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ドロップオブライト
通算成績33戦6勝
獲得賞金1億9,894万円
生年月日 2019.03.14(令和元年)毛色 黒鹿毛性 牝
全成績
主要戦績(抜粋)・新しい順| 年月日 | 着順 | レース | コース | 人気 | 騎手 | タイム | 上り3F | 映像 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 12 | GIII関屋記念 | 新潟 芝1600 | 10人気 | 松若風馬 | 1:37.0 | 上り38.3 | 映像 | |
| 18 | GIヴィクトリアM | 東京 芝1600 | 15人気 | 松若風馬 | 1:32.1 | 上り32.9 | — | |
| 10 | GIII愛知杯 | 中京 芝1400 | 1人気 | 松若風馬 | 1:20.2 | 上り33.4 | 映像 | |
| 3 | GIII阪急杯 | 阪神 芝1200 | 5人気 | 松若風馬 | 1:19.6 | 上り34.5 | — | |
| 1 | GIIIターコイズS | 中山 芝1600 | 5人気 | 松若風馬 | 1:33.0 | 上り34.2 | 映像 | |
| 14 | GIスプリンターズS | 中山 芝1200 | 16人気 | 丹内祐次 | 1:07.8 | 上り33.1 | 映像 | |
| 2 | GIII京成杯AH | 中山 芝1600 | 11人気 | 松若風馬 | 1:31.4 | 上り33.9 | — | |
| 4 | GIIICBC賞 | 中京 芝1200 | 3人気 | 松若風馬 | 1:07.6 | 上り32.3 | 映像 | |
| 6 | GIII北九州記念 | 小倉 芝1200 | 8人気 | 小沢大仁 | 1:08.2 | 上り34.8 | 映像 | |
| 10 | OP韋駄天S | 新潟 芝1000 | 3人気 | 小沢大仁 | 0:56.7 | 上り34.0 | — | |
| 8 | GI高松宮記念 | 中京 芝1200 | 17人気 | 幸英明 | 1:08.8 | 上り34.2 | 映像 | |
| 7 | L淀短距離S | 中京 芝1200 | 4人気 | 幸英明 | 1:09.5 | 上り34.3 | — | |
| 6 | GIII京阪杯 | 京都 芝1200 | 7人気 | 幸英明 | 1:08.2 | 上り33.9 | 映像 | |
| 1 | GIIICBC賞 | 中京 芝1200 | 6人気 | 幸英明 | 1:07.5 | 上り33.6 | 映像 | |
| 10 | LパラダイスS | 東京 芝1400 | 4人気 | 小沢大仁 | 1:22.2 | 上り34.2 | — | |
| 6 | L安土城S | 京都 芝1400 | 2人気 | 小沢大仁 | 1:21.2 | 上り33.2 | — | |
| 3 | L六甲S | 阪神 芝1600 | 8人気 | 小沢大仁 | 1:34.4 | 上り34.8 | — | |
| 9 | GIII京都牝馬S | 京都 芝1400 | 10人気 | 小沢大仁 | 1:20.8 | 上り34.4 | 映像 | |
| 1 | 知立S | 中京 芝1200 | 1人気 | 小沢大仁 | 1:07.6 | 上り32.9 | — | |
| 2 | 長岡京S | 京都 芝1400 | 5人気 | 小沢大仁 | 1:20.2 | 上り34.4 | — | |
| 3 | 道頓堀S | 阪神 芝1200 | 6人気 | 小沢大仁 | 1:08.1 | 上り32.8 | — | |
| 5 | TVh賞 | 札幌 芝1200 | 3人気 | 小沢大仁 | 1:07.8 | 上り34.1 | — | |
| 2 | TVh杯 | 函館 芝1200 | 5人気 | 小沢大仁 | 1:09.4 | 上り34.8 | — | |
| 4 | UHB杯 | 函館 芝1200 | 5人気 | 小沢大仁 | 1:09.3 | 上り34.5 | — | |
| 11 | 朱雀S | 京都 芝1200 | 7人気 | 小沢大仁 | 1:08.2 | 上り33.2 | — | |
| 3 | 豊橋S | 中京 芝1600 | 8人気 | 幸英明 | 1:37.3 | 上り34.6 | — | |
| 6 | 戎橋S | 阪神 芝1400 | 8人気 | 小沢大仁 | 1:20.9 | 上り34.8 | — | |
| 1 | 大濠特別 | 小倉 芝1200 | 10人気 | 小沢大仁 | 1:08.3 | 上り34.4 | — | |
| 14 | HBC賞 | 札幌 芝1200 | 6人気 | 鷲頭虎太 | 1:09.3 | 上り35.1 | — | |
| 1 | 3歳以上1勝クラス | 函館 芝1200 | 4人気 | 鷲頭虎太 | 1:09.4 | 上り35.1 | — | |
| 1 | 3歳未勝利 | 函館 芝1200 | 1人気 | 鷲頭虎太 | 1:09.6 | 上り35.0 | — | |
| 2 | 3歳未勝利 | 中京 芝1400 | 8人気 | 角田大河 | 1:21.3 | 上り34.6 | — | |
| 13 | 3歳未勝利 | 阪神 ダ1200 | 9人気 | 小沢大仁 | 1:15.9 | 上り38.5 | — |
血統
金色の名は 名馬ジャーニー に掲載 — その馬のページへ| 父トーセンラーTosen Ra | ディープインパクトDeep Impact | サンデーサイレンス |
