名馬の記憶を、
再生する。
サイトの出馬表
このサイトの、すべての入口。- 今週の競馬WEEKLY重賞日程・観戦コラム・展開シミュレーション
- 名馬録HORSES馬柱と映像で辿る、一頭の全成績と引退後
- レースRACES重賞ごとの歴代優勝馬と、その映像
- 年表TIMELINE一年一走 — 1950年から、年ごとの紙面で
- 物語STORIES三冠馬の系譜、芦毛の怪物たち — 連載読み物
- 牧場帖BOKUJŌ-CHŌ北海道 — 引退馬たちの「いま」を訪ねる帳面
- ドリームレースDREAM時代を越えた夢の一戦を、千回走らせる
- このサイトについてABOUT方針・映像と画像の扱い・お問い合わせ
物語で辿る
テーマ別に名馬の歴史を読む・観る年表ICHINEN-ISSO — 2400m
牧場帖
一年ずつ、顔ぶれをたどる。引退した名馬たちの繋養・在籍と映像を綴る帳面。名馬録
スライダーを動かすと、その世代に生まれた馬を獲得賞金の多い順で表示します。
ダノンスコーピオン
通算成績26戦4勝
獲得賞金2億5,175万円
生年月日 2019.02.22(令和元年)毛色 鹿毛性 牡
全成績
主要戦績(抜粋)・新しい順| 年月日 | 着順 | レース | コース | 人気 | 騎手 | タイム | 上り3F | 映像 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 11 | GIII武蔵野S | 東京 ダ1600 | 14人気 | 小崎綾也 | 1:36.4 | 上り36.1 | 映像 | |
| 5 | JpnⅢクラスターカップ | 盛岡 ダ1200 | 4人気 | 山本聡哉 | 1:10.6 | 上り35.1 | — | |
| 9 | GIII東海S | 中京 ダ1400 | 12人気 | 幸英明 | 1:24.0 | 上り36.2 | 映像 | |
| 6 | JpnⅢ東京スプリント | 大井 ダ1200 | 6人気 | 笹川翼 | 1:11.6 | 上り36.4 | — | |
| 8 | GIIIマーチS | 中山 ダ1800 | 13人気 | 大野拓弥 | 1:52.4 | 上り38.8 | 映像 | |
| 8 | GIII阪急杯 | 京都 芝1400 | 13人気 | 和田竜二 | 1:22.1 | 上り34.2 | 映像 | |
| 10 | GII阪神カップ | 京都 芝1400 | 14人気 | 団野大成 | 1:20.6 | 上り33.9 | 映像 | |
| 9 | GIIMBS賞スワンS | 京都 芝1400 | 11人気 | A.シュタルケ | 1:20.9 | 上り34.7 | 映像 | |
| 15 | GIスプリンターズS | 中山 芝1200 | 16人気 | 戸崎圭太 | 1:07.8 | 上り33.5 | 映像 | |
| 12 | GII産経賞セントウルS | 中京 芝1200 | 5人気 | 戸崎圭太 | 1:08.3 | 上り33.1 | 映像 | |
| 15 | GI安田記念 | 東京 芝1600 | 11人気 | 戸崎圭太 | 1:33.6 | 上り34.4 | 映像 | |
| 4 | GII京王杯スプリングカップ | 東京 芝1400 | 6人気 | 戸崎圭太 | 1:20.2 | 上り33.1 | 映像 | |
| 13 | GII阪神カップ | 阪神 芝1400 | 12人気 | 団野大成 | 1:20.0 | 上り35.2 | 映像 | |
| 13 | GIマイルチャンピオンS | 京都 芝1600 | 15人気 | 団野大成 | 1:34.0 | 上り35.4 | 映像 | |
| 12 | GIII中京記念 | 中京 芝1600 | 4人気 | 横山和生 | 1:34.2 | 上り35.4 | 映像 | |
| 13 | GI安田記念 | 東京 芝1600 | 14人気 | M.デムーロ | 1:32.4 | 上り34.3 | 映像 | |
