名馬の記憶を、
再生する。

年表ICHINEN-ISSO — 2400m

BOKUJŌ-CHŌ — HOKKAIDO

牧場帖

一年ずつ、顔ぶれをたどる。引退した名馬たちの繋養・在籍と映像を綴る帳面。
HORSES

名馬録

この世代(生まれ年)

スライダーを動かすと、その世代に生まれた馬を獲得賞金の多い順で表示します。

名馬録
◀ 名馬録へ
ドゥラエレーデのイメージビジュアル
ドゥラエレーデDura Erede
Dura Erede

ドゥラエレーデ

通算成績26戦2勝

獲得賞金32,130万円

生年月日 2020.01.29(令和2年)毛色 黒鹿毛

全成績

主要戦績(抜粋)・新しい順
ドゥラエレーデの成績一覧
年月日着順レースコース人気騎手タイム上り3F映像
5 JpnⅢマーキュリーカップ 盛岡 ダ2000 4人気 吉原寛人 2:03.6 上り37.3
13 SI大井記念 大井 ダ2000 1人気 野畑凌 2:07.5 上り42.2
2 JpnⅠ川崎記念 川崎 ダ2100 8人気 野畑凌 2:15.0 上り38.6映像
14 GIII鳴尾記念 阪神 芝1800 9人気 西村淳也 1:45.8 上り36.2映像
5 GIIIみやこS 京都 ダ1800 8人気 C.デムーロ 1:48.6 上り37.1映像
5 GIIIコリアカップ ソウル ダ1800 松山弘平 映像
7 GIIIエルムS 札幌 ダ1700 2人気 松山弘平 1:44.7 上り37.4映像
11 GIフェブラリーS 東京 ダ1600 7人気 横山和生 1:37.1 上り37.0映像
3 GIIプロキオンS 中京 ダ1800 3人気 川田将雅 1:50.7 上り36.9映像
3 GIチャンピオンズカップ 中京 ダ1800 9人気 R.ムーア 1:50.4 上り36.4映像
11 GIIIみやこS 京都 ダ1800 2人気 北村友一 1:51.9 上り39.2映像
10 GII札幌記念 札幌 芝2000 6人気 藤岡佑介 2:01.0 上り35.4映像
2 GIIIエルムS 札幌 ダ1700 1人気 武豊 1:44.1 上り37.0映像
5 GIドバイWC メイダン ダ2000 B.ムルザバエフ 2:04.7
12 GIフェブラリーS 東京 ダ1600 3人気 B.ムルザバエフ 1:36.8 上り38.5映像
3 GI東京大賞典 大井 ダ2000 4人気 B.ムルザバエフ 2:07.9 上り37.8映像
3 GIチャンピオンズカップ 中京 ダ1800 9人気 B.ムルザバエフ 1:50.9 上り37.5映像
8 GIIセントライト記念 中山 芝2200 5人気 坂井瑠星 2:12.5 上り35.5映像
10 GI宝塚記念 阪神 芝2200 7人気 幸英明 2:12.3 上り36.5映像
GI東京優駿 東京 芝2400 8人気 映像
2 GIIUAEダービー メイダン ダ1900 7人気 C.デムーロ 1:56.81 上り38.28映像
1 GIホープフルS 中山 芝2000 14人気 B.ムルザバエフ 2:01.5 上り35.0映像
4 GII東スポ杯2歳S 東京 芝1800 6人気 R.ムーア 1:46.0 上り35.0
1 2歳未勝利 札幌 ダ1700 1人気 池添謙一 1:46.6 上り37.8
2 2歳未勝利 札幌 芝1800 2人気 横山和生 1:49.4 上り35.0
5 2歳新馬 阪神 芝1800 1人気 北村友一 1:50.9 上り35.0

血統

金色の名は 名馬ジャーニー に掲載 — その馬のページへ
ドゥラエレーデの血統表(左から親・祖父母・曽祖父母)
ドゥラメンテDuramenteキングカメハメハKing KamehamehaKingmambo
マンファス
アドマイヤグルーヴAdmire Grooveサンデーサイレンス
エアグルーヴAir Groove
マルケッサオルフェーヴルOrfevreステイゴールドStay Gold
オリエンタルアート
マルペンサOrpen
Marsella
STORY

