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アドマイヤズーム
通算成績7戦3勝
獲得賞金1億6,032万円
生年月日 2022.02.28(令和4年)毛色 鹿毛性 牡
全成績
主要戦績(抜粋)・新しい順| 年月日 | 着順 | レース | コース | 人気 | 騎手 | タイム | 上り3F | 映像 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | GII読売マイラーズカップ | 京都 芝1600 | 1人気 | 武豊 | 1:31.7 | 上り33.3 | 映像 | |
| 6 | GIIMBS賞スワンS | 京都 芝1400 | 2人気 | 坂井瑠星 | 1:19.1 | 上り33.7 | 映像 | |
| 14 | GINHKマイルカップ | 東京 芝1600 | 1人気 | 川田将雅 | 1:32.7 | 上り36.0 | 映像 | |
| 2 | GIIニュージーランドトロフィー | 中山 芝1600 | 1人気 | 川田将雅 | 1:32.4 | 上り33.9 | 映像 | |
| 1 | GI朝日杯フューチュリティステークス | 京都 芝1600 | 5人気 | 川田将雅 | 1:34.1 | 上り33.6 | 映像 | |
| 1 | 2歳未勝利 | 京都 芝1600 | 2人気 | 川田将雅 | 1:33.9 | 上り35.0 | — | |
| 4 | 2歳新馬 | 京都 芝1600 | 1人気 | 川田将雅 | 1:34.7 | 上り34.9 | — |
血統
金色の名は 名馬ジャーニー に掲載 — その馬のページへ| 父モーリスMaurice | スクリーンヒーローScreen Hero | グラスワンダーGrass Wonder |
| ランニングヒロイン | ||
| メジロフランシス | カーネギーCarnegie | |
| メジロモントレー | ||
| 母ダイワズーム | ハーツクライHeart's Cry | サンデーサイレンスSunday Silence |
| アイリッシュダンス | ||
| フォルナリーナ | Capote | |
| プレイヤーホイールPrayer Wheel |
旅程 — この馬の物語
2022年生まれの鹿毛の牡馬。父モーリス、母ダイワズーム。主な勝ち鞍は朝日フューチュリティ・読売マイラーズC。
アドマイヤの旗の下に
2022年2月28日、社台ファームで生まれた鹿毛の牡。父はモーリス——マイルから中長距離のGIを制し、安田記念・マイルCS・天皇賞(秋)を勝ち国内外を席巻した希代のマイラー。母ダイワズームはハーツクライの娘で、自身もスイートピーステークスを勝った優れた牝馬だ。その仔はセレクトセールで1億1500万円(税抜き)の値をつけた。 買ったのは近藤旬子——平成から令和へと日本の競馬界を彩った「アドマイヤ」の冠名を夫の近藤利一から受け継いだ馬主だ。アドマイヤズーム。冠名に母名の「ズーム」を重ねた名は、素早く鋭く動く、という意志を含んでいる。預け先には友道康夫厩舎(栗東)。鞍上は川田将雅。揃った顔ぶれの中で、この馬はまず京都のマイルから走り出した。
2番手の静けさ ― 朝日杯フューチュリティステークス
2024年10月5日、京都の2歳新馬戦。川田将雅を背に1番人気に支持されたが、中団から差して届かず4着。タイムは1分34秒7。しかし1か月後の未勝利戦、同じ京都マイルで今度はきっちりと差し切ってみせた。勝ち時計1分33秒9。デイリー杯2歳Sの翌日に行われたこのレースの内容が、友道調教師の目に映った。隣のレースと時計を比べ、「GIに参戦できる」と踏んだ。 12月15日、第76回朝日杯フューチュリティステークス。京都の芝1600m。5番人気。ダイシンラーが最内から逃げる超スローペースの2番手に、川田はアドマイヤズームを静かに置いた。馬は折り合い、手応えを保ち続けた。4コーナーで川田は確信した。「もう負けることはないな、と思いました」[^1]。直線でダイシンラーを交わし先頭に立つと、2着ミュージアムマイルに2馬身半差をつけてゴールへ。上がりは最速33秒6。重賞初挑戦がGI——それを快勝で収めた。同レース4勝目にして連覇を果たした川田将雅は、アドマイヤの馬で勝てた喜びを口にした。その言葉には、冠名への敬意が滲んでいた。 友道調教師はレース後、新馬の頃から期待していた馬が予定通り勝ち上がったことに安堵し、改めてその能力を感じたと振り返った。
出典:東京スポーツ「【朝日杯フューチュリティステークス結果&コメント】アドマイヤズーム川田将雅『4コーナーで〝もう負けることはないな〟と』」2024年12月15日配信、https://tospo-keiba.jp/breaking_news/53028、閲覧日:2026年6月28日。
試練の年 ― 落鉄と蹄の傷
3歳の春、アドマイヤズームは着実に歩みを進めるはずだった。4月12日のニュージーランドトロフィー(中山・GII)では1番人気に推され、前半を好位で追走。ゴール前にイミグラントソングにクビ差で差されて2着。NHKマイルCへのトライアルとして、この2着は糧とすればよかった。 本番の5月11日、NHKマイルカップ。1番人気。しかし東京の直線で、アドマイヤズームは突然ズルズルと後退した。14着。原因は落鉄だった。川田は、スタートから2、300メートルの地点で落鉄し、3コーナーから走りがおかしくなったと語った。友道調教師も右トモの落鉄を認め、3コーナー手前でトモを滑らせ、直線は外にヨレながら走っていたと明かした。アクシデントが前半から積み重なり、本来の力を出せないまま終わった一戦だった。 秋のスワンステークス(京都・GII)では6着。坂井瑠星は、伸び切れなかったのは休み明けの分で次は良くなると振り返ったが、続くマイルチャンピオンシップの直前に歩様の硬さが出たとして回避。長い休みに入った。
武豊と春の京都 ― 復活
2026年4月26日、読売マイラーズカップ。6か月半ぶりの実戦。鞍上は武豊——初めてコンビを組む伝説の騎手が、この日の手応えを正直に語った。初騎乗ゆえレース前はいろいろ想定していたが、折り合いがついて非常に乗りやすく、直線もスムーズで馬場も絶好、なかなか止まらないだろうと思っていた——もともと才能を持っている馬で、この勝利をきっかけに飛躍するのではないか、と。 スローペースの2番手から直線で抜け出し、2着ドラゴンブーストに2分の1馬身差。1番人気に応え、重賞2勝目。勝ち時計1分31秒7。 しかしその後、右前肢の蹄が悪化した。友道調教師は、去年と同じ右前肢の蹄が悪くなったための回避だと説明し、蹄が伸びるまで待って秋の復帰を目指すとして、安田記念への登録を取り下げた。7戦3勝、2歳GI馬として迎えた4歳の春は、また静かに幕を閉じた。秋、マイルの舞台でアドマイヤズームが再び加速するとき、武豊が「才能を持っている馬」と呼んだその力が、どこまで届くかが問われる。
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