| 11 | GII京王杯スプリングカップ | 東京 芝1400 | 1人気 | 川田将雅 | 1:20.8 | 上り33.5 | 映像 | |
| 6 | GI香港マイル | シャティン 芝1600 | 4人気 | W.ビュイック | — | 映像 | ||
| 11 | GIマイルチャンピオンS | 阪神 芝1600 | 4人気 | 川田将雅 | 1:33.3 | 上り34.2 | 映像 | |
| 3 | GII富士S | 東京 芝1600 | 2人気 | 川田将雅 | 1:32.1 | 上り33.6 | 映像 | |
| 1 | GINHKマイルカップ | 東京 芝1600 | 4人気 | 川田将雅 | 1:32.3 | 上り34.3 | 映像 | |
| 1 | GIIIアーリントンC | 阪神 芝1600 | 1人気 | 川田将雅 | 1:32.7 | 上り33.6 | — | |
| 7 | GIII共同通信杯 | 東京 芝1800 | 4人気 | 川田将雅 | 1:48.8 | 上り34.3 | 映像 | |
| 3 | GI朝日杯フューチュリティステークス | 阪神 芝1600 | 4人気 | 松山弘平 | 1:33.7 | 上り34.6 | 映像 | |
| 1 | L萩S | 阪神 芝1800 | 2人気 | 川田将雅 | 1:48.5 | 上り33.5 | — | |
| 1 | 2歳新馬 | 阪神 芝1600 | 1人気 | 川田将雅 | 1:38.7 | 上り34.0 | — |
血統
金色の名は 名馬ジャーニー に掲載 — その馬のページへ| 父ロードカナロアLord Kanaloa | キングカメハメハKing Kamehameha | Kingmambo |
| マンファスManfath | ||
| レディブラッサム | Storm Cat | |
| サラトガデューSaratoga Dew | ||
| 母レキシールーLexie Lou | Sligo Bay | Sadler's Wells |
| Angelic Song | ||
| Oneexcessivenite | In Excess | |
| Favored One |
旅程 — この馬の物語
2019年生まれの鹿毛の牡馬。父ロードカナロア、母レキシールー。主な勝ち鞍はNHKマイルC・アーリントンC。
赤い蠍 ― 名と血
ダノンスコーピオン。ダノンは馬主ダノックス(野田家)の冠、固有の名はスコーピオン=サソリである。香港では「野田赤蠍」と綴られた。長い尾の先に、たった一本の毒針を持つ生き物。この馬が競馬史に残した一勝も、まさにその一突きのような勝負だった。 父はロードカナロア。香港スプリントを日本馬として初めて制し、翌年も連覇した快速王で、育てたのは栗東の安田隆行厩舎である。母はレキシールー。カナダで三冠の一冠と牝馬三冠の二冠を奪い、二〇一四年の年度代表馬に選ばれた女傑で、アメリカのハリウッドダービーでは米国の名馬カリフォルニアクロームの二着に食い下がった。短距離の父に、大陸を制した母。その仔が、父を送り出したのと同じ安田厩舎から、二〇一九年二月生まれの鹿毛として世に出た。手綱を託されたのは川田将雅。この男が、一頭の素質馬を新馬のうちから見込み、その約束を果たすまでを共に歩むことになる。
二歳の秋 ― 順風と、一度の乗り替わり
二〇二一年六月二十日、阪神芝千六百メートルの新馬戦。単勝一番人気に推されたダノンスコーピオンは、川田を背にきっちりと勝ち上がった。十月の萩ステークス(阪神・芝千八百)も、同じ川田で人気に応えて連勝。素質は早くから本物だった。 だが暮れの朝日杯フューチュリティステークスで、主戦は鞍上にいなかった。川田が前週の香港国際競走に遠征し、新型コロナウイルス対策の隔離対象となって帰国後の騎乗が叶わなかったためである。代わって手綱を取った松山弘平は、四番人気のこの馬を三着に持ってきた。勝ったのは武豊のドウデュース、二着はセリフォス。世代の頂点争いに、ダノンスコーピオンの名は確かに残った。
立て直し ― 春への回り道