旅程 — この馬の物語

2020年生まれの黒鹿毛の牡馬。父ドゥラメンテ、母マルケッサ。主な勝ち鞍はホープフルS。

後継者と名づけられて

「後継者」と名づけられた馬がいる。 2020年1月29日、北海道安平町のノーザンファームに生まれた黒鹿毛。父はドゥラメンテ――2015年に皐月賞と日本ダービーの二冠を制し、種牡馬としても頭角を現しかけた名馬である。その父の名の一部「ドゥラ」に、イタリア語で後継者を意味する「エレーデ」を重ねて、ドゥラエレーデと名づけられた。父の跡を継ぐ者、という願いだった。 だがその父は、この馬がまだ1歳の夏に世を去る。2021年8月31日、急性大腸炎。9歳の若さだった。名に託された「後継者」は、父を早くに失った初期産駒の一頭となった。 血の格は母系にもあった。母マルケッサの半兄は、2016年の菊花賞と有馬記念を制したサトノダイヤモンド。祖母マルペンサはアルゼンチンでGIを3勝した名牝である。父の名を継ぎ、伯父に二冠級の血を引く黒鹿毛。その旅は、スリーエイチレーシングの勝負服を背負い、栗東・池添学厩舎から始まった。

兄の手綱で、ダートに勝つ

2022年6月26日、阪神芝1800mの新馬戦。1番人気に推されたが、結果は5着。続く札幌の芝でも2着に敗れ、良血馬は芝で二度、勝ちきれなかった。 初めて勝ったのは3戦目、舞台を芝からダートに移した8月20日、札幌ダート1700mの未勝利戦だった。鞍上は池添謙一。管理する池添学調教師の実兄であり、父・池添兼雄を同じくする騎手と調教師の兄弟が、一頭の馬をダートで勝ち上がらせた。この日はまだ、それが小さな出来事にすぎないように見えた。

十四番人気の金星 ― ホープフルS

秋、東京スポーツ杯2歳ステークスは4着。重賞の壁は厚く見えた。そして2022年12月28日、中山の芝2000m、ホープフルステークス。芝で一度も勝っていない馬の評価は、18頭中14番人気まで沈んでいた。 手綱を取ったのは、短期免許で来日していたバウルジャン・ムルザバエフ。カザフスタンに生まれ、ドイツで2019年から4年連続のリーディングジョッキーに輝いた男である。逃げるトップナイフをマークして2番手を進み、直線で並びかける。2頭が馬体を併せたままゴールへ雪崩れ込み、写真判定――ほんの数センチ、ドゥラエレーデの鼻面が前に出ていた。ハナ差の決着。3連単は246万円を超える波乱となった。 ムルザバエフにとって、これがJRA重賞初勝利。それがいきなりのGI制覇だった。池添学にとっても、調教師として初めてのGIタイトルである。短期免許で来日してまもない騎手による大金星に、名手ルメールも驚きを口にしたと伝えられる。下馬評の外から、「後継者」は大舞台でいきなり頂点をさらった。

父の舞台で ― ダービーの落馬

2023年、3歳。二冠馬を父に持つ馬は、当然のようにクラシックを目指した。3月、ドバイ・メイダンのUAEダービーで2着に好走し、世界への扉に手をかける。 そして5月28日、東京優駿。父ドゥラメンテが8年前に制した、あのダービーである。だが悲劇は発走の直後に起きた。ゲートを出た瞬間、ドゥラエレーデは前脚を躓かせ、鞍上の坂井瑠星を投げ出す。競走中止。一完歩も進めないまま、父と同じ栄冠を狙った一戦は終わった。日本ダービーでの落馬による競走中止は、1993年以来30年ぶりの出来事だった。幸い、人馬ともに大事はなかった。 「後継者」は、父の立った舞台で、スタート地点から先へ進むことすら許されなかった。

ダートの意地 ― 三度の三着

芝では答えが出なかった。宝塚記念10着、朝日セントライト記念8着。陣営は再び矛先をダートへ向ける。 2023年12月、中京のチャンピオンズカップ。9番人気の評価を覆し、2番手から粘り込んで、テーオーケインズとの叩き合いを制して3着に食い込んだ。手綱はホープフル以来のムルザバエフに戻っていた。「まだ3歳だから未来はいっぱい」[^1]――鞍上はレース後、この馬の伸びしろにそう夢を託した。年末の東京大賞典でも3着。翌2024年はフェブラリーステークスこそ12着に沈んだが、ドバイワールドカップで5着と世界の一線で走り、夏のエルムステークスは武豊を背に2着。そして暮れのチャンピオンズカップで、再び3着に届いた。 勝ちきることは、なかなかできない。それでも、ダートの一線級が集うGIで、この馬はいつも上位のどこかにいた。

出典:中日スポーツ「9番人気のドゥラエレーデ、最後まで抵抗して3着『しっかりファイトしてくれた』鞍上ムルザバエフも馬の頑張りに感謝【チャンピオンズC】」2023年12月3日配信、https://www.chunichi.co.jp/article/816446、閲覧日:2026年7月18日。

