名馬の記憶を、
再生する。

年表ICHINEN-ISSO — 2400m

BOKUJŌ-CHŌ — HOKKAIDO

牧場帖

一年ずつ、顔ぶれをたどる。引退した名馬たちの繋養・在籍と映像を綴る帳面。
HORSES

名馬録

この世代(生まれ年)

スライダーを動かすと、その世代に生まれた馬を獲得賞金の多い順で表示します。

名馬録
◀ 名馬録へ
アウォーディーのイメージビジュアル
アウォーディーAwardee
Awardee

アウォーディー

通算成績42戦10勝

獲得賞金43,510万円

生年月日 2010.05.10(平成22年)毛色 鹿毛

全成績

主要戦績(抜粋)・新しい順
アウォーディーの成績一覧
年月日着順レースコース人気騎手タイム上り3F映像
8 JpnⅠ帝王賞 大井 ダ2000 7人気 武豊 2:05.6 上り39.6
6 GIドバイワールドカップ メイダン ダ2000 6人気 武豊 映像
9 GIフェブラリーS 東京 ダ1600 7人気 武豊 1:37.6 上り37.7映像
3 JpnⅠ川崎記念 川崎 ダ2100 3人気 武豊 2:15.3 上り36.8
5 GIチャンピオンズカップ 中京 ダ1800 4人気 武豊 1:50.5 上り36.1映像
4 JpnⅠJBCクラシック 大井 ダ2000 1人気 武豊 2:05.1 上り38.1映像
3 JpnⅠ帝王賞 大井 ダ2000 1人気 武豊 2:05.3 上り38.4
5 GIドバイワールドカップ メイダン ダ2000 2人気 武豊 映像
2 GI東京大賞典 大井 ダ2000 1人気 武豊 2:06.1 上り36.5
2 GIチャンピオンズカップ 中京 ダ1800 1人気 武豊 1:50.1 上り37.0映像
1 JpnⅠJBCクラシック 川崎 ダ2100 2人気 武豊 2:15.3 上り38.6映像
1 JpnⅡ日本テレビ盃 船橋 ダ1800 1人気 武豊 1:52.0 上り37.0
1 GIIIアンタレスS 阪神 ダ1800 1人気 武豊 1:49.9 上り36.8映像
1 JpnⅢ名古屋大賞典 名古屋 ダ1900 1人気 武豊 2:01.2 上り38.2
1 GIIIシリウスS 阪神 ダ2000 3人気 武豊 2:04.6 上り36.6
1 オークランドRCT 阪神 ダ1800 7人気 武豊 1:52.0 上り36.3
3 ジューンS 東京 芝2000 6人気 石橋脩 2:00.4 上り34.6
1 4歳以上1000万下 京都 芝2000 4人気 藤岡佑介 1:58.5 上り33.9
4 鴨川特別 京都 芝2000 3人気 武豊 1:58.9 上り34.5
2 名鉄杯 中京 芝2200 2人気 菱田裕二 2:18.1 上り34.3
12 千里山特別 阪神 芝2000 1人気 幸英明 2:05.5 上り37.2
3 北大路特別 京都 芝2000 3人気 幸英明 2:00.3 上り33.6
4 遠州灘特別 中京 芝2000 1人気 藤岡康太 2:02.2 上り35.4
7 悠久山特別 新潟 芝2400 1人気 横山典弘 2:26.3 上り35.0
2 信濃川特別 新潟 芝2000 2人気 横山典弘 1:59.2 上り33.3
7 阿賀野川特別 新潟 芝2200 1人気 横山典弘 2:14.6 上り34.8
4 GII目黒記念 東京 芝2500 2人気 横山典弘 2:31.0 上り34.2
3 緑風S 東京 芝2400 3人気 横山典弘 2:27.6 上り33.2
2 名古屋城S 中京 芝2200 2人気 横山典弘 2:23.2 上り37.9
1 小牧特別 中京 芝2000 3人気 松山弘平 2:03.1 上り35.0
3 3歳以上1000万下 東京 芝2400 1人気 横山典弘 2:27.4 上り34.2
3 九十九里特別 中山 芝2500 2人気 横山典弘 2:34.2 上り33.8
1 燕特別 新潟 芝2200 1人気 横山典弘 2:14.4 上り34.0
6 足立山特別 小倉 芝2000 1人気 武豊 2:00.7 上り35.3
3 3歳500万下 京都 芝2000 4人気 C.デムーロ 2:00.5 上り35.4
5 GIIテレビ東京杯青葉賞 東京 芝2400 10人気 松山弘平 2:26.5 上り33.9
2 大寒桜賞 中京 芝2200 3人気 秋山真一郎 2:15.8 上り35.1
1 3歳未勝利 中京 芝2200 2人気 武豊 2:15.9 上り36.1
5 3歳未勝利 阪神 芝1800 5人気 武豊 1:48.4 上り35.3
4 3歳未勝利 京都 芝2200 3人気 武豊 2:15.7 上り35.6
4 3歳未勝利 京都 芝2200 4人気 武豊 2:19.6 上り36.1
4 2歳新馬 阪神 芝1800 4人気 武豊 1:50.7 上り34.8