明けて二〇二二年、緒戦の共同通信杯(東京・芝千八百)でつまずく。川田が戻った一戦だったが、四番人気で七着。千八百の距離が、この馬には少し長かった。 陣営は舞台をマイル前後に絞り直す。四月のアーリントンカップ(阪神・芝千六百)、一番人気に応えて危なげなく抜け出し、重賞の初タイトルを掴んだ。川田は、前走は競馬にならなかったが今回は道中のバランスが良く、この馬らしい走りができたと手応えを語り、この馬を褒めてやりたいと振り返った。躓きを一つ挟んで、歯車は噛み合った。目指す先は、五月の府中に決まっていた。
一突き ― NHKマイルカップ二〇二二
二〇二二年五月八日、東京。大外八枠十八番、単勝七・一倍の四番人気。恵まれた枠とは言えなかった。 スタートからキングエルメスとトウシンマカオが先頭を争い、ダノンスコーピオンは中団で脚をためた。直線、川田が持ち出すと馬群を割って先頭へ。残り二百メートルで先頭に立ったその外から、マテンロウオリオンが怒涛の勢いで、さらに最後方近くにいたカワキタレブリーも鋭く伸びてくる。三頭が府中の直線になだれ込み、ダノンスコーピオンは追い縋る二頭をそれぞれクビ差だけ凌ぎ切った。時計は一分三十二秒三。 川田は勝利の直後、こう明かしている。「差はわずかでしたし、外の勢いもとても良かったので、何とかしのいでくれと思いながらのゴールだった」[^1]。そして続けた――このNHKマイルカップを目標にというのは、デビューした時からの思いだった、と。新馬のうちに見込んだ素質が、一年をかけてGIの一勝に結実した瞬間だった。父ロードカナロアと同じ厩舎から、また一頭、大レースの勝ち馬が生まれた。
出典:中日スポーツ「ダノンスコーピオンでV、川田将雅インタビュー『外の勢いとても良かった』」2022年5月8日配信、https://www.chunichi.co.jp/article/466613 、閲覧日:2026年7月19日。
長い下り坂
頂点は、しかし遠い分水嶺になった。秋の富士ステークスで二番人気三着と好走したものの、続くマイルチャンピオンシップは十一着。暮れの香港マイルは六着だった。 二〇二三年、京王杯スプリングカップでは一番人気に支持されながら十一着に沈む。以降も二桁着順が続き、四歳を一勝もできずに終えた。マイルで駄目なら短距離へ、芝で駄目ならダートへ――陣営は活路を探し、五歳の二〇二五年にはついにダート戦へと矛先を変えた。育ての安田隆行厩舎から、父ロードカナロアの鞍上を務めたこともある福永祐一の新しい厩舎へ転厩したのもこの下り坂の途中である。川田も離れ、手綱は幸英明、大野拓弥、小崎綾也と次々に替わっていった。NHKマイルカップの栄冠のあと、この馬は二十戦を一度も勝てなかった。それでも毎回ゲートに入り、坂路を上り、走り続けた。掴んだGIが一つきりであることは、走り抜いた二十六戦の価値を少しも削らない。
血は北から南へ ― 遺したもの
二〇二五年十一月十五日の武蔵野ステークス十一着が、最後の一戦になった。翌二〇二六年一月七日付でJRAの登録を抹消され、ダノンスコーピオンは南アフリカで種牡馬となるべく海を渡った。北米の女傑レキシールーから受け継いだ血が、遠いアフリカ大陸の空の下へ運ばれていく。 だが、血はここで途切れない。父ロードカナロア、母レキシールーを同じくする全妹ギャラボーグが、二〇二五年の阪神ジュベナイルフィリーズで二着、二〇二六年の桜花賞でも二着と、大レースの際どい二着を続けて走った。兄が幾度も届きそうで届かなかったタイトルの縁を、妹もまた歩いている。その阪神ジュベナイルフィリーズで手綱を取ったのは、一族を知る川田将雅だった。兄で頂点を掴んだ男が、妹の背にもう一度戻ってきたのだ。 サソリの一突きで奪い取った、府中のたった一勝。派手な連勝でも、長い王朝でもない。それでも、川田が新馬のうちに見込んだ素質は確かに一つのGIになり、一族の物語となって残った。北の大陸から来た血が南の空へ渡り、日本では妹が桜の舞台に立つ。名馬の遺したものは、勝ち星の数だけでは量れない。
このサイトについて
名馬ジャーニーとは