大井へ ― もう一つの人生

2025年、5歳。プロキオンステークス3着を皮切りに、フェブラリーステークス、エルム、コリアカップ、みやこステークス、鳴尾記念と重賞戦線を転戦した。だが勝ち鞍は、ホープフル以来ついに戻ってこなかった。 2025年12月、JRAの登録を抹消。多くの馬なら、ここで現役を退く。だがこの馬の旅は続いた。2026年1月、大井・藤田輝信厩舎へ移籍し、地方の舞台で走ることを選んだのだ。 2026年4月8日、川崎記念。地方転籍初戦、8番人気。積極的に2番手から運び、逃げるカゼノランナーを追ったが、及ばず2着。それでも、中央のGIを勝った脚が地方でもなお通用することを示した。続く大井記念では1番人気に推されながら13着と苦杯を喫したが――「後継者」の旅は、まだ終わっていない。かつて鞍上が未来はいっぱいだと夢を託した、その未来を、この馬はいまも、次の一戦のなかに探し続けている。

ABOUT

このサイトについて

名馬ジャーニーとは

名馬ジャーニーは、競馬の名レースと、引退した馬たちのその後を記録する、個人運営のアーカイブサイトです。数分のレースだけでなく、馬がターフを去ってからの時間まで辿れることを大切にしています。JRAなどの競馬主催者・関連団体とは関係のない、一人の競馬好きが続けている場所です。

情報について

本サイトの競走馬プロフィールやレース記録は、報道記事やWikipediaなど、一般に公開されている情報をもとに、当サイトの言葉で整理・編集しています。各馬の歩みをたどる読み物には、参考にした記事の出典を末尾に記載し、引用は必要な範囲にとどめています。

競走成績などのデータは、Wikipediaを主として一般に公開されている情報を参考に、当サイトが独自に整理・編集したものです。JRAの公式サイトやJRA-VAN、netkeibaといった競馬情報サービスのデータベースを転載・複製したものではありません。個人が公開情報をもとにまとめたものであり、内容の正確性を保証するものではありません。

文章の制作には生成AIを活用し、運営者が確認のうえ公開しています。ただし個人による運営で、一部は自動的に更新されるため、誤りや古くなった情報が含まれている場合があります。誤りにお気づきの際は、お知らせいただけると幸いです。馬券の購入その他の判断は、JRA・各主催者の公式発表にもとづき、ご自身の責任で行ってください。

画像について

本サイトに掲載している競走馬のイラストなどの画像は、AIで生成したオリジナルのものです。実在する写真を複製・加工したものではありません。競走馬の毛色や特徴を完全に再現できるものではない点は、あらかじめご了承ください。なお、映像のサムネイルは、YouTube上の各動画のサムネイル画像を表示しています。

映像について

本サイトのレース映像は、競馬主催者などの公式チャンネルが公開し、埋め込みを許可している動画だけを、YouTubeの標準的な埋め込み機能でご紹介しています。権利者に無断で転載された映像は扱いません。牧場の映像も同じ仕組みで、牧場や、牧場を訪ねた方々が自身のチャンネルで公開している動画をご紹介しています。

動画は埋め込み先でもYouTube上で再生され、再生数・広告収益はすべて各チャンネルに帰属します。あわせて各チャンネルの登録ボタンを設け、ご覧になった方が配信元のチャンネルへ辿り着けるようにしています。本サイトが動画ファイルを保存・配信することはありません。

名レースの記憶を残し、馬たちの引退後まで辿るこのサイトが、その映像を遺してくださった各チャンネルと、新しい競馬ファンとの出会いに少しでも役立てば幸いです。

広告について

本サイトは、運営を続けるための費用にあてるため、競走馬プロフィールや成績表など、当サイトが制作したコンテンツが主体のページに広告を掲載することがあります。動画の視聴が主となる場面には広告を置きません。アフィリエイトリンクなどを掲載する場合は、広告であることがわかる表示を行います。

アクセス解析について

本サイトは、閲覧状況の把握と改善のため、Googleアナリティクスを利用しています。GoogleアナリティクスはCookieを用いてアクセス情報を収集しますが、個人を特定する情報は含まれません。仕組みの詳細はGoogleのポリシーと規約をご確認ください。Cookieは、お使いのブラウザの設定で無効にすることもできます。

免責事項

掲載内容には正確を期していますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。本サイトの利用、およびリンク先の外部サイトの利用によって生じた損害について、運営者は責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。

お問い合わせ・権利者の方へ

掲載内容についてのお問い合わせ、誤りのご指摘、掲載をご希望されない場合の削除・修正のご依頼を承ります。権利者やご関係者の方からのお申し出には、内容を確認のうえ、速やかに対応いたします。お問い合わせ先は、準備が整い次第このページに掲載いたします。映像については、各チャンネル側の設定でも表示を停止いただけます。

DREAM

ドリームレース

歴代名馬のオールスターを、選んだ舞台で走らせる夢想レース