| ウインドインハーヘア | ||
| プリンセスオリビア | Lycius | |
| Dance Image | ||
| 母プレシャスドロップ | フレンチデピュティ | Deputy Minister |
| Mitterand | ||
| ザラストドロップ | ヤマニンスキー | |
| カーペディエム |
旅程 — この馬の物語
2019年生まれの黒鹿毛の牝馬。父トーセンラー、母プレシャスドロップ。主な勝ち鞍はCBC賞・ターコイズS。
光の雫 ― 名と血
母の名はプレシャスドロップ、その母はザラストドロップ。貴重な雫、最後の雫――静内の岡田スタッドが長く受け継いできた牝系は、代々その名に「ドロップ(雫)」を宿してきた。2019年3月14日に生まれた黒鹿毛の牝馬も、半兄ベストドロップと同じくその一滴を継ぎ、光の雫と名づけられる。ドロップオブライト。 血に派手さはない。母プレシャスドロップは中央27戦して1勝、この一族に重賞の実績は乏しかった。父はトーセンラー――ディープインパクトを父に持ち、マイルチャンピオンシップを制した馬。馬主は岡田牧雄。地味な牝系に落ちた小さな光は、しかしやがて、鞍を降りたばかりの一人の名手に、その厩舎で初めての重賞をもたらすことになる。始まりは、静かな函館の芝からだった。
ダートの躓き、函館の芝 ― デビュー
2022年3月、阪神のダート1200m。デビュー戦の鞍上は若手の小沢大仁だったが、結果は13着の大敗に終わる。ダートは、この馬の走る場所ではなかった。 栗東・松永昌博厩舎は芝に矛先を変える。すると一変した。6月18日、函館の芝1200m。鷲頭虎太を背に1番人気に応えて未勝利を勝ち上がると、続く一戦も連勝してみせる。洋芝の短い直線で、小さな光はようやく行き場を見つけた。躓いたダートの一戦で手綱を取っていた小沢は、翌年、この牝馬の主戦として戻ってくる。
勝ち上がる、地道に ― 条件戦の日々
本格化は、派手さとは無縁の道のりだった。2023年2月、小倉の大濠特別。10番人気の低評価をくつがえし、小沢大仁とともに抜け出す。夏の北海道で好走を重ね、暮れの知立S(中京・芝1200m)を1番人気で完勝。短距離の条件戦を、一段ずつ登っていった。 だが、オープンやリステッドの壁は厚かった。京都牝馬Sで9着、六甲Sで3着。あと一歩が届かない。小沢が乗り続けたこの二年で、ドロップオブライトは勝ち星こそ地道だったが、芝1200mでどんな相手にも食い下がる、伏兵の芯を身につけていた。
中京の夏、五歳の重賞 ― CBC賞
2024年3月、ドロップオブライトは福永祐一厩舎へ移る。名手として三度の日本ダービーを制し、前年に鞍を降りたばかりの調教師。その新しい厩舎は、まだJRAの重賞を勝てずにいた。 8月18日、中京のCBC賞。ハンデ戦のこのGⅢで、福永は重賞の大舞台にベテラン幸英明を託す。最内の枠を引き、6番人気。幸は好位のインを立ち回り、直線で前をとらえてクビ差抜け出した。勝ち時計1分07秒5。ドロップオブライトの重賞初制覇であり、福永祐一厩舎にとって開業以来、初めての重賞タイトルだった。 「福永厩舎の初重賞がボクで良かったのかな(笑い)」[^1]。幸はそう言って笑った。福永はこのCBC賞を、騎手としても勝っている。騎手と調教師の双方で同じ一冠を手にしたのは、レースの歴史で四人目のことだった。地味な牝系の五歳牝馬が、名手の第二の人生に、最初の勲章を贈った。
出典:東京スポーツ「【CBC賞結果&コメント】ドロップオブライトが差し切りV 幸英明『福永厩舎の初重賞がボクで良かったのかな(笑い)』」2024年8月18日配信、https://tospo-keiba.jp/breaking_news/48290、閲覧日:2026年7月19日。
光は距離を延ばす ― ターコイズS、そして今
重賞馬になっても、GIの壁は遠かった。2025年春の高松宮記念は8着。トップスプリンターの争いに、この馬の居場所はなかなか見つからない。 転機は秋、距離のなかにあった。9月、京成杯オータムH(中山・芝1600m)。11番人気の低評価をよそに、松若風馬を背に先行して粘り込み、2着に激走する。1200mの馬と思われていた牝馬に、マイルという新しい間口が開いた瞬間だった。直後のスプリンターズS(芝1200m)は14着。短距離のGIはやはり遠かったが、進むべき道は、もう見えていた。 そして12月20日、中山のターコイズS。トップハンデ56キロを背負い、5番人気。ゲートの出は良くなかった。それでも「二の脚でリカバーしてくれた」[^1]。二の脚で好位を取り切ると、松若は直線で内から迫るリラボニート、外から伸びるソルトクィーンを、それぞれ頭差でしのいだ。勝ち時計1分33秒0、頭・頭の大接戦を制しての重賞2勝目。1200mで本格化した馬が、初めてマイルの重賞を掴んだ瞬間であり、松若にとってはJRA通算500勝の節目でもあった。 6歳を迎えても、ドロップオブライトは充実していた。松若はこの年になっても元気な馬だと振り返り、陣営は現役続行を明言する。翌2026年、ヴィクトリアマイルの大舞台では力及ばなかったが、雫はまだ乾いていない。静内の地味な牝系に落ちた光は、いくつもの手に受け渡されながら、まだ次の一戦を待っている。
出典:東京スポーツ「【ターコイズステークス結果&コメント】ドロップオブライト快勝 松若風馬『二の脚でリカバーしてくれた』」2025年12月20日配信、https://tospo-keiba.jp/breaking_news/66554、閲覧日:2026年7月19日。
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