血統

金色の名は 名馬ジャーニー に掲載 — その馬のページへ
アウォーディーの血統表(左から親・祖父母・曽祖父母)
ジャングルポケットJungle PocketトニービンTony BinカンパラKampala
Severn Bridge
ダンスチャーマーDance CharmerNureyev
Skillful Joy
ヘヴンリーロマンスHeavenly RomanceサンデーサイレンスSunday SilenceHalo
Wishing Well
ファーストアクトFirst ActSadler's Wells
Arkadina
STORY

旅程 — この馬の物語

2010年生まれの鹿毛の牡馬。父ジャングルポケット、母ヘヴンリーロマンス。主な勝ち鞍はJBCクラシック・日本テレビ盃・シリウスS。

受賞者と名付けられた仔

2005年10月30日、東京競馬場。戦後初の天覧競馬として行われた天皇賞(秋)を、14番人気の牝馬ヘヴンリーロマンスが制した。牝馬による秋の盾は、1997年のエアグルーヴ以来8年ぶりだった。ウイニングランを終えた鞍上の松永幹夫は、踵を返して馬をメインスタンドへ向け、ヘルメットを胸に抱いて馬上から最敬礼した。松永にとって、牝馬限定以外の中央GIはこれが初勝利だった。 引退した母は生まれ故郷のノースヒルズで繁殖に上がり、2010年1月、ジャングルポケットの仔を宿してアメリカへ渡る。その仔が現地で生まれたのが、同じ年の5月10日。父ジャングルポケット、母ヘヴンリーロマンス、鹿毛の牡馬。名はAwardee――「受賞者」。 海を渡って栗東に入ったこの馬を管理したのは、松永幹夫だった。母の背にいた男は2006年2月に38歳で騎手を退き、翌年3月に厩舎を開いていた。天皇賞(秋)も、阪神牝馬ステークスも、札幌記念も、母が勝った重賞にはすべてこの人が乗っている。そして母の仔は、初仔から順に、代々この厩舎へ預けられていた。

芝の二十六戦

2012年12月24日、阪神の芝1800m。武豊を背にした新馬戦は4着だった。年が明けての三戦も勝てず、通算5戦目、2013年3月16日の中京・芝2200mでようやく初勝利を挙げる。翌週の大寒桜賞はラストインパクトの2着、東上した青葉賞は10番人気で5着。クラシックの扉は、そこで静かに閉じた。 夏の燕特別、翌春の小牧特別と勝ち上がって準オープンへ。格上挑戦で出走した目黒記念では4着に走ったが、そこから先が遠い。2014年夏に1000万下へ降級し、以後の8戦は2着が二度あるだけだった。2013年の夏から翌年の秋にかけて、長く手綱を取ったのは横山典弘である。2015年5月末、京都の芝2000mで4勝目を挙げて準オープンに戻り、次のジューンステークスは3着。 デビューから26戦、4勝。上がり3ハロンで33秒台を何度も使いながら、それが着順に結び付かない三年間だった。5歳の夏が、終わろうとしていた。

二十七戦目の砂

秋、かねてからあったダート挑戦の意向が通った。2015年9月19日、阪神ダート1800mのオークランドレーシングクラブトロフィー。7番人気。逃げたセイカフォルトゥナが直線で止まり、代わって抜け出したイースターパレードを、外から一気に伸びてきた鹿毛が捕らえた。4分の3馬身。27戦目にして初めて踏んだ砂での、初めての完勝だった。 2週間後のシリウスステークスでは早めに抜け出し、2着ダノンリバティに3馬身。5歳10月、初めての重賞制覇である。鞍上の武豊は、この一鞍でJRA重賞300勝に到達した。新馬戦で手綱を取った男が、自身の節目をこの馬で迎えたことになる。

