018年マーメイドステークスを勝ったアンドリエッテもいる。咲く血は、たしかに通っていた。美浦・加藤征弘厩舎に預けられたこの馬の物語は、名のとおり花を開かせること、そしてその花が二度までも踏みにじられたあとに、もう一度ひらくまでの長い旅になる。
ルメールが見た芽 ― デビューから重賞へ
2023年10月15日、東京の芝1600m。浜中俊を背に2番人気で迎えた新馬戦は3着に終わる。芽はまだ、土の下にあった。 ひと月後の未勝利戦で鞍上にクリストフ・ルメールを迎えると、景色が変わる。好位から直線で楽に抜け出し、後続に4馬身の差をつけて初勝利。明けて2024年1月、シンザン記念。1番人気に推されたが、ノーブルロジャーをわずかに捉えきれず2着に屈した。勝ち切れなかったとはいえ、世代上位の脚はもう隠しようがなかった。
ニュージーランドトロフィー ― 開花宣言
2024年4月6日、中山の芝1600m。シンザン記念から鞍上が横山武史に替わり、エコロブルームは3番人気で第42回ニュージーランドトロフィーに臨んだ。 道中は好位を追走し、直線で鋭く伸びて先頭のユキノロイヤルを捉える。最後は外から迫るボンドガールの追撃を4分の3馬身しのいで、重賞初制覇。タイムは1分34秒4、上がりは35秒0だった。名に込められた「開花」が、中山の直線で高らかに宣言された一戦だった。この勝利でNHKマイルカップへの優先出走権を手にし、世代マイル王の座が、すぐ目の前にあるように見えた。
二度折れた骨 ― 咲きかけて、止まる
頂は、つかむ前にこぼれ落ちた。ニュージーランドトロフィーの直後、右前脚に違和感が出てNHKマイルカップを回避。検査で右第3中手骨の骨折が判明し、6か月以上の休養を要した。加藤征弘調教師は「骨などに問題はなく、症状は軽度のものですが、無理はさせたくない。目標を秋に切り替えます」[^1]と語り、無理をさせなかった。 およそ一年後、2025年4月のダービー卿チャレンジトロフィーで復帰を期す。だが本馬は発走前に勢い余ってゲートを突破し、鼻部挫創のため競走除外。ターフを一周も走らないまま、その日は終わった。続く5月の谷川岳ステークスは1番人気に応えられず4着。そして同年9月、再び右第3中手骨の骨折が見つかる。同じ骨が、二度折れた。今度はJRAが9か月以上の休養を発表した。花を咲かせるはずの馬は、咲きかけては折られることを、二度くりかえした。
出典:中日スポーツ「エコロブルーム、右前脚の違和感でNHKマイルC回避 加藤征師『症状は軽度だが無理はさせたくない』」2024年5月1日配信、https://www.chunichi.co.jp/article/892878、閲覧日:2026年6月29日。
もう一度ひらく ― 二〇二六年五月三十一日
2026年5月31日、京都の芝1400m、安土城ステークス。骨折と除外と長い休養を越えて、エコロブルームは菱田裕二を背に、約一年ぶりの実戦に立った。7番人気。期待を寄せる声は、もう多くはなかった。 直線、前を行くタガノエルピーダが内へ斜行し、エコロブルームは躓く場面もあった。それでも体勢を立て直し、ゴール前でその馬を差し切る。上がり33秒0。二度も同じ骨を折った脚が、最後にいちばん速い脚を使った。鞍上の菱田裕二は「すごくいいリズムで走れました」[^1]と振り返った。 6戦3勝。派手な数字ではない。だがこの一勝は、勝ち星の数では測れないものを抱えている。咲きかけては折られ、それでも土の下で芽を絶やさなかった馬が、自らの名のとおり、もう一度ひらいてみせた一日だった。咲くことを約束された名は、まだその約束を返しきってはいない。
出典:東京スポーツ(東スポ競馬)「【安土城S】エコロブルームが1年ぶりの復帰戦で快勝 菱田裕二『すごくいいリズムで走れました』」2026年5月31日配信、https://tospo-keiba.jp/breaking_news/72248、閲覧日:2026年6月29日。
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