名馬の記憶を、
再生する。

年表ICHINEN-ISSO — 2400m

BOKUJŌ-CHŌ — HOKKAIDO

牧場帖

一年ずつ、顔ぶれをたどる。引退した名馬たちの繋養・在籍と映像を綴る帳面。
HORSES

名馬録

この世代(生まれ年)

スライダーを動かすと、その世代に生まれた馬を獲得賞金の多い順で表示します。

名馬録
◀ 名馬録へ
カフェファラオのイメージビジュアル
カフェファラオCafe Pharoah
Cafe Pharoah

カフェファラオ

通算成績17戦7勝

獲得賞金65,742万円

生年月日 2017.03.03(平成29年)毛色 鹿毛

全成績

主要戦績(抜粋)・新しい順
カフェファラオの成績一覧
年月日着順レースコース人気騎手タイム上り3F映像
5 JpnⅠマイルチャンピオンシップ 盛岡 ダ1600 2人気 高松亮 1:36.0 上り36.4
12 GI安田記念 東京 芝1600 18人気 浜中俊 1:32.3 上り34.4映像
12 GIドバイワールドカップ メイダン ダ2000 9人気 J.モレイラ 映像
3 GIサウジカップ キングアブドゥル ダ1800 6人気 J.モレイラ 1:51.0 映像
1 JpnⅠマイルチャンピオンシップ 盛岡 ダ1600 1人気 福永祐一 1:34.6 上り36.8
17 GI安田記念 東京 芝1600 10人気 福永祐一 1:33.3 上り34.4映像
1 GIフェブラリーS 東京 ダ1600 2人気 福永祐一 1:33.8 上り34.3映像
11 GIチャンピオンズカップ 中京 ダ1800 4人気 C.ルメール 1:51.7 上り37.4映像
9 GIII函館記念 函館 芝2000 1人気 C.ルメール 1:59.4 上り35.8映像
5 JpnⅠかしわ記念 船橋 ダ1600 1人気 C.ルメール 1:40.4 上り39.7映像
1 GIフェブラリーS 東京 ダ1600 1人気 C.ルメール 1:34.4 上り35.6映像
6 GIチャンピオンズカップ 中京 ダ1800 2人気 C.ルメール 1:50.2 上り37.1映像
1 GIIIシリウスS 中京 ダ1900 1人気 C.ルメール 1:57.8 上り36.9映像
7 JpnⅠジャパンダートダービー 大井 ダ2000 1人気 D.レーン 2:08.4 上り41.8
1 GIIIユニコーンS 東京 ダ1600 1人気 D.レーン 1:34.9 上り36.4映像
1 LヒヤシンスS 東京 ダ1600 1人気 M.デムーロ 1:37.7 上り35.2
1 2歳新馬 中山 ダ1800 1人気 R.ムーア 1:54.7 上り37.3

血統

金色の名は 名馬ジャーニー に掲載 — その馬のページへ
カフェファラオの血統表(左から親・祖父母・曽祖父母)
American PharoahPioneerof the NileエンパイアメーカーEmpire Maker
Star of Goshen
LittleprincessemmaYankee Gentleman
Exclusive Rosette
Mary's FolliesMore Than ReadyサザンヘイローSouthern Halo
Woodman's Girl
Catch the QueenMiswaki
Wave to the Queen

引退後・牧場での映像

ゴール板の先の時間
STORY

旅程 — この馬の物語

2017年生まれの鹿毛の牡馬。父American Pharoah、母Mary's Follies。主な勝ち鞍はフェブラリーS・ユニコーンS・シリウスS。

ファラオの綴り ― 名前と血

父は、砂漠の王の名を負っていた。アメリカンファラオ。2015年、ケンタッキーダービー・プリークネスS・ベルモントSを制し、1978年のアファームド以来37年ぶりにアメリカ三冠を成し遂げた歴史的名馬である。その名の綴りは正しい「Pharaoh」ではなく「Pharoah」――登録のときに生まれた綴り違いが、そのまま王の正式名になっていた。 その血を引く鹿毛の牡馬が、2017年3月にアメリカで生まれる。母はメアリーズフォーリーズ、かの地でGⅡを勝った牝馬。半姉には、アメリカでGⅠを四つ制したリーガルグローリーがいる、確かな一族だった。海を渡ってこの馬を迎えたのは、カフェの冠名で知られる馬主・西川光一。美浦の堀宣行に預けられ、父の綴りをひと文字違わず継いで登録された――カフェファラオ。王の子は、父の名を背負って日本の砂を目指した。