六歳、連勝の年

その後は左のトモの状態が上向かず、暮れは一度も使えないまま、年明け初戦に予定していた東海ステークスも回避することになった。復帰は6歳の3月、名古屋大賞典。2番手から4コーナー手前で早くも先頭に立ち、2着バンズームに大差をつけて3連勝。翌月のアンタレスステークスは中団から運んで、粘るアスカノロマンを直線で半馬身だけ交わし、4連勝とした。 続く平安ステークスは右前脚の不安で回避、帝王賞も断念して放牧に出る。秋初戦の日本テレビ盃では、4コーナー手前からモーニンと二頭で後続を突き放し、ゴール前の叩き合いをアタマ差でしのいだ。これで重賞4連勝。レース後、次走の舞台に馬名を掛けて、武豊が言った。「次は川崎でアウォーディー」[^1]。その優先出走権は、もう手の中にあった。

出典:日刊スポーツ「次は川崎JBCでアウォーディー/日本テレビ盃」2016年9月29日配信、https://p.nikkansports.com/goku-uma/news/article.zpl?topic_id=1&id=1717110&year=2016&month=09&day=29、閲覧日:2026年7月29日。

川崎の夜 ― 十五年をまたいで

2016年11月3日、川崎競馬場、ダート2100m、重馬場。2番人気。4コーナーで先に動いたホッコータルマエを、コパノリッキーとともに捉えにいく。捉えて、そこから盛り返してくるタルマエを4分の3馬身だけ抑え、先頭でゴールへ入った。ダートに替わって6戦6勝。母ヘヴンリーロマンスの産駒として、初めての統一GI級タイトルだった。 十五年前の2001年10月31日、大井で行われた第1回JBCクラシックを、レギュラーメンバーで勝った騎手がいる。松永幹夫である。「牝馬の松永」と呼ばれ、中央のGI6勝をすべて牝馬で挙げた男は、交流のGI5勝をすべて牡馬とダートで挙げていた。その人が十五年を隔てて、同じ競走を、今度は自分の管理馬で獲った。 勝利騎手インタビューで、武豊はもう一度同じ言い回しを使った。次は中京で、と。

兄と、弟と、妹と

その中京が、12月4日のチャンピオンズカップだった。1番人気。直線でアスカノロマンを交わして先頭に立った、その刹那に気を抜き、そこをサウンドトゥルーに差されて2着。同じレースには半弟のラニがいて、9着だった。父はタピット、芦毛。その年に日本調教馬として初めてUAEダービーを勝ち、ケンタッキーダービー9着、プリークネスステークス5着、ベルモントステークス3着と、アメリカ三冠のすべてを走った弟である。 一つ下には半妹のアムールブリエもいる。エンプレス杯、名古屋グランプリ、ブリーダーズゴールドカップをそれぞれ2度。ダートの重賞を6つ勝った牝馬で、母の産駒として最初に重賞を勝ったのは、この妹だった。芝の盾を獲った母から生まれた仔たちは、揃って砂で花を咲かせている。 暮れの東京大賞典も1番人気に推され、アポロケンタッキーの2着。頂点の半歩手前で、この年に二度、足が止まった。

メイダンの砂、大山の風

2017年3月25日、メイダン。兄弟そろってドバイワールドカップのゲートに立った。勝ったのはアロゲート。アウォーディーは5着で、これが日本馬の最先着だった。弟は8着に終わっている。7歳の夏の帝王賞は3着、秋のJBCクラシックは1番人気で4着、チャンピオンズカップは5着。勝ち鞍は、あの6連勝で止まったままだった。 8歳。川崎記念3着、フェブラリーステークス9着。3月にもう一度メイダンへ渡ってサンダースノーの6着。そして2018年6月27日、大井の帝王賞で8着。これが42戦目になった。 休養のため、馬主の前田幸治が代表を務めるノースヒルズが鳥取県伯耆町に構える調教施設、大山ヒルズへ送られる。8月6日、右の飛節を骨折し、予後不良と診断されて安楽死の措置が取られた。8歳。同じ日付で、競走馬登録が抹消されている。 42戦10勝。芝で26戦を費やして自分の居場所を探し当て、砂に替わってからの6戦を勝ち続けた馬だった。母の背で最敬礼をした人が厩舎で待ち、新馬戦の鞍上が、最後の一戦の鞍上でもあった。受賞者と名付けられた仔は、6歳の秋、川崎の重い砂の上で、自分の賞をきちんと受け取っている。大山の斜面には、いまも風が吹き下ろしている。