名馬ジャーニーは、競馬の名レースと、引退した馬たちのその後を記録する、個人運営のアーカイブサイトです。数分のレースだけでなく、馬がターフを去ってからの時間まで辿れることを大切にしています。JRAなどの競馬主催者・関連団体とは関係のない、一人の競馬好きが続けている場所です。
情報について
本サイトの競走馬プロフィールやレース記録は、報道記事やWikipediaなど、一般に公開されている情報をもとに、当サイトの言葉で整理・編集しています。各馬の歩みをたどる読み物には、参考にした記事の出典を末尾に記載し、引用は必要な範囲にとどめています。
競走成績などのデータは、Wikipediaを主として一般に公開されている情報を参考に、当サイトが独自に整理・編集したものです。JRAの公式サイトやJRA-VAN、netkeibaといった競馬情報サービスのデータベースを転載・複製したものではありません。個人が公開情報をもとにまとめたものであり、内容の正確性を保証するものではありません。
文章の制作には生成AIを活用し、運営者が確認のうえ公開しています。ただし個人による運営で、一部は自動的に更新されるため、誤りや古くなった情報が含まれている場合があります。誤りにお気づきの際は、お知らせいただけると幸いです。馬券の購入その他の判断は、JRA・各主催者の公式発表にもとづき、ご自身の責任で行ってください。
画像について
本サイトに掲載している競走馬のイラストなどの画像は、AIで生成したオリジナルのものです。実在する写真を複製・加工したものではありません。競走馬の毛色や特徴を完全に再現できるものではない点は、あらかじめご了承ください。なお、映像のサムネイルは、YouTube上の各動画のサムネイル画像を表示しています。
映像について
本サイトのレース映像は、競馬主催者などの公式チャンネルが公開し、埋め込みを許可している動画だけを、YouTubeの標準的な埋め込み機能でご紹介しています。権利者に無断で転載された映像は扱いません。牧場の映像も同じ仕組みで、牧場や、牧場を訪ねた方々が自身のチャンネルで公開している動画をご紹介しています。
動画は埋め込み先でもYouTube上で再生され、再生数・広告収益はすべて各チャンネルに帰属します。あわせて各チャンネルの登録ボタンを設け、ご覧になった方が配信元のチャンネルへ辿り着けるようにしています。本サイトが動画ファイルを保存・配信することはありません。
名レースの記憶を残し、馬たちの引退後まで辿るこのサイトが、その映像を遺してくださった各チャンネルと、新しい競馬ファンとの出会いに少しでも役立てば幸いです。
広告について
本サイトは、運営を続けるための費用にあてるため、競走馬プロフィールや成績表など、当サイトが制作したコンテンツが主体のページに広告を掲載することがあります。動画の視聴が主となる場面には広告を置きません。アフィリエイトリンクなどを掲載する場合は、広告であることがわかる表示を行います。
アクセス解析について
本サイトは、閲覧状況の把握と改善のため、Googleアナリティクスを利用しています。GoogleアナリティクスはCookieを用いてアクセス情報を収集しますが、個人を特定する情報は含まれません。仕組みの詳細はGoogleのポリシーと規約をご確認ください。Cookieは、お使いのブラウザの設定で無効にすることもできます。
免責事項
掲載内容には正確を期していますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。本サイトの利用、およびリンク先の外部サイトの利用によって生じた損害について、運営者は責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。
お問い合わせ・権利者の方へ
掲載内容についてのお問い合わせ、誤りのご指摘、掲載をご希望されない場合の削除・修正のご依頼を承ります。権利者やご関係者の方からのお申し出には、内容を確認のうえ、速やかに対応いたします。お問い合わせ先は、準備が整い次第このページに掲載いたします。映像については、各チャンネル側の設定でも表示を停止いただけます。