無敗の助走 ― 砂を蹴って

2019年12月、中山ダート1800m。デビュー戦の鞍上はライアン・ムーア。1番人気に応えたその勝ちっぷりは尋常でなく、二着に十馬身をつけた。王の子の初陣は、圧勝という言葉すら生ぬるい走りだった。 明けて2020年、ヒヤシンスステークスをミルコ・デムーロで危なげなく勝つと、六月のユニコーンステークスではダミアン・レーンを背に東京ダート1600mを五馬身突き放し、レコードで完勝する。デビューから無傷の三連勝。父が三冠を獲った砂の上で、その子もまた頂点だけを見ていた。次の照準は、三歳ダート王を決めるジャパンダートダービー――大井の2000m。誰もが、戴冠を疑わなかった。

同じ名に奪われた玉座 ― 大井の落日

2020年7月8日、大井。単勝1.1倍。ジャパンダートダービーのカフェファラオは、断然の1番人気だった。三歳ダートの頂点は、もう約束されているはずだった。 だが、初めて経験する地方の砂が、王の子を戸惑わせた。コーナーで路面の轍に反応して逆手前を踏み、前を行く馬から浴びる砂の礫にもリズムを崩す。手綱を取ったレーンは、慣れない砂に馬がずっとバランスを欠いていたと振り返った。伸びを欠いたカフェファラオは、七着。無敗の助走は、大井の一戦で断ち切られた。 そしてこの日、玉座に就いたのもまた、ファラオの名を持つ一頭だった。ダノンファラオ――カフェファラオと父アメリカンファラオを同じくする一頭が、六番人気の伏兵として抜け出し、坂井瑠星に初めての大きなタイトルをもたらす。父の血が競い合う舞台で、王座を攫ったのは本命ではなく、同じ父を持つもう一頭の子だった。父が制した三冠の距離で、王の子は初めて膝を折った。

砂の新王 ― フェブラリーの戴冠

王の子の居場所は、クラシックの二千メートルではなかった。 立て直しは秋から始まる。十月のシリウスステークスをルメールで完勝し、暮れのチャンピオンズカップは六着。そして2021年二月、府中のフェブラリーステークス。舞台は、あの無敗のユニコーンを勝った東京ダート1600mだった。 クリストフ・ルメールはこの馬に惚れ込み、馬具から折り合いまで細かに詰めてこの一戦に臨んでいた。好スタートから前の二頭を見る好位につけると、直線で力強く抜け出す。追いすがる九番人気エアスピネルを四分の三馬身しのぎ、勝ち時計は1分34秒4。父の子は、クラシックの距離ではなくマイルで、初めてGⅠの王冠を戴いた。距離の頂ではなく、東京ダート1600mという自分だけの城で。

迷いの一年 ― 芝と砂のあいだ

戴冠のあとに、影の季節が訪れる。 五月のかしわ記念は船橋の右回り、1番人気に推されながら五着。七月には初めて芝に挑み、トップハンデ58.5kgを背負った函館記念で九着に沈む。暮れのチャンピオンズカップはブリンカーを着けても十一着。この一年、カフェファラオは東京ダート1600m以外の場所で、ことごとく伸びを欠いた。 芝でもない、右回りの砂でもない、長い距離でもない。王の子が本当に強いのは、あの府中のマイルだけなのかもしれない――そんな疑いさえ漂い始めた頃、季節は再び二月へと巡ってくる。

福永祐一の、最後の王冠

2022年二月、フェブラリーステークス。前年に導いたルメールは、別馬テオレーマの鞍上に回っていた。新たに手綱を託されたのは、福永祐一。気性の一筋縄でいかないこの馬の気分を損ねぬよう、細心に折り合いをつけながら、道中は四番手を進めた。 四コーナーから加速すると、直線で白毛のソダシやテイエムサウスダンを力強く交わし、二着に二馬身半。勝ち時計1分33秒8はレースレコードだった。コパノリッキー以来七年ぶり、史上二頭目のフェブラリーステークス連覇。東京ダート1600mは、これで四戦四勝――王の子は、自らの城で一度も負けなかった。 夏の安田記念は再び芝で大敗を喫したが、秋、盛岡のマイルチャンピオンシップ南部杯を福永とのコンビで制し、GⅠ級三勝目を挙げる。この一勝は、まもなく騎手を退いて調教師へ転じる福永祐一が、鞍上で手にした最後の大きなタイトルとなった。その年、カフェファラオはJRA賞最優秀ダートホースに選ばれる。砂の王は、確かに一つの時代を築いていた。