ABOUT

このサイトについて

名馬ジャーニーとは

名馬ジャーニーは、競馬の名レースと、引退した馬たちのその後を記録する、個人運営のアーカイブサイトです。数分のレースだけでなく、馬がターフを去ってからの時間まで辿れることを大切にしています。JRAなどの競馬主催者・関連団体とは関係のない、一人の競馬好きが続けている場所です。

情報について

本サイトの競走馬プロフィールやレース記録は、報道記事やWikipediaなど、一般に公開されている情報をもとに、当サイトの言葉で整理・編集しています。各馬の歩みをたどる読み物には、参考にした記事の出典を末尾に記載し、引用は必要な範囲にとどめています。

競走成績などのデータは、Wikipediaを主として一般に公開されている情報を参考に、当サイトが独自に整理・編集したものです。JRAの公式サイトやJRA-VAN、netkeibaといった競馬情報サービスのデータベースを転載・複製したものではありません。個人が公開情報をもとにまとめたものであり、内容の正確性を保証するものではありません。

文章の制作には生成AIを活用し、運営者が確認のうえ公開しています。ただし個人による運営で、一部は自動的に更新されるため、誤りや古くなった情報が含まれている場合があります。誤りにお気づきの際は、お知らせいただけると幸いです。馬券の購入その他の判断は、JRA・各主催者の公式発表にもとづき、ご自身の責任で行ってください。

画像について

本サイトに掲載している競走馬のイラストなどの画像は、AIで生成したオリジナルのものです。実在する写真を複製・加工したものではありません。競走馬の毛色や特徴を完全に再現できるものではない点は、あらかじめご了承ください。なお、映像のサムネイルは、YouTube上の各動画のサムネイル画像を表示しています。

映像について

本サイトのレース映像は、競馬主催者などの公式チャンネルが公開し、埋め込みを許可している動画だけを、YouTubeの標準的な埋め込み機能でご紹介しています。権利者に無断で転載された映像は扱いません。牧場の映像も同じ仕組みで、牧場や、牧場を訪ねた方々が自身のチャンネルで公開している動画をご紹介しています。

動画は埋め込み先でもYouTube上で再生され、再生数・広告収益はすべて各チャンネルに帰属します。あわせて各チャンネルの登録ボタンを設け、ご覧になった方が配信元のチャンネルへ辿り着けるようにしています。本サイトが動画ファイルを保存・配信することはありません。

名レースの記憶を残し、馬たちの引退後まで辿るこのサイトが、その映像を遺してくださった各チャンネルと、新しい競馬ファンとの出会いに少しでも役立てば幸いです。

広告について

本サイトは、運営を続けるための費用にあてるため、競走馬プロフィールや成績表など、当サイトが制作したコンテンツが主体のページに広告を掲載することがあります。動画の視聴が主となる場面には広告を置きません。アフィリエイトリンクなどを掲載する場合は、広告であることがわかる表示を行います。

アクセス解析について

本サイトは、閲覧状況の把握と改善のため、Googleアナリティクスを利用しています。GoogleアナリティクスはCookieを用いてアクセス情報を収集しますが、個人を特定する情報は含まれません。仕組みの詳細はGoogleのポリシーと規約をご確認ください。Cookieは、お使いのブラウザの設定で無効にすることもできます。

免責事項

掲載内容には正確を期していますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。本サイトの利用、およびリンク先の外部サイトの利用によって生じた損害について、運営者は責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。

お問い合わせ・権利者の方へ

掲載内容についてのお問い合わせ、誤りのご指摘、掲載をご希望されない場合の削除・修正のご依頼を承ります。権利者やご関係者の方からのお申し出には、内容を確認のうえ、速やかに対応いたします。お問い合わせ先は、準備が整い次第このページに掲載いたします。映像については、各チャンネル側の設定でも表示を停止いただけます。

DREAM

ドリームレース

歴代名馬のオールスターを、選んだ舞台で走らせる夢想レース