王の血は続く ― 海を渡り、弟へ

2023年、王は海を渡る。二月のサウジカップ、ダート1800m。ジョアン・モレイラを背に、逃げ切ったパンサラッサの後ろで三着に食い込み、世界の一線でも通用することを示した。だが続くドバイワールドカップは十二着、初夏の安田記念も十二着。秋、盛岡の南部杯を五着で走り終えると、カフェファラオはターフに別れを告げた。通算十七戦七勝。東京ダート1600mを、ついに一度も負けないまま。 新ひだかのアロースタッドで種牡馬となったその血は、しかし、思わぬ形でもう一度あの舞台に立つ。2025年十一月、東京ダート1600mの武蔵野ステークス。勝ったのは、父アメリカンファラオと母メアリーズフォーリーズを同じくする全弟――ルクソールカフェだった。ルクソールとは、ナイルの畔に神殿を残す古都の名。ファラオの弟は、その名にも王朝の記憶を宿していた。手綱を取ったのは、かつて兄をユニコーンで駆ったダミアン・レーン。兄が無敗を刻んだ府中のマイルで、弟が重賞の扉を開けた。 父の綴りを継いだ王の子は、走り終えた。けれど東京ダート1600mに残した無敗の蹄跡と、砂の上で王朝をつないでいく血は、まだ物語の途中にある。

ABOUT

このサイトについて

名馬ジャーニーとは

名馬ジャーニーは、競馬の名レースと、引退した馬たちのその後を記録する、個人運営のアーカイブサイトです。数分のレースだけでなく、馬がターフを去ってからの時間まで辿れることを大切にしています。JRAなどの競馬主催者・関連団体とは関係のない、一人の競馬好きが続けている場所です。

情報について

本サイトの競走馬プロフィールやレース記録は、報道記事やWikipediaなど、一般に公開されている情報をもとに、当サイトの言葉で整理・編集しています。各馬の歩みをたどる読み物には、参考にした記事の出典を末尾に記載し、引用は必要な範囲にとどめています。

競走成績などのデータは、Wikipediaを主として一般に公開されている情報を参考に、当サイトが独自に整理・編集したものです。JRAの公式サイトやJRA-VAN、netkeibaといった競馬情報サービスのデータベースを転載・複製したものではありません。個人が公開情報をもとにまとめたものであり、内容の正確性を保証するものではありません。

文章の制作には生成AIを活用し、運営者が確認のうえ公開しています。ただし個人による運営で、一部は自動的に更新されるため、誤りや古くなった情報が含まれている場合があります。誤りにお気づきの際は、お知らせいただけると幸いです。馬券の購入その他の判断は、JRA・各主催者の公式発表にもとづき、ご自身の責任で行ってください。

画像について

本サイトに掲載している競走馬のイラストなどの画像は、AIで生成したオリジナルのものです。実在する写真を複製・加工したものではありません。競走馬の毛色や特徴を完全に再現できるものではない点は、あらかじめご了承ください。なお、映像のサムネイルは、YouTube上の各動画のサムネイル画像を表示しています。

映像について

本サイトのレース映像は、競馬主催者などの公式チャンネルが公開し、埋め込みを許可している動画だけを、YouTubeの標準的な埋め込み機能でご紹介しています。権利者に無断で転載された映像は扱いません。牧場の映像も同じ仕組みで、牧場や、牧場を訪ねた方々が自身のチャンネルで公開している動画をご紹介しています。

動画は埋め込み先でもYouTube上で再生され、再生数・広告収益はすべて各チャンネルに帰属します。あわせて各チャンネルの登録ボタンを設け、ご覧になった方が配信元のチャンネルへ辿り着けるようにしています。本サイトが動画ファイルを保存・配信することはありません。

名レースの記憶を残し、馬たちの引退後まで辿るこのサイトが、その映像を遺してくださった各チャンネルと、新しい競馬ファンとの出会いに少しでも役立てば幸いです。

広告について

本サイトは、運営を続けるための費用にあてるため、競走馬プロフィールや成績表など、当サイトが制作したコンテンツが主体のページに広告を掲載することがあります。動画の視聴が主となる場面には広告を置きません。アフィリエイトリンクなどを掲載する場合は、広告であることがわかる表示を行います。

アクセス解析について

本サイトは、閲覧状況の把握と改善のため、Googleアナリティクスを利用しています。GoogleアナリティクスはCookieを用いてアクセス情報を収集しますが、個人を特定する情報は含まれません。仕組みの詳細はGoogleのポリシーと規約をご確認ください。Cookieは、お使いのブラウザの設定で無効にすることもできます。

免責事項

掲載内容には正確を期していますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。本サイトの利用、およびリンク先の外部サイトの利用によって生じた損害について、運営者は責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。

お問い合わせ・権利者の方へ

掲載内容についてのお問い合わせ、誤りのご指摘、掲載をご希望されない場合の削除・修正のご依頼を承ります。権利者やご関係者の方からのお申し出には、内容を確認のうえ、速やかに対応いたします。お問い合わせ先は、準備が整い次第このページに掲載いたします。映像については、各チャンネル側の設定でも表示を停止いただけます。

DREAM

ドリームレース

歴代名馬のオールスターを、選んだ舞台で走らせる夢想レース